898:霧の咆哮:2025/03/28(金) 22:21:30 HOST:KD059132058015.au-net.ne.jp
〇日蘭世界の艦娘(または船魂)達のやり取り、関連ネタ、エピソード集。その5
「そうか、貴殿も良く言えば若者達を託された、悪く……悪いなんて言いたくはないが、置いて行かれた側か」
「長門さんも、だったんですか」
「沖縄へ向かう前に、な」
「私はゼーラント沖へ行く筈でした」
ー艦娘ゲートネタにて、戦後世界と繋がったパターン。
戦後世界長門と日蘭ジャンヌ。
どちらも自分らの海軍最後の決戦前に、未来の海軍を再建するべき若人らを託されて帰された者達であり。
死地に赴く仲間達を見送った側であり、戦後オカルト現象を起こす奇跡も成し、現代でも解体されず存続している人気者と。
艦種こそ戦艦と連巡と異なるが案外共通点の有る二人であった。
会話しながらも遠くなった過去に想いを馳せる二人の飲むコーヒーは苦い。
ただ、戦後長門にしてもジャンヌも自分と同じく記念艦にでもなってると考えてたら、軍艦の彼女も魔改造されてまさかの現役であり、女神として信仰もされてるとは思うまい。
信仰云々はジャンヌは抵抗感もあるのだが。
「delicious!(美味しい) でも、これを作ったのがMamiyaやhosyo達ならまだしも、実際は別世界のMe(私)なの。
ちょっと違和感が凄いのに、あのMeの纏うaura(雰囲気もしくは気配)が違和感を感じさせないcontradiction(矛盾)」
ー出来立て熱々の石川風おでんに瞳に星がある我が目を輝かせながら舌鼓をうつ戦後世界アイオワ。
艤装デザインや性格やらは基本、史実世界と変わらないと思う彼女(現代まで生存出来なかったのでちょっと自信家ブリは控えめになるか、それでも過去をポジティブさで乗り越えてるから史実と変わらないか?)
だが、遠目から松島(日蘭世界のアイオワ、つまり向こうの自分)が厨房で鳳翔達と共に和服割烹着で和食とか調理している姿をアイオワは何とも言えない表情で伺う。
自分の食事レパートリーでは作らない、少なくとも今の自分は作れないこんな純和食を別の自分が調理し、鳳翔達レベルで違和感なく和服割烹着を完全に着こなすというのは、
世界線が違う、経歴が違うからってこうも差異が出るのかと、食事時にも実感せざる負えなかった。
自分が単純に和服割烹着来ただけではコスプレな外見と雰囲気でしかないのに。
そもそも松島は元も後期サウスダコダ級でありアイオワ級でもないし、こちらの自分にとって妹なニュージャージー達が、向こうの自分には姉になってるとかで宇宙猫に何度もなっていたアイオワだった。
899:霧の咆哮:2025/03/28(金) 22:22:45 HOST:KD059132058015.au-net.ne.jp
「別の私の困惑もわかるけど、まぁ、ゲートなんて不思議構造物が突然発生する世の中だし、そもそも私達の存在自体が世間じゃファンタジー分類よ」
ー苦笑いする松島の方は人生経験の差か(史実アイワワと違い戦後世界アイオワは戦没して長生きしてないんで、その分人生経験の分の耐性みたいなのが薄い?)
動じないというか、そういうモノがある世界なんだし、世の中慣れよ慣れとばかりであった。
実際数奇な運命の流れで日本生活に慣れ、適応して方言すら使う様になってる松島が言うとさり気なく重みがあった。
アイオワと違って台詞に元は共にアイオワの名を冠したアメリカ戦艦だったのに、英語が混ざらない(ファンタジーも英単語らしい発音からあえてカタカナ的発音)のがまた、二人の差異を際立たせる。
「かつてduring the war(戦時中)だったとはいえ、Muroranを焼いたMeがこのworld(世界)では逆にMuroranを救うためにMain gun(主砲)をFire(撃った)した、わけかぁ。
これもcause and effect(因果)って奴かしら……」
ー1970か80年代に映画化され、2010年代にリメイクもされた松島の室蘭大火災を主砲で爆風消化するシーンを、バター味のポップコーンとコーラ片手にどこか複雑そうに見てた史実アイオワ。
(確か松島は日蘭世界での東日本大震災救援後に艦齢的に流石に限界がきて引退したそうなので、この映画が松島の最後の出演作かも、と言うか映画製作陣が松島が近い内に引退しそうだからとその前にスケジュール合わせた?)
主砲を室蘭に向けた意味は同じでも、当時敵国だったとはいえ他国の民が住む街を焼いた自分と、日本に移り自国となった民を救った松島(別の自分)
その差とは、違いとは。
世界の脅威である深海澄む棲艦に抗うため、艦娘として顕現する際に割り切った筈の過去の自分の業ってのをこんなところで思い起こす羽目に。
『(グッ)』
「あらあら」
ーこちらは複数ゲート世界にて。史実アイオワと戦後世界アイオワが、松島(日蘭アイオワ)と自分らの色んなギャップへの衝撃とか苦労への共感にわかる、とばかりに握手したシーンであった。
和服姿の松島への印象が目立つが、史実や戦後世界アイオワと異なり練習艦制服姿でいる時もおるわけだし、そちらでもギャップ感じていた。
3人のアイオワ(一人は元だが)が集ったこの場にて、松島の方は二人のアイオワの行いに苦笑い浮かべながら、何も聞かないであげていた。
以上です。
wiki転載は例の如くご自由に。
史実や戦後世界とか別の世界の艦娘での交流ネタで結構話題稼げそうです。
後、やはり松島がネタを書き易いです。
因みにゲート艦娘ネタでは戦後世界と史実世界のみのパターンは、自分には書けそうにないです。
お互いに曇らせ展開で暗くなる流れしか思いつけないので。
こちらがめでたく?自分が板復帰からの50個目の作品となります
最終更新:2025年08月24日 22:54