327:earth:2025/08/18(月) 21:29:17 HOST:KD106172122062.ppp-bb.dion.ne.jp
リアルのストレスが半端なく、小説書く余裕がいつできるか不明のため、以前から言っていた
『太陽と鷲の協奏曲(コンチェルト)』の第二部『鉄鷲の夢(レクイエム)』のプロットを簡易年表の形で
投下します。

328:earth:2025/08/18(月) 21:29:49 HOST:KD106172122062.ppp-bb.dion.ne.jp

【1944年8月~1945年8月】
アメリカ崩壊後の金融恐慌で列強は大損害。
米崩壊後の金融恐慌後でライン地方反乱、西独赤化発生。反動で生まれた仏第三帝政が西独を叩く前に露帝国が西独を占領を図るが抵抗で失敗。
ライン川以西を仏、エルベ川以東を露側とし、その間の地域を中立でにらみ合っていたが、露仏が中立地帯の独を巡り限定戦争(戦場をドイツ限定)が起き、
露がエルベ川以東に作った傀儡国家の軍を投入。ドイツを戦場にして限定戦争でドイツは30年戦争も斯くやの荒廃。

【1945年9月~1947年末】
金融恐慌により各国で経済ブロックが形成され、貿易体制が仕切り直し。
日本は地震復興と並行して太平洋経済圏確立のため、元アメリカの裏庭である中南米に進出。
仏と組んだ南部連合がカリブ海方面に進出。
東部州は体制を再編してペンシルベニア州以北で経済圏を構築。東部州とカナダは領土問題で対立気味。

【1948年~1949年末】
日本はメキシコ、コスタリカ、キューバを中心に進出。メキシコに旧式巡洋艦を供与するにとどめたが、南部連合の妨害を見て東部州連合から軽空母1隻を購入。
そこそこ割高であるが許容範囲内の売却価格であり、東部州の対日感情を考慮すれば、日本に恩を売りつける価格でもある。
空母購入後、カリブ海での日仏対立は更に激化。コスタリカのリモンで海軍基地建設進む。

329:earth:2025/08/18(月) 21:30:20 HOST:KD106172122062.ppp-bb.dion.ne.jp

【1950年~1951年秋①】
日仏対立は東南アジア方面にも次第に飛び火。
フィリピン独立に端を発した東南アジアの民族運動活発化が日仏対立を煽りたてた。
結果、南部・仏同盟軍と日本・メキシコ連合軍で開戦。

大和は東南アジアで仏新型戦艦(対大和型を意識した大型戦艦)と交戦しこれを撃沈。

東部州連合は日本、南部連合(フランス)の双方に武器を売って戦争を煽り、稼いだ富で軍備を整えた(東部州連合の軍整備にはロシアも関わっていた)。
ロシアの目的:第一段階:東部州連合に力を貸して日本の力も利用して南部連合を叩く。これによりフランスも弱体化させ、かつ日仏関係に楔を打ち込む。
         第二段階:力をある程度取り戻した東部州連合を使って日本を叩く。この際、第一段階での戦争での出来事を利用して日英仏を離間させる。
         第三段階:日本の力を北米に釘付けにして極東での勢力を広げる。    

東部州連合はしびれを切らせて南部連合がメキシコに大挙して侵攻して膠着状態になるのを待つ。
大和に新型戦艦を撃沈されて面子が潰れたフランスは北米で大規模攻勢に出る。

東部軍は南部・仏同盟軍の動きを嘲笑しつつ、表向きは演習という名目で軍を動員して配備。
ロシア人仕込みの防諜で可能な限り軍の行動を秘匿して油断を誘った後に大挙して南進を開始。
南部連合はこの奇襲攻撃に対応できず防衛線は瞬く間に崩壊。
日本・メキシコ連合軍も国境線を突破してテキサスに侵攻。南部連合・フランス同盟軍は敗走。

英国はここでロシアの陰謀を日本にリーク。
日仏がロシア人の手で踊らされていたことに誰もが驚愕。

ここで東部州連合が止まっていればロシアの策謀通りだったのだが、対日復讐論に取りつかれた現場指揮官が暴発。
日本軍にも東部州連合軍が襲い掛かり、そのまま日墨連合軍VS東部軍へ移行。
東部軍撃滅のために、日英は協議。英国は対仏戦をしていた東南アジアに展開している日本艦隊(旗艦:武蔵)を南アフリカ・喜望峰経由で回航することを提案。
日本艦隊は英国が監視のために派遣された艦隊とにらみ合っていた。

