985 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/08/01(金) 19:51:03 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [225/235]
「翠石戦記」 プリンセス・リンシパル×クラユカバin日本大陸


時代は文明開化華やかなりし明治時代。
極東日本では幕府の統治から天皇陛下のご治世に代わり数十年過ぎし頃。

日本はここ数十年の翠石(すいせき)採掘によう好景気が続き。
領土は東は布哇、西はマレー半島、北はアラスカ・カムチャツカまでを有し、中華では後明を取り込み、北米では大山脈共和国を有し、南では多島商業連合を盟友とする大帝国である。

唯一対等な敵であった欧羅巴の大国アルビオンは革命騒ぎにより分裂し、既にかつての勇姿はない。
近場の難敵であるロシアも数年前の日露戦争にて我が帝国に敗北。沿海州と満州利権を奪湧得るなど大国としての威信は既に落ちた。

我が国は世界唯一の超大国として君臨し、輝かしき20世紀を迎えようとしている。
まさに今が全盛期!世界の冠たるわが祖国に栄光を!万歳!万歳!



…無論光あるところ闇がある。いかに景気が良くても、その恩恵に賜れない者たちありけり。
大抵の躍進の後ろにはその速度についていけず倒れ込んだ屍が道となっているものである。

翠石(すいせき)…ケイバーライトの発見と採掘は日本へと大いなる恩恵をもたらした。
その反面採掘初期において政府が出した自由採掘令による企業群による自由な採掘は日本全国に巨大で無法な地下空洞を生み出し、規制が進んだ現在においても突然の陥没や地下に潜る無法者たちに手を焼かれる状況を作り出した。

翠石による飛行艇の発達は日本の海外進出を強く後押ししたが、西では新三國志に浸かることとなり、南と東では常にアルビオンと睨み合いの様相を呈することとなった。

アルビオンが分裂した近年では睨み合いは多少軟化するかと思えば本土の大半を失ったアルビオン王国は海外領土への依存度を上げ、逆に張り付く戦力は増えるばかり。

数年前起きた日露戦争においてもアルビオン分裂の最中でロシアがアジア利権を獲得しようと進軍してきたところを我が国の利権防衛のために正面戦争に突入したのが原因である。

無論飛行艇を持つ日本側が勝ったが…勝ちすぎた。
精々朝鮮半島の勢力確定と南満州の非武装化程度を通すつもりが、大幅に負け込んだロシアは満州こと後清からの全利権放棄、沿岸州の割譲による極東からの海軍戦力の完全撤兵とアジア方面を捨て、欧州に引きこもる始末。

結果元々後明ことシナ海連合支援のために大陸入りしていたところを後清、モンゴルまで抱え込むこととなり頭を抱える始末。
民衆は中華の2/3を手に入れた日本が今こそ中華統一に王手!と気軽に謡っているが、幾ら飛行艇があろうとこの広さを修めるには一朝一夕とはいかず、帝国軍の有する飛行艇の4割が大陸につぎ込まれていると言うのだから大変だ。

華北や満州はまだしもモンゴルやウイグルまで手放されたのだから。
無論アルビオンの領域に接するウイグルでは早速アルビオンの工作員が元気に暗躍している。
このためここ数年は帝国の統合諜報機関は寝る間もないらしい。

昨今東南アジアの多島商業連合に旧式とは言え飛行艇を貸し出しているのも単純に手が足りないからだ。

東の方はロッキー山脈を壁としているとはいえアルビオンの主力艦隊と睨み合いが続いている。
向こうにも飛行艇があるのだから山脈による防衛もどこまで宛てに出来るものかと現地の軍は頭を抱えていると言う。

986 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/08/01(金) 19:52:06 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [226/235]
さらに国内の問題もある。
増えた翠石需要による翠病(ケイバーライド障害)に関しては政府(夢幻会)の手腕により規制による公害抑制と治療法の確立から近年は改善傾向にあるが、しかし全国津々浦々に作られた巨大地下トンネル網に関しては後手に回っていた。

夢幻会が主導権を握る前から数十年間続けられた翠石採掘ブームによる地下空洞網は既に一種のインフラ網と化し、裏社会のねぐらと化していたのだ。

クラガリと呼ばれる文字通りの地下社会では未だ違法な採掘や拡張が行われており、政府や企業が知らぬ横穴が増え続けていると言う。
これに対して政府は装脚戦車を含めた機動戦力を投入し、随時対処しているが鼬ごっこからは脱却できていない。


