306:名無しさん:2025/09/28(日) 17:45:54 HOST:pda6ece7a.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp
仮想戦記SS ふぶき型DD/うんぜん型DDH
  • 世界線の特徴
基本的に史実世界に近似した世界線、ただこの世界の特徴として防衛関係を中心に転生者・逆行者が多数おり、特にミサイル関連に多かったという特徴がある。
史実と比べて5年~10年ほど先行しており、中には史実と違って空自ミサイルの転用となったり、海外産の類似ミサイルに近いものもある。
今回関係するものとして
99式空対空誘導弾/XRIM-4→94年制式化、RIM-4の射撃指揮装置はFCS-3ではなく史実03式のアクティブフェイズドアレイレーダーの艦載型
03式中距離地対空誘導弾→RIM-4に統合、射撃指揮装置は史実03式と同じ
04式空対空誘導弾→99年制式化
11式短距離地対空誘導弾・RAM→99年制式化、史実04式空対空誘導弾ベースに変更、陸自の射撃指揮装置は史実と同じ。個艦防空ミサイルとしてはRIM-5
ASM3→台湾の雄風III型の類似タイプにまで大型化することで2001年に制式化、SSM3・ASM3(F2には二発搭載)として採用。
07式垂直発射魚雷投射ロケット→2001年に制式化
などがある。

  • 建造に至る経緯
史実に類似した世界線のため、ソ連は史実同様に崩壊して冷戦は終結。日本は転生者の影響で史実よりもバブル崩壊の影響を低減し、特定アジア諸国への安易な妥協を拒絶するようになった。
このあおりを受けて苦境に立たされたのが金泳三韓国大統領である。史実と異なり90年代の慰安婦問題で日本は一歩も引いておらず、日本経済が史実よりも好調だったこともあり韓国内の苛立ちはつのっていった。
アジア通貨危機での支持率低迷で精神的に追い詰められた金泳三は退任直前に竹島沖で自ら乗艦しての海軍演習を行い、そして監視にあたっていた海自護衛艦に接近、砲塔を指向したうえでの空包射撃を命令実行させたのである。
レーダー照準の重大さを理解できない日本国民もこれには衝撃を受けマスコミも庇うことを諦めて日韓関係は加速度的に悪化していくことになる。

307:名無しさん:2025/09/28(日) 17:46:29 HOST:pda6ece7a.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp
  • ふぶき型DDの建造
日韓関係悪化と中国海軍の近代化に対応するため、政治側からの要望として「接続水域における抑止力足りえる艦艇」要するにハッタリの利く艦を海自に求めることになった。

もちろん海自としては頭を抱えることになる。
確かに次期主力対艦ミサイルの開発は進んでおり、高速・長射程による抑止力は絶大だ。しかし、対空・対潜ミッションも熾烈さを増していくのが明らかな以上、ソ連のようなデカいミサイル艇もどきを作るわけにはいかないのである。排水量5000t級の一般駆逐艦サイズは任務への適合性と威圧の「利きすぎ」による過剰な軍拡競争への警戒、そして何よりも予算上から絶対条件であった。

そこで発想の転換が行われることになる。
まず主力兵装としてMk.41VLSをキッパリ諦めることになる。重量1.5tになるSSM3(史実雄風III型)はVLS搭載が不可能ではないにしろマッチングには時間を要すると見られたことから、従来のランチャーを採用。
このランチャーを上下二連装で搭載できる架台を8基設けて、ASM搭載の場合RIM-4を12連装ボックスランチャーに収めて搭載することにしたのである。
対潜ミッションの場合SSMランチャーに01式垂直発射魚雷投射ロケットをそのまま装填出来るので問題ないとした。
射撃指揮装置はFCS-3の熟成がまだ未完成であることから、陸自・空自で採用されている史実03式のアクティブフェイズドアレイレーダーを前後のマストに装備して同時対処能力を上げている。
撃ちっぱなしのRIM-4であれば僚艦防空までなら対応可能と判断された故であった。

個艦防空と重視された「砲艦外交」に重要な要素として主砲は従来の76㎜砲からオート・メラーラ社製54口径127㎜砲に強化されている。
また主砲とともに個艦防空ミサイルとして搭載されたのがRIM-5である。
艦載タイプはシーラムを参考にFCS-2を組み込み独立して稼動可能なCIWSとして機能するほか、対水上目標攻撃能力も開発当初から組み込まれている。
後部格納庫上には従来に倣ったバルカンファランクスが搭載される。
対潜兵器として短魚雷発射管を両絃に装備するが、ヘリコプターは重武装の代償としてむらさめ型の二機から一機に差し戻しとなっている。

こうした重武装を持ちつつ、少しでも生存率を上げるため、転生者によって進められていたレーダーRCSの低減を重視した設計が採用された。
外見上はラ・ファイエット型に類似した傾斜角を付けられつつ艦橋から格納庫までの上部構造物は一体化し、
船首→主砲→RIM-5ランチャー→艦橋→煙突→後部マスト→SSMランチャー→ヘリ格納庫→ヘリ甲板となっている。

従来の海自艦にはありえない要素研究が未完成の状態ではあるが、98年より大車輪で設計が進められ、2006年に一番艦が進水するまでにどうにか兵器システムも完成し無事就役することになる。

308:名無しさん:2025/09/28(日) 17:47:00 HOST:pda6ece7a.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp
  • うんぜん型DDHの建造
ふぶき型DDの建造が進むに連れて、従来の対潜ミッションの中核であるDDHの代艦問題も深刻さを増していった。
史実であれば空母型船体のひゅうが型というヘリ運用における最適解を採用するのであるが、ふぶき型に見られるように一足早く接続水域での警備と接近阻止という「近海海軍」の性格を持ち始めたこと、そしてふぶき型DDによって予算上限が圧迫されたことにより、部内でははるな型同様の駆逐艦船体案が有力になった。
そこでふぶき型の対艦ミサイル架台区画を撤去しヘリ格納庫を拡大、ヘリ4機を搭載する案が採用された。対潜ミサイルの運用も妥協され、対潜戦闘はヘリを主軸に行い万が一のための短魚雷のみとされた。
外見上はふぶき型とほとんど変わらないものの、対空兵装は個艦防空に絞られたために、射撃指揮装置はFCS-2に差し戻しになった。後部マストの射撃指揮装置は撤去されてヘリ運用に関連する装備が強化されているほか、ミサイルランチャー区画が格納庫となったため、格納庫天蓋上にRIM-5ランチャーが増設されている。
計画はふぶき型よりも遅いもののRIM-5ランチャー以外の装備は保守的であるため起工は同時に行われ、2006年に一番艦が就役、以後代艦として4隻が整備されることになる。

309:名無しさん:2025/09/28(日) 17:54:36 HOST:pda6ece7a.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp
以上です。WIKI転載していただけるならありがたいです。

発想の根幹として
  • DDは対艦ミサイル運用を中心に多用途性を追求
  • DDHはヘリを運用する「だけ」なら現代の汎用DDのレイアウト変更でどうにかなるのでは?
  • ソ連式の陸上SAMを艦載化してみたかった

となっております。

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最終更新:2025年10月27日 16:24