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日米枢軸ルート 小ネタ 風紀委員会(加筆バージョン)

風紀委員会(ふうきいいんかい)

概要
風紀委員会は大日本帝国の自治体である東京都の公立学校及びその生徒たちの警護を行う執行機関。
東京都の予算で運営され、東京都内の公立学校に駐在し警護を行う。
委員長は東京都知事が務め、東京都司法局長官と東京都安全保障局長官、東京都公安委員会委員長、ガード・ナレッジ・ミリタリー・セキュリティの代表者から構成される『風紀委員会統括理事会』の監督をうける特別の機関とされている。

警備部門や特殊作戦部門の人員や自動人形は基本的な人員は民間軍事会社であるガード・ナレッジ・ミリタリー・セキュリティから出向してきた人員や自動人形が担っている。
GKMSの重警備部隊の人員や自動人形が属しているだけあって装備類も重武装で、拳銃はもちろん、騎兵銃や短機関銃なども支給されている。

日本語名称は東京都風紀委員会、英語名は『Disciplinary Committee』である。
なおIOPは何故か英語名を『Judgment』や『Justice Task Force』にしようと強固に主張していたが、これらは東京都議会や都庁からの厨二病乙(意訳)と言う意見の下に一刀両断された

組織の標語は『ミライの守護者』。
部隊章は『小学校』『中学校』『高等学校』『特別支援学校』を意味する四本の線と、子供たちを護ると言う意味を込めた盾で構成されている。

来歴

風紀委員会は2001年8月9日に東京都議会で成立した『公立学校の警護を強化するために必要な各種法案の包括的な改正に関する法案』に基づき創設され、同年より各校に委員達による警備が開始された。

従来の公学校の警備は、基本的に各学校が契約する民間警備会社の機械警備により行われ、緊急時には警備会社から所轄の警察が駆けつけるといった体制が大半を占めていた。
しかし、これでは学校が不審者に襲われた際に迅速に対処することが不可能である。
実際に学校での無差別銃撃事件では10名近い児童が犯人に殺害されてしまう悲惨なケースすらも多々存在していた。

特に最悪だったのが1999年に発生した京都府小学校襲撃事件である。
この事件では教師児童あわせて31名が死亡、46名が重軽傷と言う文字通り前代未聞の被害を出したうえに、最後には人質となっていた児童と教員ごと犯人が自爆するという最悪の結末で幕を閉じた。

この事件は日本全国で学校保安制度を見直すには十分すぎるほどの衝撃を世間に与え、各自治体では武装した警備員を学校に常駐させることが検討されはじめた。
当然、日本の首都である東京都でも同様に武装した警備員の常駐が検討されたが、東京都独自の制度である『事務委託制度』を活用することで他の自治体よりもより大規模な組織や政策をとることが可能であった。
(※各都道府県は基本的に市町村クラス(史実県クラス)の自治体が警察や消防を運営していたが、東京都は都が一括して警察や消防を運営していた)
そうした制度をフル活用し、事態を防ぐため東京都東京都知事直轄の組織として設立されたのが本委員会である。


本組織を一躍有名にしたのが、東京都はおろか日本全土を揺るがした大規模児童買春事件である『フォールエンジェル事件』である。
この事件では経済界やメディア界の有力者たちや芸能人、果には都議会や国会議員、裁判官や高級官僚、高級軍人、その他の国家・地方公務員、警視庁や都警察などの法執行機関の人間たちも関与した大規模児童買春事件で、風紀委員会は創設から時間をおかずにそうした社会的・法的地位や影響力を無視して忖度抜きで関与した人間の大多数を逮捕・拘束し、一躍有名になると同時に社会的な信頼を獲得。日本で最も信用できる法執行機関となった。

『フォール・エンジェル事件』もあって本組織の存在は大々的に知られるようになり、東京都内での学校襲撃事件の発生数は目に見えて激減していった。
そのため近年では生徒や教職員による学校内外での犯罪行為等(いじめや情報の隠蔽・握りつぶしなど)への取り締まりや、学生が関与する事件の捜査、被害者のメンタルケアなどが主な業務となっている。

