879 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2025/04/14(月) 19:41:08 ID:p666170-ipxg02901akita.akita.ocn.ne.jp [160/188]
憂鬱スパロボ 台詞集その139
外伝ブルアカネタ
ヤシマ前史関連
〇仙峰寺イベント前
「ヤシマの事を知りたい?」
”今度、百鬼夜行の子達にどうしてもヤシマのお寺に行きたいって話しててね”
「あー…確かに、百鬼夜行の生徒だと行くのは憚られますからね…」
”そんなに?”
「色々因縁は有りますからね…抑々、ヤシマの大本の生徒達はまつろわぬ者が多かったですし。」
シャーレに於ける先生と事務員の会話の一部。ヤシマでは大きな観光地の整備や覇道財閥のお膝元であり、
個性的な商品も少なくない事から、多くの生徒や観光客でにぎわっていた。しかし、似た文化の自治区で
ある百鬼夜行からの観光者は驚くほど少なく、今回においても一部の百鬼夜行所属の生徒達から観光の
為の引率を頼まれたためであった。シャーレを頼らなければ成らない程の状況と言う事に疑問を持った
先生は実際に生徒へと尋ねる事にしたのである。
「アビドス同様、ヤシマも衰退の危機に有った頃に資料が散逸していて、詳しい事は話せませんがヤシマ
の始まりは、百鬼夜行学園設立初期に退学処置となった二人の生徒が始まりとされています。」
”百鬼夜行からの退学者…”
「はい、彼女等を中心に尽力した人物達によって、ヤシマの原型となる学園が誕生しました。その頃はまだ
工業を主題とする学校ではなく、通常の高校と言う話でした。」
”そうなんだ。”
「その後、ヤシマが工業高校に至るに当たっての理由は、百鬼夜行内での混乱です。自治区成立後に方針
に従わなかった。山蜘蛛派や独自の思想を持って動いた鉄鼠衆、老神一座、高志連合等の数多勢力が
敗残勢力として、自治区を形成し始めた旧ヤシマへと合流、資源精製技術を持った生徒が多かった事から
ヤシマは一気に工業科を進めました。」
”自治区が出来た頃っていう事は大分古い出来事だよね?それでも対立は続いているの?”
「これはあくまでも過去ですね…世代を経るごとに代わって行った様子が資料には書かれていました。」
”それなら…”
「いえ、その後もっと時代が現在に近づくまでに現れた、古御所の会と言う積極的な自治区領土拡大を
主張する一派の問題が起こったのです。」
”それは?”
「我々の世代ではないですが、時期的にはヤシマが衰退期に入る直前起きた事です。その頃の百鬼夜行
では自治区を拡大して大きな勢力へと拡大するべきと言う古御所の会と言う強硬的な一派が台頭して
居ました。最終的には百鬼夜行内の内乱として収まったのですが、当時のゲヘナやトリニティからの支援
を受けた事で大分大事になった様子ですね…それらも敗北後にヤシマと合流、ヤシマの本格的な軍事的な
力を手に入れたという事です。」
”そんな事も…”
「その後間もなくヤシマはカイザーによって衰退期に入りますが、現在は劇的な回復を果たして現在の
様な大勢力に成長したのです。まつろわぬ者たちの学園が復讐するだけの兵力と戦力を手に入れたと
なると百鬼夜行としては心穏やかではない。と言うのが事実な所でしょうね…今のヤシマの校歌である
ふるさとも流れて来た生徒達がいつか百鬼夜行へと帰還するという事を願った歌ですからね。」
”今のヤシマはどうなの?”
