505 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2025/06/02(月) 21:48:15 ID:softbank126075110124.bbtec.net [47/119]
憂鬱SRW アポカリプス 設定集【プロジェクト・ブルーノア】
プロジェクト・ブルーノア
概要:
地球連合が主体となって実行した、地球人類文明・文化・種の保存および延命計画の一つ。
元々は戦乱により荒廃した地球の文明・文化・自然などを保存し、再生する計画に端を発している。
アポカリプス期において発展解消され、迫りくる終末を超えて存続を図る計画へと変更され、実行された。
前史:
元々の始まりと言えるのは、旧世紀における百科事典などをめぐる運動や活動などである。
あるいは、その計画の名前の由来となったように、聖書における大災害を乗り越えた「ノアの箱舟」と言えるかもしれない。
ともあれ、歴史上において時折見られた、知識や物品などを蒐集し、保存し、伝えていく取り組みの一つである。
C.E.に入る前の旧世紀の終わりごろ、その手の動きは加速していった。
人類が自らの文明を滅ぼせるようになってからというもの、何時終末が訪れるか分からない状況が生まれたためである。
特に再構築戦争などはそれまでの戦争の常識を超えた争いが勃発したため、人類の理性は恐怖に飲まれたのである。
然るに、人類が選んだのは再びの戦争の勃発を防ぐほか、残すべきものを集め、安全圏に保管・保存し、然るのちに取り出せるようにすることであった。
発展と加速:
C.E.に入って以降も、こうした人類・地球文明の収集・保存・存続の取り組みは継続された。
地球の各所だけでなく、旧世紀以上に進出が進んだ宇宙---ラグランジュポイントや月---も保管先に選ばれるようになったのも特徴であろう。
人類の活動領域が広がったということは、争いの範囲も広がったということであり、より安全権を求めた結果がそういった進出を促した結果である。
宇宙の他、地球圏の大深度地下施設や海底なども進歩した技術によって開発されるようになり、人類の持つ理性と調和の一つとして推進された。
これにはアーコロジーやバイオスフィア、あるいはスペースコロニーなどの技術が発展したことも関わっている。
ターニングポイント:
大きな転換点を迎えたのは、新西暦との接触、さらに外宇宙からの脅威の存在の発覚にあった。
これまでは内に目を向けていた傾向が強かったのだが、ここに至って将来の未知の脅威が外から来ることを考える必要に迫られたのである。
実際、その後の幾多の戦乱はかなりのものとなり、何時どこが危険な場所となるかなどわからなくなってしまったのであった。
新西暦においてスペースノア級万能戦闘母艦が計画・建造されたように、C.E.も同じ目的の物を考えたともいえる。
果たしてその懸念は正しく、侵略者や人類同士による戦乱により、欧州やアフリカを筆頭に致命傷ともいえる打撃を受けた。
発生した破壊と破滅は、それまでの想定や備えを軽々と飛び越えていってしまったのである。
これを受け、地球連合では戦乱に備える傍らで、より本格的な文明・文化保存計画を実施することとなった。
こうして始まったのが「プロジェクト・ブルーノア」であった。
506 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2025/06/02(月) 21:49:06 ID:softbank126075110124.bbtec.net [48/119]
計画の実行:
「プロジェクト・ブルーノア」自体は、各国が行っていたモノの統合や再編という面が大きかった。
一方で力がそそがれたのが、スペースノア級やそれ以上の入れ物による「文明・文化・人類の存続」である。
ビアン博士が述べたように、もはや安全な逃げ場などなく、戦い続け、活路を開くことが求められていたのである。
その為には、アーコロジーを超えた播種構造体、それも外宇宙で脅威を払いのけつつ、同時に外で必要なものを得るモノが要求された。
つまり、単なる入れ物や箱舟ではなく、未知の敵に備えて進化を続けられる箱舟である。
問題は、要求されるスペックや要素があまりにも大きすぎるために、何もかもが青天井となってしまい、際限のないモノになったことである。
地球連合とて人類の組織であり、それには限界点というものがあった。
そもそもどのような方式にするのか?入れ物には限界があるから、地球を丸ごと、あるいは太陽系そのものを動かせないかという案も上がる始末であった。
逃げ場がないということがわかってしまったがために、方針が迷走し、プランも定まらなくなってしまったと言える。
同時並行で宇宙の危機、地球の危機が週刊・月刊で襲い来たこともあって、進みこそすれど、停滞も強いられてしまったのである。
アポカリプス期において:
アポカリプスは、正にその計画の懸念が正しいことを証明するような時期であった。
宇宙怪獣の襲来をはじめ、終末が訪れようとしているかのような極めて恐ろしい生存戦争になったのである。
これまでの脅威が恐ろしくなかったわけではないが、一等飛びぬけていたと言っても過言ではない。
逃げ場がないということをこれでもかと突きつけられたのである。
これに際し地球連合は、太陽系を中心とする文明圏の墨守とどこへでも飛び立てるようにするという、両面作戦を実施することで一致した。
手段や方法などを多様にそろえ、守りやすくすると同時に、何時でも飛び出していけるように準備を進めるものであった。
融合惑星の誕生後接触した恒星間文明たるマクロス世界の協力も相まって、地球連合単独よりもさらに洗練されたものが開発されたのである。
この技術はアポカリプス期における外宇宙への進出及び文明の救援に生かされることになったのだが、それはここでは置いておく。
ともあれ、これによって破滅への備えは一つの段落を迎えた。
融合惑星やその他外からやってきた勢力の文明の播種と保存も行いつつ、アポカリプスを乗り越えることに一縷の望みを託していたのである。
強奪された箱舟:
しかし、無情にもこの「プロジェクト・ブルーノア」は悪用されることとなった。
その代表例の一つがアナハイム・エレクトロニクスの集団離反と地球連合に縛られない独自国家の樹立宣言である。
この独立においては、アナハイムが月面にて管理を委託されていた「プロジェクト・ブルーノア」のコロニー型播種移民船を強奪。
これに保管されているデータや実物などを元に新国家の基盤を作ると宣言し、戦力と共に脱出を図ったのである。
また、木星圏においても類似した事件が勃発。
幸いにして箱舟たるコロニー型播種構造体は守られたものの、そこに保存されていた一部資産と技術が強奪される憂き目にあった。
別世界から来た「財団」に率いられたこの勢力は、後にゴールデンバウム王朝の銀河帝国と自由惑星同盟の存在する宇宙まで脱出した。
これらの案件は、アポカリプスへの対処と同じくして、地球連合の重要案件となり、後々に新たな戦いを生む契機となったのである。
507 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2025/06/02(月) 21:50:20 ID:softbank126075110124.bbtec.net [49/119]
以上、wiki転載はご自由に。
アポカリプス期とそれ以前を結ぶミッシングリンクを妄想してみました。
最終更新:2025年09月08日 21:32