924:ホワイトベアー:2025/03/29(土) 21:39:19 HOST:softbank060067081109.bbtec.net
任務
風紀委員会外部の人間による銃乱射事件などの脅威から、生徒や教職員を保護するために創設された組織であり、その役割は東京都内の公立学校における警備と、学生の警護・保護、校内における秩序の維持とされている。


そのため基本的には警備員として来訪者の点検等を担当し、学校への不法侵入の予防、イベント時などの際には校門の警備に当たる姿が一般に見られる。
その他に各クラスに2体ずつ生徒に扮した自動人形が配置さており、これらは平時においては学生のメンタルケアや学生間、教員学生間のトラブルの予防および対処などを担当し、非常事態の際には生徒や教員の避難誘導および護衛を担当する。

しかし、風紀委員会の常駐に伴いそうした事件の発生数は低下傾向となったため、現在の風紀委員会は学校や学生の警護はもちろん、校内でのトラブル対応や地域の見回り、学校外で学生が関与した事件や学生を被害者とする事件の捜査、東京都厚生庁児童局と協力しての虐待児童の保護など次第に期待される役割が拡大していった。

こうした任務を遂行するため、風紀委員会には校内及び各学区内における逮捕・拘留・犯罪捜査・交通規制の執行など他の法執行機関の持つのと同等の警察権の行使が認められ、東京都警察からは独立した法執行機関として『風紀委員会本運営本部』の管轄下に置かれている。

風紀委員会は要請があった場合に限るものの、教育委員会や第三者委員会等の外部組織に対しても警護を提供することも可能で、こうした警護任務は風紀委員会本部の部隊と各学校の即応警護部隊が合同で行うことが多い。

風紀委員会の活動や職権は東京都警察をはじめとした他の法執行機関の管轄と重なるところも多い。
そのため風紀委員会は『東京都での各種法執行機関の活動の調整に関する法律』(東京都議会制定)に基づき、各法執行機関と協力体制を構築している。


組織
本部事務局
風紀委員会における事務業務全般を管轄する部局。一般的な各種課が存在している。


犯罪捜査局
風紀委員会における犯罪捜査業務を担当する部局。
基本的に局長以下の幹部ポストは東京都司法局から出向してきた人間のポストとされ、構成人員も司法省や東京都警察から出向してきた人間と東京都警察所属の警察用自動人形から構成されている。

  • 犯罪現場捜査課
何かしらの事件が発生したとき、物理的証拠と潜在的証拠を写真に撮り、収集し、処理する。
東京都警で言うところの鑑識に相当する。

  • 犯罪捜査課
虐めから発展した重大事件や異なる学校の生徒たちが関わる重大事件の捜査を担当する部隊。
基本的に都内を管轄とする一方で、東京都の学生が関わった事件の場合は他の自治体にも派遣される。
風紀委員会では珍しく東京都警察から出向した人間が部隊の長及び幹部を務めている。

拘留施設管理課
被疑者等を拘留するための拘留施設の管理及び拘留中の被疑者の管理を担当する。
なお、風紀委員会の拘留施設は基本的に未成年を拘留することが多いため、風紀委員会は同課を比較的重視しており、警察署の拘留施設よりも遥かに設備が整っている。

925:ホワイトベアー:2025/03/29(土) 21:39:49 HOST:softbank060067081109.bbtec.net
警護作戦局
風紀委員会における警備作戦全般を管轄する部局で、風紀委員会本部部門と各学校警護部門の2つの大まかに別れている。
局全体がGKMS及び東京都安全保障局のテリトリーと言える。


本部部門
  • 脅威評価課
風紀委員会のアグレッサー部隊。
避難訓練や不審者対応訓練の際に投入される。

  • 医療対応部隊
緊急時の応急医療やメンタルヘルスへの対処を行う部隊。
大多数の人員(医療用自動人形および医師)は基本的には委員会本部施設や各地に設けられた事務所に駐留し、必要に応じて現場に派遣される形式を採用している。
それとは別に各校の保健室などに医療要員やカウンセラー要員(人間のカウンセラーと補助役の自動人形)を常駐させている。