総じて…現在の帝国は疲労困憊状態である。
多島商業連合に旧式船を貸し、浮いた軍民の飛行輸送艇を新規アジア地域に回し、更には多少強引でも国が投資を行い船を増産。
増えた飛行艇を太平洋航路に投入し続けようやく現状を維持している。

内地では広がり続けるトンネル網に対して探索、治安維持が行き届いておらず、近年では軍や企業から流出した装脚車両を武装化した反徒まで出てきている。

無論日本大陸全土に津々浦々別々の地下トンネルが存在しているわけであり、警察・軍はこれら一つ一つを調べ、治安維持しなければならない。

大陸派兵、北米出兵、南方派遣。外地へ部隊をやることも考えれば日本軍全てが365日フル稼働状態である。

給与あり、旨い物あり、名誉あり、追加年金あり。来たれ若人!
こんなのが志願ポスターへ馬鹿正直に書かれるくらいには人手に飢えている。
因みに現役兵士たちの間ではこれらの謳い文句の後で「しかし休みはなし」と付け加えるのが流行っている。

空と地下。内地と外地。政府と民衆。異なる場所、思想、感情が渦巻き続けている。
そんな中で連勤を続ける政府・軍関係者には頭が下がるばかりである。

早く定時に帰れる人間になりたーい!それが今世界最高の国を差配する人間たちの内心だと知ったら、人々は何を思うだろうか…

987 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/08/01(金) 19:53:13 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [227/235]
〇設定

  • 翠石
いわゆるケイバーライト鉱石。日本大陸全土で採掘されている。
これを掘るために当時の政府は自由採掘法と呼ばれる認定企業の自由采配で掘らせる法を樹立。
結果日本全国に巨大な地下トンネル網が誕生する結果となった。

現在はこの自由採掘法含めある程度の規制、改善が進んでおり、昔ほど無軌道に掘られることはなくなった。



  • 夢幻会
ここ十数年の政権を差配している秘密結社。
表向きは翠石技術合同研究会と呼ばれる技術者・企業中心の新興政治派閥。
実体はいつもの転生者による互助組織である。

組織的に動けるようになってまだ半世紀足らずであり、現在の日本業界において主導権を握れるようになったのもここ10年程度の話である。

少数議席時代からケイバーライト障害への各種対応において成果を上げており、十数年前に初めて与党を取った際も公害対策を世間に評価された結果である。

現在は翠石技術の発展と公害抑制の両立を掲げており、同技術を用いた飛行艇の大規模運用も積極的に押している。

民間への大々的な飛行艇解禁や多島商業連合への旧式艇の貸し出しなども彼らが始めたことである。

元々爆発的に拡大していた日本であったが、夢幻会の活躍によりそれは更に加速を見せた。

…加速させすぎた結果まともに休みを取ることも難しくなり現在は他派閥も引き込みながら自転車操業さながらのデスマーチに追われている。



  • クラガリ
各地の翠石採掘トンネル及びそこで形成された裏社会の総称。

現役の採掘口、地下鉄また浅い階層などは一般人も出入りしており、それらより深いまたは横道に存在している一種のスラム。

浅い階層はまだしも深い階層や独自に形成された地下空間などには警察や軍の中々介入できず、ならず者の巣窟となっている。

都市伝説的な話であるが、人がいる場所はまだ浅い方でさらに深い場所には人の世とは異なる者たちが蠢いていると言う噂も後を絶たない。



  • 装脚車両
二足または四足など足で動く類の機械の総称。
元々は林業や鉱業のための山岳踏破用の機械であったが、翠石採掘ブームの折に一気に数が増し一般化した。

現在では高層化し階段の類が増えた都市部でも移動のための足や一種の娯楽機械の類として普及している。

発展の最中で鉱業支援のため鉱山や地下トンネルの中でも運用されていくようになり、小型化が進んでいる。
このため現役の鉱山内やゴロツキがたむろするクラガリ、更には輸出され海外でも使われるなど地上以外でも幅広く使われている。



  • 飛行艇
ケイバーライト機関を用いた飛行艦艇の総称。
夢幻会率いる日本政府の方針で軍民問わず幅広く使われており、昨今では海外の友好国にも貸し出し始めている。

因みにケイバーライト機関こと翠機関を使わない類は史実同様の飛行船と呼称されている。
量産が効き、飛行艇ほどではないがそこそこの輸送量があり、内陸にも飛んでいけることから日本勢力圏内では日本や友好国問わず幅広く運用され、飛行艇をハイ、飛行船をローとするインフラ網が構築されている。