「一生徒に視点からしますと、そこまで百鬼夜行への隔意は無いですが、実際に暴威に晒され得る側から
するとそうとも言えないでしょう。」
”ありがとう、参考になったよ。”
「いえいえ、いつまでも怖がれられているのもイメージが悪いですからね。」
同上の会話の一部。過去のヤシマは成立に当たって百鬼夜行において政治的に対立した後に敗北した
一派を取り込み拡大してきていた。その為、急拡大したヤシマに対しては百鬼夜行としては、警戒せざるを
得ず。ヤシマと百鬼夜行間での生徒の行き来は極端に少なくなっている。
880 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2025/04/14(月) 19:41:48 ID:p666170-ipxg02901akita.akita.ocn.ne.jp [161/188]
〇イベント後
”ただいま。”
「おかえりなさい先生。聞きましたよ、温泉開発部が暴れたとか…」
”うん、それもあって山の中で迷っちゃってね…管理人さんに助けてもらったんだ。”
「…破戒僧を名乗ってるあの方ですか…大分怖い人だと思ったんですが…」
”いきなり薙刀もって襲い掛かられたよ”
「大変でしたね。暫くは其方で?」
”うん、美食の皆や忍術研究部の子達と一緒に、お寺でお世話になったからお礼にお寺の修理や柿の収穫
を手伝ってたよ。”
「すみません。大変な作業を先生にさせて…」
”楽しかったからよかったよ。ヤシマの蹴鞠部の子と歴史研究会の子が手伝ってくれたし…”
「え?」
ヤシマへの忍術研究部引率を終えた後の先生と事務員さんとの会話の一部。仙峰寺での騒動を楽し気に
話す先生であったが、事務員さんとしては聞き逃せない話があり…
「仙峰寺は現在生徒出入り禁止が通達されていて、管理人の彼女以外は居なかった筈です。」
”どういう事?”
「実は先生たちが出発した直後に、ヤシマから連絡があったんですが仙峰寺で行方不明事件が起きた
影響で先生がいる間は解かれていなかった筈です。」
”そう言えば、入口を封鎖していた生徒達がそんなことを言っていた様な…”
「はい、ですので山全体を点検する為に生徒は入れない様になっていたのです。」
”けど、それなら道を知ってる生徒達なら…”
「不可能では無いです。とは言え、仙峰寺に出入りする生徒達は基本的に規律には厳しい子達です。
問題児も居ない事も無いですが、そういう生徒も出入りしていない事が確認されていました。」
”それじゃあ、私達の会った子達は?”
「少なくともヤシマの生徒では有りません。先生があった生徒達に何か特徴は無かったですか?」
彼女が話したその事実に対しては流石の先生も驚きを隠す事は出来ず。唐突に知らされたそれは俄かに
シャーレに来て先生の話を盗み聞きしていた面々にも混乱をもたらした。
881 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2025/04/14(月) 19:42:28 ID:p666170-ipxg02901akita.akita.ocn.ne.jp [162/188]
「すみません、驚かせました。」
”大丈夫だよ。少し驚いただけ。”
”けど、特徴かぁ…蹴鞠部の子は余り特徴は無かったけど、歴史研究部の子は網目見たいな物が身体に
ついていたかな?”
「古いヤシマの学校には、近年の学校の生徒では見ない生徒が多かったと言いますが…まさか?」
”彼女達は古いヤシマの生徒?”
「ありえません…しかし…これは噂話や怪談の類の話になりますが…」
”怪談?”
「先生はヤシマの現在の学校としての名前を憶えていますか?」
”たしか、ヤシマ派遣学園…”
「その通りです。ですが不自然に思いませんでしたか?何故派遣なのか、と…」
”それは、確かに…”
「其処で語られて居るのが、ヤシマの何処かに本校があり、今のヤシマはその派遣であるという噂です。
勿論、何も根拠のない物ですが、時々見える生徒が言うんですよ…古い装いをした生徒が彼方此方で
活動していると…」
”…”
事務員さんと先生の話。ヤシマ派遣学園は基本的に彼方此方に派遣できる人員を育成できることから派遣
学園を名乗っているが、生徒達の間では何処かにヤシマ以外の校舎があると言う噂話が流れており、その
証拠としてヤシマ内では本来在籍していない筈の生徒の噂が流れている。
「成る程、あれが先生…」
「思考の次元が違う貴方からはどう見えましたか?」
「彼を通して見ている者の困惑もあるでしょうが…フフフ、面白いですね…」
「縁が結べば彼に協力する事も吝かではないでしょうね…」
箱庭学園内に於ける会話の一部。この世界の鳥候補となる先生の動向は、連合が直接派遣した人員達の
興味を引くには充分と言え。その為、各人員からの評価も踏まえ、今後も先生や興味深い生徒たちへの
干渉する事を決定している。
882 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2025/04/14(月) 19:43:31 ID:p666170-ipxg02901akita.akita.ocn.ne.jp [163/188]
以上です。WIKIへの転載は自由です。取り敢えずネタとして作ったヤシマ前史関連のお話をば…
先生の口調とかコレで合っていると言えるかわかりませんが取り敢えず…
最終更新:2025年08月23日 16:02