本部隊の隊員や自動人形は最低でも史実アメリカ軍のMOS18Dに相当する資格を有しており、東京都戦闘警備隊野外医療部隊や東京都消防庁救急医療部隊とともに大規模災害時の災害医療の要としても期待されている。

特殊作戦部門
  • 風紀委員会特別襲撃部隊
風紀委員会が編成する対テロ特殊部隊。
2,150名の特殊作戦用自動人形を主力戦力として運用されている。
主に学生が人質となった事件や逆に学生が犯人の事件などで投入される。

  • 風紀委員会電子戦部隊
風紀委員会が保有している電子戦部隊。
電子戦用自動人形や電子戦車両などで構成される部隊で、主に学校への立て籠もり事件などでの出動が計画されている他、サイバー犯罪の捜査等も担当している。

  • 緊急対応部隊
有事の際に即応する緊急展開部隊。
スクールシューティング事件では風紀委員会警備隊の増援部隊として迅速に行動・対処し、学生を被害者とする誘拐事件等では先遣部隊や指揮機構の役割も有する。
学校間を跨ぐ犯罪の捜査も担当しており、部隊隊員は捜査官としての法的地位が与えられている。
部隊規模としては8,800名と旅団規模を誇り、これとは別に独自の科学捜査部隊や捜査部隊を隊内に編成している。


学校警護部門
  • 風紀委員会方面警備隊
基礎自治体全体での警備を担当する部隊。
風紀委員会学校警備部門は下記の学校警備隊を基幹単位としているが、管轄地域全体の管理は方面警備隊が担当する。
創設時の方面警備隊は300~900名程度の警備用自動人形と複数名の捜査官および事務官からなる組織であったが、学生運動が激しさを増していた2020年代半ば以降、拡大する暴力事件に対応するため、警備用自動人形を2,000~4,000名規模まで増強した。

方面隊司令官はGKMSから出向してきた人間が任命され、その他の幹部級職員もGKMSの人間から構成される。

  • 風紀委員会学校警備隊
執行活動の中核を担うのが、各校に配置されている文民たる学校警備対策官を部隊長とし、東京都内にある各学校に配置されている風紀委員会学校警備隊だ。
基本的に各学校に配置されている風紀委員会警備隊は、学校警備対策官の参謀である3名の警備用自動人形と、各クラスに2体の特殊作戦用自動人形と、学校警備対策官直轄のCIU(Combatant Commander's In-extremis Unit)に6体の特殊作戦用自動人形、保健室にいる1名の特殊作戦用自動人形で構成されている。

学校警備対策官にはGKMSから出向してきた人間が任命され、警備隊に属する自動人形も基本的にはGKMSに所属している。
なぜ民間軍事警備会社たるGKMSの戦力が実動部隊として各校に常駐しているのかと言うと、風紀委員会の創設が検討されていた際、教育現場に対する公権力の介入を最小限に抑ることを強く主張する小さな政府派に配慮した結果である。

  • 爆発物探知犬部隊
爆発物探知犬を主軸とする部隊で、基本的には委員会本部と方面警備隊本部にそれぞれ複数のチームが常駐し、必要に応じて各学校警護に派遣され爆発物対策に対する支援を行う。

  • 対狙撃部隊
カウンタースナイパーとその護衛を主力とする部隊で、長距離の脅威から学校や学生達を守ることを目的として編成された。
基本的には委員会本部施設および各方面警備隊本部に複数のチームが駐留し、学園祭などのイベント時に必要に応じて都内の各校にチームを派遣する。

926:ホワイトベアー:2025/03/29(土) 21:41:45 HOST:softbank060067081109.bbtec.net
装備

風紀委員会に属する警備員であるが、それぞれの部門ごとに規定されている服装が大きく異なる。
まず、委員会本部部門や特殊作戦部門に属する部隊及び人員は背広(オフィスカジュアルあり)もしくは委員会が定めた制服(ブレザータイプ)の着用が義務付けられている。