988 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/08/01(金) 19:54:07 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [228/235]
〇国家

  • 日本
史実より少々早くに外に漕ぎ出した歴史を持つ。
その後は幕藩体制を穏便に明治政府へ転換し、その後は日本大陸パワーと翠石の恩恵で瞬く間にアジア最大国家へ上り詰めた。

日清戦争、清国解体、水源戦争、日露戦争と1890年代の現代までに幾つもの争いに勝利しており、現在絶好調。
ライバルであったアルビオンが分裂、ロシアが東アジアから撤退したため正真正銘世界一の大国である。

反面急速に広がった勢力圏に対して四苦八苦しており、更に国内を軽視した結果クラガリの拡大とそれによる治安悪化に苦しんでいる。

夢幻会が政界を掌握したここ十数年で各種問題の解決、改善が進んでいるがまだまだ問題は山積みである。



  • シナ海連合
東シナ海に面する地域+αから構成された連合国家。通称後明。
清帝国崩壊後に日本が制圧した地域が元となっている。

現代の区分で言えば山東、江蘇、浙江、福建、江西、安徽、河南、湖北、湖南で構成されている。
言葉を選ばなければ日本の傀儡国家であるが、朝鮮半島同様にインフラを中心とした投資が進んでおり、中々に開発が進んでいる。

中華地域では最も発展している地域であり、昨今では日本経済圏の少なくない割合を占めている。

浙江財閥を始めとする沿岸地域に根を張る各派閥、財閥が強い影響を持っており、別名上海帝国との呼び方も存在する。
後明呼びは完全に日本だけのマイナーネーム。



  • 多島商業連合
インドネシア諸島、ボルネオ島、両スンダ列島、フィリピン、マレー半島からなる多民族連合国家。

元々はナポレオンにボコされ東南アジアに逃れてきたオランダの亡命政府を当時の日本が保護したのが始まり。
ナポレオン戦争以降もアルビオンの拡大により次々にボコされた東南アジアに植民地を持つ欧州諸国の亡命政府が次々と逃げ込み、現在の連合国家へ落ち着いた。

このためオランダ、ポルトガル、スペインなどの国々に権益が未だ生きており、欧州の本国政府とは別の形で存続している。

亡命時に本国から持ち出した資産、そして日本からの投資もあり、連合国家ながらも東南アジア一帯の海上、空中流通の半分を有する巨大な商業国家、多島海経済圏へ成長した。
このため日本本土、インドに続くアジア圏第三位の巨大経済圏となっている。

旧欧州諸国植民地と当時の亡命政権及び現地の雑多な国々による連合国家のため、統一された強力な軍事力は持っておらず、平時はそれぞれの国が戦力を持ち、有事にこれらが連合艦隊、戦力として運用される。

このため近隣を囲むアルビオン植民地艦隊と比べれば決して強力とは言えない戦力だが、そこは連合設立時より日本の戦力を駐留させることでカバーしている。

現在の多島連合の戦力担保は実質駐留している日本の東南アジア艦隊と言っても過言でなない(多島連合は独力で飛行艇を保有していないのも戦力比が低い理由の一つ)

昨今は日本政府の飛行艇解禁製作により民生運用に限り旧式飛行艇が貸し出され始めており、高速化した流通によって更に経済活動が活発化している。



  • 大山脈共和国
北米ロッキー山脈沿いに領土を持つ日本の友好国。
バハカルフォルニア半島からアリゾナとコロラドの西部地域を通り、カナディアン・ロッキーまでの広い国土を持つ。

北米進出を加速させる欧州諸国への対抗策として当時の日本開拓団と現地先住民を連合させ結成された国家。
近年では北米争乱(史実の米国独立戦争)の残党も取り込んでおり、同紛争における戦訓やアルビオンの戦術、技術も取り入れている。

