173:弥次郎:2025/03/18(火) 22:24:58 HOST:softbank126075110124.bbtec.net
憂鬱SRW支援ネタ 青春記録世界編 証言録「今昔青春記録」
「栄えあれ、キヴォトス」
「我らが箱庭を楽園に」
「キヴォトスに平穏のあらんことを」
- ヤシマの生徒たちの合言葉、あるいは祈りの言葉。他校の生徒たちなどはカルト的だと警戒していたが……?
「……こんな私たちにも、居場所も守れなくて、なにもかも失った私たちに、チャンスをくれるの?」
「君たちはまだ失ってなどいないさ。
だから、元の姿を取り戻す力を蓄えるための、庭園に導こう」
「庭園……?」
「このキヴォトスに生まれた、わずかな隙間……そこにある庭園。
そこが私の作り上げた場所だ。君たちのような者を受け入れている」
「本当に?」
「もちろんだとも。
恭順を誓え---お前達を花嫁にしてやろう」
- とある廃校寸前の学校における、久遠崎彩禍(?)のスカウト活動。自ら足を運び、希望を提示した彼女に、彼女らはついていくことを決めた。
「元スケバンとか元ヘルメット団がまだまだ多く来ますね。
いえ、それにすらなれなかった生徒も、あるいは居場所すらない大人も」
「レイダーがいるのはヤシマ以外にも多いみたいだからね」
「生きるために畜生に落ちるしかなかった。
けど、そんなことを望んでやれる人間なんているわけがない……心を殺さないとならないんだ、どんなにつらくとも」
「だからこそ赦しを求めるわけですか、御仏に……」
「カウンセリングもやっているけど、仏門に入れば己の過去と向き合うことができるからね。
伽藍では社会への奉仕活動もしているから、罪滅ぼしになるというわけで……」
「キヴォトスも暖かい場所ばかりじゃない、か」
- 仏門への帰依を望む人々を迎えながら連合の人員たちの会話。テクスチャとしてだけでなく、社会復帰などの場としても仙峰寺は重要な地位を得ていた。
「GGトップのムシキ様って彩禍様とそっくりね……」
「本当ね……血縁があるのかしら?」
「双子か、それとも姉妹?」
「でも、ムシキ様の妹だというルリ様とはあまり似ていないような……?」
「何故……?」
- ヤシマの学生たちの会話。血縁というには些か似すぎている彩禍とムシキ、姉妹だというムシキとルリの関係はやはり話題になっていた。
「あのお方の花嫁に……あっ、鼻から欲望が……」
「言われちゃった人って、みんなそうなるよねぇ」
「だって、あんな綺麗なお方に、あんな美麗な声で言われたら……」
「私、一匹狼のスケバンで暴れていたところを鎮圧されたのよ。
それで顎をくいってされちゃったの」
「羨ましいわぁ」
- 同上。学園長ファンクラブは公式・非公式含めて急拡大していた。
「ファンレターにプレゼントにと、本当に人気者ですね」
「な、なんだか言葉に鋭い棘が……」
「気のせいでは?」
「代行、以前から言われていましたが、ヤシマの急拡大は学園長久遠崎彩禍の指示なのでしょうか?」
「……間違いないでしょう。元々そういったことはしていましたが、ここまで派手ではありませんでした。
ですが、連邦生徒会長の失踪と前後して、より勢いを増して行動していますから」
「連邦生徒会が揺らいでいる分、学校を救済するためって言っているけど、ほんとかな?」
「あまり鵜呑みにはできませんね。
元々、連邦生徒会から距離を置いている学校であり自治区であるため、何を考えているかもわかりにくいですし……」
- 連邦生徒会長失踪後の連邦生徒会の面々の会話。過去のいざこざがあり、連邦生徒会の枷から半ば以上に自由なヤシマは警戒されていた。
174:弥次郎:2025/03/18(火) 22:25:28 HOST:softbank126075110124.bbtec.net
「禿山!老朽化したインフラ!建造物もまともに維持されていない!
あちらこちらには明らかな不法投棄の産業廃棄物!汚染だらけの河川に海に湖!」
「そんでもって住人はほとんどいなくて、いるのは居場所がないからここに流れ着いた荒くればかりときた。
控えめに言ってクソですね」
「まあ、こういう立地だからこそ、我々が潜り込む余地があるってわけですが……」
「入植にも作法というものがありますからね」
「元の住人を押しのけるのは無法が過ぎるから仕方ないね……」
- 連合が後に拠点となるヤシマに降り立った際の会話。見捨てられた領域にこそ、連合の入り込む隙間があった。
「……なんだか、メカメカした外見に?」
「この惑星を覆うテクスチャの干渉だな。元々機械化していたから改変は少ないようだが……ふむ」
「事前にわかってはいたけれど、これは今後の人員にも注意が必要となりそう」
- 同上。機械化した人員はテクスチャの改変を極度に受けることはなかったのだが、逆に言うとそうしなければ適合せず、活動が制限されると判断された。
「案の定、食べ物も水も空気も最悪……よくもまあ、生きていられるものだね」
「でも、ここしかない。生きるか死ぬかの状況で、健康だとか寿命だとか考える余裕はない」
- 同上。現地調査の結果は劣悪そのもので、それでもまだ人が生きていることに驚きを隠せなかった。
「クソ……こんなに強い奴らがいるなんて……!」
「……負けたからおしまいだ、か」
「あーあ……」
- 連合の入植を察知して襲い掛かった現地のレイダーたち、順当に叩きのめされる。
「ご飯……?」
「風呂……?」
「寝床……?」
「お菓子……?」
「遠慮しなくていい、君たちのためのものだ。
君たちはかなり身体が弱っているから、まだ本格的なものは無理だけどね」
- 連合に捕縛されたレイダーたちを待ち受けていたのは、夢のような世界。治療などを受け、安全な食事などを提供されることになった。
「彼女たちから得たデータ、かなり貴重だよな」
「劣悪な環境にいたからこそ、病気やウィルスの宝庫ってわけだ。
土着の病気ほど、惑星入植で怖いものはない。土着の生き物もな」
「……利用しているようで少し心苦しいが、許しておくれ」
- 舞台裏での連合の人員の会話。レイダーたちから得られる情報はなんであれ、キヴォトスやそのテクスチャ、あるいは風土を知るために重宝されていた。
175:弥次郎:2025/03/18(火) 22:26:07 HOST:softbank126075110124.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
短いですが、ちょっとした証言録を。
そして、キヴォトスに平穏のあらんことを。
最終更新:2025年08月23日 14:33