一方で学校警備部門については、方面警備隊本部職員は背広もしくは制服の着用が義務付けられているが、実動に当たる警備隊隊員はTPOに応じた服を着用する。
これは基本的には学校が指定した制服を意味しているが、私服での登校が認められている学校や放課後などでの活動の際には私服を着用すること認められている。

捜査官及び警備員は外出時には拳銃の携帯が義務付けられており、すべての捜査官及び警備員には日ノ本製作所製のHG99(和製USP)が配備されている。

風紀委員会学校警備隊や特殊作戦部門の警備員にはAR-9やAR-12、はてには軍用仕様のAR-89などのアサルトライフルやそのカービンモデル、SR-40セミオート式狙撃銃(和製SR-25)、SMG-63短機関銃(和製SIG MPX)など日ノ本製作所製の軍用小銃が配備されている。
また、Arisaka&NannbuのM29ボルトアクション式狙撃銃(史実M1500)、M33ポンプアクション式散弾銃(史実M870)など警察御用たしの銃器も配備されており、装備体系は軍と警察の混成のような状況だ。

非殺傷兵器としては伸縮性の警棒や催涙スプレー、催涙弾発射銃、テイザー銃なども配備し、警備用自動人形達はこれらも常時携帯する。

この他にジュラルミン製の大盾や、学校制服の上から着れるタイプの防弾衣や軍用と同じだけの能力を持つ鉄帽をはじめとした防弾能力を有する個人防護装備も警備員に支給されている。

重装備としては警察用装甲人員輸送車両であるASV-118とその派生型を560両、バスを改造した警察用装甲人員輸送車であるASV-10を180両、軽装甲車両であるLAPC(Light Armoured patrol car)1,100両を保有し、またその他に複数種の非装甲車両を多数保有している。
航空機として人員連絡用に固定翼機8機、ヘリコプター352機とティルトローター機64機を保有しており、法執行機関としては世界でも最大規模の航空部隊を有している。



問題点
風紀委員会は創設以来その人員の大半を民間軍事会社であるGKMSや、その親会社であるIOPに依存している。
そのため風紀委員会の組織運営にはIOPの影響が色濃く出てしまいまい、東京都議会の一部や有識者達からは如何にIOPが東京都と繋がりの強い企業とは言え、一民間企業が都全体の学校教育行政に大きな影響力を持つ現状に大きな警戒感を抱いている。

また、一部の有識者や教員からは、GKMSが民間企業である点から『イジメの発生を予防せず、発生後に対処することで業績を上げている』『教育と犯罪の境界線が曖昧で教育現場を萎縮させている』『軽度のイジメや少し過激な教育を犯罪と大仰に扱い実績を稼いでいる』と言う批判の声が上げられた。

(風紀委員会側はこうした批判に対して
『イジメの予防及び学生への教育は教育者たる教職員の業務であり、風紀委員会の業務ではない』と反論し、
GKMSは親会社たるIOPを通して、公的に『犯罪行為をイジメや軽いシゴキと言って矮小化して問題に目をつむるだけに飽き足らず、うちにクレームまで入れる自称有識者とか教員の常識や良識ってどうなってるの?』と言う意見が発表された。)

また、一部人権団体からは風紀委員会が警察権を持ちながら法的には警察組織ではなく準軍事組織とされ、学生の保護を名目に警察比例の原則を適応せず過剰ともいえる実力を行使する現状にも警鐘が挙げられている。

927:ホワイトベアー:2025/03/29(土) 21:47:37 HOST:softbank060067081109.bbtec.net
以上になります。
風紀委員ネタを投稿してから幾つかの変更点が出たので改めて加筆をさせていただきました。
ちなみにLAPCは前に少し話した防弾仕様パトカーのことで、ドア部分など一部にNIJ規格クラスⅢ相当の防弾能力が与えられています。

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最終更新:2025年08月28日 08:35