311:新人艦長:2025/09/28(日) 19:00:58 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
時間になったので
日本海軍戦略原潜ネタ
対馬型原子力戦略潜水艦
水中排水量:4万トン以上
全長:193メートル
全幅:22メートル
機関:三菱S2M加圧水型炉×2
出力:8万馬力×2
主機:蒸気タービン×4
推進軸:ポンプジェット
水上速力:23ノット以上
水中速力:35ノット以上
最大潜航深度:600メートル以上
兵装:神龍(トリトン)SLBM発射機×30、魚雷発射管×6
同型艦:対馬、壱岐
前級:美濃型
次級:NG-SSBN(三河型:三河、遠江、駿河、相模)
山城型原子力戦略潜水艦は日本海軍が保有する最新の戦略原子力潜水艦である。
規模では現役の原子力潜水艦として最大クラスである。
312:新人艦長:2025/09/28(日) 19:01:30 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(沈黙の艦隊)
日本海軍潜水艦隊、通称沈黙の艦隊(この名前は
アメリカの海軍軍人がサイレント・フリートと渾名したのが由来と言われている)。
その特殊性から付けられた渾名通り、音も立てず常に動き続ける艦隊である。
2025年現在、その艦隊は15隻の戦略原潜と30隻の攻撃型潜水艦で編成されている。
さらに米
アジア艦隊の原潜部隊も指揮下に置いて混成潜水艦スコードロンを幾つも編成して運用している。
その主力戦略原潜が8隻からなる美濃型である。
これ以前、即ち2000年ごろの日潜水艦隊は25隻の戦略原潜と48隻の攻撃潜水艦で構成していた。
しかし2000年ごろにはこのうちの3割が旧式化していた。
特に戦略原潜でも12隻を占めていた因幡型原子力潜水艦が問題だった。
元々因幡型は1960年代に建造された戦略原潜で1970年代から核戦略の中心として機能し続けていた。
しかしミサイルがいまだにポラリスを使用し、その数も12基と少なかった。(同時期の米戦略原潜のフランクリン級などはポラリス16基である)
旧式化も著しく、特に水中騒音は「ドラム」などと言われるほどだった。
運用人員も規模に比して多く、故障の多さから速やかな退役が求められた。
そこで計画された新型戦略原潜がこの船だ。
この船建造の前にはまず海軍の大幅な組織改変が含まれていた。
21世紀海軍計画という計画で潜水艦部隊は原潜自体の隻数削減が計画された。
規模縮小ではあるがこれはそのうちの半分以上が旧式の因幡型というのを考慮するならばむしろ量より質への転換と艦隊の全面刷新で大変喜ばしいことだった。
その中で戦略原潜は個艦優位主義へ明確に転換した。
まず2000年当時の戦略潜水艦は以下の通りである。
因幡型(ポラリス12基)12隻:因幡、伯耆、安芸、美作、備前、備中、備後、相模、甲斐、常陸、上総、下総
若狭型(ポラリス改修型トライデント16基)3隻:若狭、能登、越中
伊予型(トライデント16基)4隻:伊予、讃岐、土佐、阿波
伊賀型(トライデント12基)6隻:伊賀、志摩、摂津、出羽、肥前、肥後
これをまずトライデント搭載艦以外を退役させる。
その後、さらに伊賀型の後期建造2隻以外を新型戦略原潜で代替させるというプランである。
その代替艦では大型案と中型案が浮上、中型案が山城型となる一方で大型案が後の対馬型である。
中型案は既存艦と搭載弾頭数がさほど変わらず隻数が減った分、核反撃能力は純減する一方で扱いやすく、完成までの期間が少ない。
大型案は隻数が減ってもある程度核反撃能力を維持できるというメリットがあったが完成までの期間が長く、取得コストや運用コストも高いことが予想された。
さらに運用面でも扱いにくそうだと思われた。
結果、日本海軍はまず前者を6隻、後者2隻の建造を決定。
対馬型の計画が開始された。
314:新人艦長:2025/09/28(日) 19:02:01 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(構造)
特徴としてソ連から入手したヤーセン型原子力潜水艦などを分析した結果行われた大幅な流線型導入による水中速力の向上がある。
これにより水中速力は35ノット以上を出せると言われている。
さらに機関では三菱製の新型潜水艦用加圧水型炉S2Mを2基搭載したウォータージェット方式を採用している。