外国からは日本の傀儡国家と見られることが多いが、距離が距離なので割と独自性が高く、日本も傀儡ではなく友好国の一つとして扱っている。

アルビオンの脅威を強く感じている国であるため、積極的に軍拡に励んでおり、日本の駐留部隊に関しても度々増派することを求めている。

近年の日本ではこの国へ軍用飛行艇を供与すべきか否かの激論が交わされている。

989 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/08/01(金) 19:55:06 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [229/235]
  • 朝鮮王国
朝鮮半島にある国。日清戦争の際に清国が敗れたため日本側へ下った。
以降は日本の衛星国として扱われているが、同日本からの投資も増えており、近年では中々の成長率を誇っている。

日露戦争の際には反日勢力によるロシアの傀儡政権が作られ、半島北部が戦場になるなどの被害を受けたが、同戦争では同国政府が日本側で参戦したことにより潔白を証明した。

戦場が満州や沿海州に移ってからも後方支援、治安維持を中心に役目を果たし、戦後の評価を繋げた。

19世紀末現在においても独立国であることを維持しており、史実より多少マシな情勢と言える。



  • 華北共和国
清国解体の際にロシアが満州、華北、ウイグルに設立した傀儡国家。

史実満州地域から北京や天津を含む河北に山西、陝西、甘粛、青海北部、ウイグル地域を合わせた中々広い国土を持つ国。

アルビオンと日本への対抗のために作られた防壁兼用の国であったが、ロシアからの投資は中々あったようで戦力に関しては割と豊富であった。

日露戦争の際にはロシア側に立って参戦。しかし日本の航空艦隊にボコされ、親玉のロシアも極東地域から叩き出される大敗北を喫する。

戦後はロシアが東アジアから撤退したため日本に権利が移ったが、敗戦による政治的な混乱によりウイグルを含む西部内陸地域の治安を喪失している。

このため現在の同国西部地域はアルビオン王国による工作員と現地独立派や匪賊と化した脱走兵とこれらに対応する日本、モンゴル連合の治安活動部隊となどによる混沌とした情勢が続いている。



  • モンゴル
モンゴルである。史実では奪われていた内モンゴル自治区も領土に含まれているので中々デカい。
元々清国やロシアからの影響が強かったが、日清戦争、日露戦争で両国が敗退したため現在は日本の影響力が強い。

ロシアのアジア撤退後は紛争地帯と化した中華西部地域から匪賊や難民が殺到しており、日本と合同でこれらへの対処を行っている。

最近ではウイグル地域や甘粛地域をモンゴルが管理しないか?という声が日本と当の華北政府から打診されており、そんな余力はないと突っぱねている。



  • 南部連邦
清国分割の際にアルビオン王国が作り上げた傀儡国家。
チベット、青海西部、四川、雲南、重慶、貴州、広西、江東、海南を領土とする国家。

昨今伸張著しい日本への防壁兼東アジアの橋頭保であり、王国が分裂した現在ではインド、北米と並ぶ同王国の重要な資源、経済地域である。

アルビオン王国分裂前。元々はチベットの源流を用いた水源戦略で日本の影響圏である東南アジアを締め付けようとして確保された地域という側面を持ち、樹立後に実際チベット付近の水源の扱いを巡って水源戦争と呼ばれる争いが勃発。

アルビオン王国、南部連邦vs日本、東南アジア諸国による武力衝突に発展。

日アは規模こそ小規模であったが両国とも飛行艇や飛行船を動員。
史上初の空中艦隊戦が勃発。結果は痛み分けに終わったが、このことから日本侮りがたしの声がアルビオン王国で上がり、最終的に戦争は水源や河川を無暗に政治利用しない取り決めをし決着した。

この際南部連邦は戦場にもなっており、東南アジア諸国やシナ海連合ともぶつかっており、現在でも両国とはいささか険悪な仲である。

990 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/08/01(金) 19:56:25 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [230/235]
  • 東南アジア諸国
インドシナ半島に存在する国々。
フランスが植民地化する前にアルビオンに飲まれたため、史実より多くの国が独立国として残っている。

アルビオンが伸張してきたため日本に保護を求めており、日本側もこれを承諾。
現在では大半の国が日本勢力圏に参加しており、タイや阮朝ベトナムと言った国に日本の駐留部隊が置かれている。