330:earth:2025/08/18(月) 21:30:57 HOST:KD106172122062.ppp-bb.dion.ne.jp

【1950年~1951年秋②】
仏印が日本軍によって陥落寸前になった状況下で現地の民族主義者が刺激されて英領でも混乱。タイ王国でも不穏な動きがあるとして極東艦隊を増強して演習。
英国が表向きは「日本の仏印への攻撃に刺激されて英領でも民族主義者が蜂起する動きがある。同盟国の権益をないがしろにしているのでは?」ぐらい釘をさす。

英は極東艦隊の増強として本国から艦隊を回航する動きもカモフラージュにして日本艦隊を大西洋に回航するための支援部隊を準備。
英国がある程度準備をし終わった後、日本に露の陰謀(東部軍を支援して唆している)を一部の人間(政府、軍の一握り)だけに開示し共犯関係になる。
英国がわざわざ日本艦隊を東南アジアに拘束したのは、東部軍が正体を現したらすぐに日本艦隊を大西洋に引っ張り出すため、敢えてヘイトを買ってまで
日本艦隊を拘束していた。「敵をだますにはまず味方から」を英国は実践。

日本海軍内部でも大西洋への艦隊回航計画が開始。そして東部軍の暴走が明らかになり、日本艦隊回航が不可避となった段階でGoサインがでる。
緊張を和らげるためとしてシンガポールに武蔵を旗艦とした日本艦隊が表敬訪問。そこで最初の補給と準備をひそかに行い、回航計画開始と同時に全速力でインド洋に向かう。

英国が極秘の洋上補給を全面的に請け負い艦隊一丸で喜望峰経由で大西洋側に回航。
徹底的に艦隊の存在を秘匿し東部州連合の抵抗の拠点である東海岸の軍需工廠破壊を目指して大西洋を突っ切り奇襲を仕掛ける。
日英のあらゆる欺瞞工作でロシアの諜報網も出し抜き、日本艦隊がニューヨークの工廠を粉砕。
折角建造したアイオワ級戦艦も粉砕されて東部州連合の戦意が折れる(海軍力喪失&造船能力大打撃&東部が安全ではないことを思い知らされた)。

南部連合は戦力多数損失。国土が戦場となり荒廃して国力大幅低下。
仏が頼りにならないと判断して日英との対立するは避けるようになる。
日本も南部連合を叩き着て仏もつられて弱体化するのは拙いので比較的穏当な条件で講和。
日本はロシアの陰謀を阻止して、日本はカリブ海沿岸に一大貿易圏を形成。ただし英国にデカい貸しを作ってしまい、「恐れるべきはあの老帝国か」と日本政府高官に言わしめる。

ロシアは欧州正面で対立するフランス弱体化は部分的に達成したが、日本が中南米に経済圏を確立させ国力を増すことになったこと、日本の軍事力について警戒感を増す。

331:earth:2025/08/18(月) 21:31:35 HOST:KD106172122062.ppp-bb.dion.ne.jp

【1951年末~1952年秋】
ロシアは陰謀が阻止されたことで仕切り直しを決意。戦略方針変更としてドイツ問題の収拾を決定。
フランスは東南アジアの民族主義者の台頭(新型戦艦を撃沈されたことで白人の面子が潰れたのも大きい)で東南アジアから手を引くことを検討。
弱体化した南部連合立て直しと仏印立て直しを同時には不可能。より利益が得られる南部連合支援を選択。東南アジアは損切り。
またドイツ問題でこれ以上、国力を消耗しないようにするため英国仲介の下、手打ちを決定。
仏露の方針変換でドイツでの戦闘も小康状態に。

【1953年】
露仏英によるドイツ問題を巡る協議開始。日本もオブザーバーとして参加。

【1955年】
英国主導で国際的な停戦監視機構(後に国際連盟に発展)が作られ、ドイツも漸く復興の道を歩むことになる。
1879年のベルリン会議決裂から始まった約80年ものドイツの苦難の歴史がようやく終わる。

332:earth:2025/08/18(月) 21:38:27 HOST:KD106172122062.ppp-bb.dion.ne.jp
あとがき
以上が第二部【鉄鷲の夢(レクイエム)】の現在のプロットです。
第一部よりもロシアの陰謀がはっきりと関わっている感じです。
第三部【神代の黄昏】はこのロシアとの決戦(黒海・地中海)になる予定です。

太陽と鷲の協奏曲、【20世紀のグレートゲーム】になる感じに。
本来はメインプレイヤーとなる米国は第一部で駒に成り下がり、退場(崩壊)。
第二部は覇権の空白地帯での代理戦争。
第三部では露英の伝統的な戦場であり、歴史の分岐点である黒海・地中海に回帰して最終決戦です。
日露の巨艦が激突する予定……いつプロットが完成するかは不明ですが。

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最終更新:2025年09月15日 22:02