311:弥次郎:2025/06/25(水) 00:20:09 HOST:softbank126075110124.bbtec.net
憂鬱SRW支援ネタ オカルト編設定集【歴史に紛れる魔道具(有識者のメモ付き)】
〇モスリンのスカーフ
解説:
ブルボン朝末期、マリー・アントワネットが使っていたスカーフ。
彼女がこれを用いた期間は非常に短く、タンプル塔に投獄されてから処刑されるまでであった。
これは、マリー・アントワネットのモード大臣であるローズ・ベルタンが織り上げたもので、投獄されてからも納品を続けた品の中の一つ。
平民の出でありながらも重用されたベルタンの強い思いが力を齎した。
これを持っていれば、例え牢獄の中にあったとしても心を慰め、励ましてくれることだろう。
個人に向けられたものであるため、今日においては往時の力はない。
フランス革命期は血生臭い出来事は星の数だけ存在しているが、同時に、人が持ち合わせる理性や慈悲の心に由来する出来事もまた存在していた。
リーゼロッテのメモ:
平民の出でありながらも、王妃や公娼、さらには数多くの貴族たちを席巻したお針子にしてデザイナーたるマリー・ジャンヌ・ベルタン。
そんな彼女は紆余曲折を経て王妃のモード大臣にまで成り上がり、主の最後の間際まで献身を続けた。
それがどれほどに王妃を勇気づけたのかは語るまでもないだろう。
クソにも劣るフランス革命の惨劇の中でも、人は黄金のような精神を発揮する。
ローズ・ベルタンはまさにそんな女傑だった。断言しよう、彼女ほどの輝きは数えるほどしか見たことがない。
ちなみに、私も直接会ったことがあるぞ。当時の流行を一式揃えて貰ったこともある。
ああ、そうとも。外見年齢に合わせた、どちらかといえば子供向けだったがな!
〇雷切
解説:
戦国武将の一人、立花道雪が雷を切り裂いた時に使ったとされる刀。
より正確には、そのような逸話がついた刀であり、表の世界でも複数本存在している。
重要なのは真作か贋作かではなく、人がどのような信仰や畏敬を抱いたのかに依る。
草壁家においては草壁七剣の一振りとして、この雷切が伝承されている。
一般的な日本刀の拵えと形状を持つが、柄の少し上で刀身が二回曲がっているのが特徴。
使いこなせば、その刃に宿る雷神の力により、雷を放ち、敵を切り裂くことができるだろう
草壁美代のメモ:
草壁家の先祖伝来の品としては上位の刀となり、他の名刀共々草壁七宝に数えられています。
能力としては雷を操り、あるいは雷を切ることができるという、非常にシンプルなものです。
そういう逸話と能力を持つので、相手に応じて使い分けるというのが常套手段となりますね。
尋常な刀ではないので、専用の鞘を仕立てて納めないと、電気を垂れ流しにするのが欠点でしょうか……
312:弥次郎:2025/06/25(水) 00:21:19 HOST:softbank126075110124.bbtec.net
〇四騎士の蹄鉄
解説:
旧世紀の聖書において語られた「黙示録の四騎士」にまつわる魔道具。
この蹄鉄を馬に付け走らせることで、四騎士の特性それぞれにまつわる災厄を引き起こすことができる。
効果範囲はその馬が走った範囲に律速され、そこから周囲へと広がっていく。
この蹄鉄ができるのは引き起こすだけで、制御は全く聞くことはない。
旧世紀の十字教関係者、特に終末論者によって作成されたとされ、その危険性からすぐに指名手配され、封印された。
それでも不可思議な理由から戦争や疫病、飢饉などが発生したことがあるため、何者かが恣意的に用いた可能性も考えられている。
リーゼロッテのメモ:
十字教死すべし(挨拶)。
どの宗教にも教義や経典の一部を好き勝手に使い、混乱をまき散らしたり、私欲を満たす阿保がいた。
なまじっか最大宗教ともいえた十字教の信仰や畏敬を集めていたので、効果は恐ろしいものがあった。
恐らくだが歴史の陰において密かに使われていたであろうことは間違いない。
まあ、現代ではその十字教の権威も失墜しているために、往時の力はない。
既に対応策が広まっている事や科学の力が強くなっていることもあって、ちょっとした不幸を起こすのが精一杯のようだ。
それでも十分に悲劇を起こすため、多くは破棄されている。C.E.ともあれば、ちょっと太陽に物を投げ込むのも容易いのだ。
〇海の指輪
解説:
旧世紀、ヴェネツィア共和国において行われていた「海との結婚式」において使われていたとされる指輪。
詳細は省くが、投げ込まれる指輪を惜しんだ、あるいは金目当ての人間が海に潜って回収して、市場に出回った。
永遠に海と共にある、という言霊や信仰により、これを指にはめたまま海もしくは水の中に入ると、水面より上に上がれなくなってしまい、いずれは溺れる。
溺れるだけならばいいのだが、その体は休息に分解されて海の養分にされてしまうという恐ろしい面もある。
人が欲望に負けた結果、さらなる悲劇を生み出してしまう
瑠璃宮真央のメモ:
海を愛したという感情に端を発した古物は、時に人を陸地から海へと引きずり込んでしまうものです。
どんな感情も、過ぎてしまえば、それはそれは恐ろしいものとなるのですから。
この指輪の効果が知れ渡った時、一時期人を殺す手段として用いられるのが流行りました。
指輪を付けさせて沈めるだけで跡形もなく人を消せる。使い方を知ってしまえば、その魅力には抗えません。
付けていた人間が死んだとしても指輪はそのままですから、繰り返し使えるというのも利点ですから。
まあ、そんな悪用を続ければ、今度は指輪そのものに呪われてしまうケースが多かったようですね。
道具は時として使い手に多くを求め、あるいは強制してしまうものです。それを忘れてはなりませんね。
313:弥次郎:2025/06/25(水) 00:22:10 HOST:softbank126075110124.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
歴史の陰にオカルトあり…
我ら人によって人となり、人を超え、また人を失う。
知らぬものよ、予て人を恐れたまえ。
最終更新:2025年09月13日 13:09