水源戦争の際には日本と共にアルビオン・南部連邦相手に戦い、飛行艇が無いながらも粘り強く戦った。

昨今では日本からの飛行艇貸出しの交渉も進んでおり、多島連合に続いて日本製飛行艇運用解禁地域になる見通しである。



  • アルビオン王国
数年前まで日本のライバルであった国。現在は王国と共和国に分裂中。

分裂後の王国は本土の過半を共和国側に取られたが海外戦力及び海外領土の過半が王国側に付いたため、思ったよりは疲弊せずに済んでいる。

しかし資源や人材、更に経済圏を海外領土に強く依存するようになっており、戦力や資産の比重が年々アジアや北米に傾いている。

日本とは未だ睨みあう関係だが分裂前よりは多少険悪差は緩んでおり、特にアジア、太平洋地域では雪解けが進んでおり交易が活発化している。

反面北米領土では大山脈共和国との強い睨み合いが続いており、こちらの地域では雪解けはまだまだ先の出来事になりそうである。



  • アルビオン共和国
アルビオンで起きた革命騒ぎの末にアルビオン本島の過半を領土として成立した国家。
いわゆるアルビオンの既得権益に反発した人々が樹立した国である。

アルビオン本土の過半を手中に収めた結果ケイバーライト資源に恵まれており、同資源とアルビオン王国への対抗を駆け引きとし欧州諸国や中南米諸国との関係性を深めている。

また一部のアフリカ植民地が王国ではなく共和国側についており、これらの地域からの人材や資源及び協力関係にある欧州諸国、友好関係にある中南米諸国との交易により共和国経済が支えられている。

王国とライバル関係にあった日本やロシアとも大体な外交的接近を進めている。
日本からはあくまでリップサービス以上のビジネス関係は築けていないが、昨今ロシアとの接近が著しいと言われている。



  • ロシア
かつてはアルビオン、日本と競り合った大国。
しかしクリミア戦争の敗戦、それによるバルカン半島への介入失敗、そして日露戦争の敗戦により国威が大きく低下。
東アジアからは完全撤退し、バルカン半島からも引き気味なっているなど現状は芳しくない。

現在のロシアはオスマンに続いて斜陽と評価されても可笑しくない状態であるが、昨今はアルビオン共和国との関係構築、アジア、極東ロシアからの完全撤退による戦力、資本、人口の欧州への集中、そして対アルビオン王国意識の強い残存欧州諸国との連携を深めている。
そして改めてその矛先を分裂して弱ったアルビオン王国へ向け始めているなど中々しぶとい国。



  • オスマン帝国
ザ・斜陽の帝国。しかし腐っても大国であるため斜陽と呼ばれ数十年。まだ倒れない。

クリミア戦争ではロシアへの嫌がらせとして日アから多大な支援が行われており、手酷い損害を対価としながらロシアへ勝利するなど戦果を挙げている。

この勝利で上がった国威を使いバルカン半島の手綱を引き直しており、引き続き続く日本やアルビオン王国との交流により昨今は徐々にだが国力を取り戻し始めている。








〇解説

  • 元ネタ
アニメ「プリンセス・プリンシパル」とアニメ映画「クラユカバ」「クラメルカガリ」のクロスオーバーを軸とした作品。

クラユカバなどが属する甲鉄傳紀シリーズの年代は元々技術の発展が停滞した2000年代だったりするが技術レベル的に丁度良かったので今回プリプリと共演させることにした。

またクラユカバ、クラメルカガリの製作にあたって設定が一新。
年代関係は明言されずぼかされるようになったので時代を明治に設定して今回のネタに取り込むことにした。

この他皇国の守護者、蒼海の世紀、パンプキンシザース、ゴールデンカムイあたりも世界観に組み込もうと考えたが、今回は一発ネタのため取りやめた。
年代的にここら辺のキャラが丁度良くて…

もしも続きを書くことがあれば上記の作品も改めて取り入れるかもしれない。



  • 戦争
日清、日露などが史実よりも早い時期に起こったことにしている。
これは日本の改革、開国時期を早めたためとプリプリ本編までに大きなイベントを消化しておきたかったため。

順番的にはクリミア戦争、日清戦争、清国解体、水源戦争、日露戦争と言った感じ。

清国解体に関しては日清戦争後に外交で更にポカした結果列強により解体されることになった出来事。
とは言えこの世界でこれに参加できた国は日本、アルビオン、ロシアのみなので三国分割というが正しいか。

この三国による分割後は新三國時代と呼ばれたとか呼ばれないとか。

991 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/08/01(金) 19:57:09 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [231/235]
投下終了
この前見たクラユカバという映画が面白かったので記念に。

同じ世界観のクラメルカガリもいいぞ!
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最終更新:2025年09月14日 17:37