951 名前:ひゅうが[age] 投稿日:2025/07/19(土) 21:33:06 ID:opt-133-123-162-250.client.pikara.ne.jp [219/240]
――地球連合軍 10式主力戦車

全長:10.01メートル(ナンバープレート取付部含む)
全幅:3.50メートル(スカート含む)
全高:2.50メートル(RIW等含めた場合、最大3.60メートル)
重量:53トン
主機:09式格子式核変換(核融合)発電機×2
   高温超電導モーター+リニアモーター式誘導輪
速力:毎時95キロメートル(平地最大)
航続距離:1500キロメートル(重水素吸蔵合金タンク満タン時)
乗員:3名
主砲:155ミリ電気熱化学・電磁複合砲(砲身長52口径)2門
兵装:40ミリ機関砲+レーザーRCW×2(砲塔上部マウント)
   13ミリ重機関砲×1


【解説】――地球連合軍がはじめて統一的に採用した主力戦車であり、はじめて友好他世界からの技術導入を行い量産された第4世代の主力戦車である
友好他世界からの技術と既存の戦車製造技術の融合を目指したものであり、基本的には既存の技術の延長線上に計画されたものである
本車量産のために得られた知見は数多く、周辺への波及効果は絶大であったものの、それが本車の価値を微妙なものにしてしまった

確かに次世代戦車用に開発されていた155ミリ砲を電気熱化学砲と砲口の電磁加速砲へ改良したことは化学反応をエネルギー源とする砲としてはエポックメイキングであり貫通力は距離4000以上で均質圧延装甲5000ミリをスパスパ貫通できる超加速を実現していたし、パワープラントとなるかつて常温核融合といわれた固体凝集核変換を安定的に生じることで得られた機関は小型高出力かつ航続距離面で飛躍的な増大を得られていた
防御力にしても既存の火砲による貫通は、もはや退役した戦艦クラスの主砲弾によって装甲を叩き割ることでもしない限り不可能であった(特殊金属鋼材コスモナイト鋼板の威力である)
だが、モビルスーツや小型パワードスーツを得た歩兵などに対抗する機動力と追随性を得るには、まだ当時としては役者不足であったのである
特に主砲の威力は十分であるとはいえ、砲弾の搭載量という物理的限界がある既存戦車は無駄が大きかったのである
もちろんこれらの欠点は織り込み済みであり、このため高性能な照準安定機構とともに高威力の主砲を連装化することで連続命中により高性能MSを除けば一撃での撃破を可能とできると編成されたばかりの地球連合軍はみていた
そしてそれは事実だったが相手が悪かった

少し遅れてライセンス権をもぎとり、技術の本格導入を前提として設計された新型車両は陽電子砲を3連装で装備できることにより、数百発単位の連続射撃が可能と試算されていた
しかも陽電子砲であるため、レーザーと異なり融解でなく命中時の対消滅反応により戦車や重砲が必須と思われた命中先での「榴弾的な爆発作用」が可能となっていたのだった
砲威力ですら10式主力戦車はのちの16式主力戦車となるこれらに負けていたのである
地球上で運用する場合、本車が勝っていたのは距離5000以上の超長距離射撃くらいなものだった
(陽電子は地球の磁場の影響で直進しないとはいえほぼ直進するため、陽電子砲は距離5000以上を曲射できないし大気との対消滅反応が無視できないレベルに達する)
そして地球上でそんなことをする必要性はほぼなかった

宇宙空間ならなおさらである
大気のない小惑星などでは陽電子砲はこれら射程限界を容易に超えられる
後継開発に実体弾モードが追加された段階で10式戦車の量産は停止され、一度も実戦を経験しないまま退役する――はずだった

M世界との接触までは

952 名前:ひゅうが[age] 投稿日:2025/07/19(土) 21:34:39 ID:opt-133-123-162-250.client.pikara.ne.jp [220/240]
というわけで、いぶし銀な派遣メカの一角を登場させてみました
元ネタは旧作ヤマトの「二連砲塔戦車」です

ご笑納くだされば幸いです
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最終更新:2025年09月14日 17:27