最大の特徴にして武器となるのが艦首の10×3列の30基のSLBMである。
これは前級の美濃型が16基ということを考えると脅威的だ。
搭載ミサイルも新型のトリトンで、これは既存のミサイルを完全に無視して設計したことからミサイル自体が大型化しているもののその分性能も極めて高い。
特に最大射程9000キロ以上と言われる性能は恐るべき脅威である。
艦首に6門の魚雷発射管も装備して直接水上艦も打撃可能である。
舵はX舵など特徴的な面も多いが概ね既存山城型の大型化という点で終始しているものが多い。
ただそれ以上に多くの部分で国家機密である場合が多く、殆どの部分が謎である。
(対馬型の失敗)
日本海軍最新の戦略原潜である対馬型だが、建造から10年も建っていない現時点で「失敗作」の烙印が押されている。
理由は主に以下の点である。
まずは大きすぎる。
対馬型は現在の戦略原潜の隻数を削減するために概ね既存戦略原潜の倍程度の核報復能力を有する。
しかしその代償にサイズが倍以上大型化。
前級の美濃型が水中排水量1.5万トン前後なのでほぼ倍増である。
全長では40メートルほど長く、全幅では10メートル増えている。
そのため種々の問題が発生した。
まず目立った。
概ね美濃型から被発見距離は2割増加していると言われている。(美濃型自体の静粛性が高くそれ故にサイズに比して目立たないというのもあった)
これは水上からの方が大きな問題だった。
潜水艦にとってこれは致命的弱点である。
そして次に鈍重だった。
当たり前だがデカいとそれだけで難渋する。
幾ら最新鋭の加圧水型炉8万馬力を2基積むというふざけた代物であったとしても既存潜水艦の水中機動力に追従するのがやっとだった。
これでも一応巨体を考えたら高機動力なのだが。
次に高コスト。
建造費も運用人員もその他諸々含めて美濃型の1.7倍程度増えた。
1.7倍で済んでいるのが奇跡ともいうべきだがやはり金がかかりすぎた。
さらに大きな問題として防御に問題があった。
大きい=被弾面積が広いである。
そしてここまで来て言うのもなんだが、そもそも海軍は使い道がなかった。
そう、単艦攻撃力が高いと言えばいいが問題はローテである。
3隻用意しなければならないのに今までの問題から(後大和型の改装で整備計画がほぼ全部吹き飛んだ)建造数は2隻で終わり、ローテが組みにくかった。
さらに戦力差がありすぎて均衡させにくい。
なにしろ核弾頭数ではほぼ美濃型2隻分である。
日本海軍は洋上に一定数の核弾頭を分散させる戦略を取っていると言われているため洋上と係留中の核弾頭の数のバランスが崩れてしまうと大きな問題だった。
かくして壱岐も完成した直後には既に失敗作と烙印を押されたのだった。
ちなみに大型艦だけあって通信指揮能力は高いらしく、その点では壱岐が潜水艦隊の旗艦を、対馬が佐世保を母港とする潜水艦隊旗艦を務めてるあたり本当のようである。
(運用)
日本海軍戦略原潜の特徴は戦略原潜と攻撃原潜を可能な限りペアで行動させる点である。
これは戦略原潜の脆弱性を攻撃原潜で補うなどの戦略があった。
またこのペアとなる原潜には日米問わず選ばれている。(ちなみにこのペアは何故か米軍ではMAVと呼ばれていたのが日本に輸入されている)
運用に関する情報は国家機密が多くこのMAVを組んで運用するということ以外はほとんど情報がない。
対馬は2015年、壱岐は2018年に就役したが脆弱性の問題からそれ以上の建造は実施されず美濃型の改良後期型(通称上野型)と次級の三河型整備で代替されている。
現在対馬は佐世保を母港とし、壱岐は横須賀を母港にして作戦行動を実施している。
実戦投入に関する情報はないが、一説にはロシア内戦勃発時にウラジオストク沖まで展開するため移動したと言われている。
対馬のMAVは米海軍アジア艦隊所属の潜水艦テンジンもしくはインターナショナル・フォールズのどちらかである。
壱岐は概ね大鯨と組むが米海軍ではセントクラウドかアーリントンとも組むと言われている。
315:新人艦長:2025/09/28(日) 19:03:45 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
以上です
要は日本版タイフーン級
が、普通に使い勝手悪いという理由で2隻で終わり現在進行形で持て余してるだいぶアレな兵器
この世界一番試行錯誤してるのが割と日本
最終更新:2025年10月27日 16:26