400:新人艦長:2025/10/03(金) 20:37:37 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
アメリカ夢幻会ネタ
大和型(2009年改修後型)

大和型(2009年改修後)
全長:263.4m
全幅:38.9m
喫水:10.2m
基準排水量:約63000トン
機関:IHI LM6000×8基
出力:25万馬力以上
推進器:可変ピッチ8枚スクリュープロペラ×4軸
速力:31ノット以上(詳細は国家機密)
電源:IHI LM6000×1、ディーゼル非常用発電機×3
武装
07式45口径46センチ3連装砲3基9門
07式15.5センチ3連装速射砲2基6門
06式12.7センチ単装速射砲4基4門
08式艦対空誘導弾(ESSM)発射器Mk.29 Mod.B 8連装ミサイルランチャー8基
70式4型艦対地巡航誘導弾(トマホーク)Mk.143 4連装装甲ボックスランチャー8基
90式艦対艦誘導弾4連装対艦ミサイルランチャー4基→17式艦対艦誘導弾4連装対艦ミサイルランチャー4基
10式対潜魚雷投射ロケット(史実07式のMk.112対応型)Mk.112 8連装対潜ミサイルボックスランチャー2基
80式20ミリCIWS (ファランクス)8基
C4I
OYQ-51洋上ターミナル
OYQ-11
レーダー
FCS-3C 3次元アクティブフェーズドアレイレーダー
OPS-20 航海用水上二次元レーダー
FCS:08式射撃管制装置(FCS-3)
ソナー:OQQ-22統合ソナーシステム
電子戦装備:NOLQ-3D
装甲(詳細は国家機密)
舷側 400ミリ以上
甲板 220ミリ以上
主砲防盾 600ミリ以上
搭載機
SH-60K→SH-60L×4
同型艦:大和、武蔵、信濃、紀伊

 日本海軍の象徴にしてモンタナ級と並び世界最強の戦艦として名を馳せる大和型。
 しかし、冷戦が終わり時代の流れから金食い虫と呼ばれて日陰者になりつつあった2000年代。
 情勢の変化が大和型に新しい任務を与え、そして新たな姿へと変化させた。

401:新人艦長:2025/10/03(金) 20:38:08 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(21世紀三大無用の長物)

 今の日本軍には三つ無用の長物がある。

 徴兵制

 核実験

 そして大和

 2000年代初頭、大日本帝国軍内部では所属を問わずこんな言葉が流布していた。

 2000年を過ぎてパクスアメリカーナが完成、もはや戦艦というものは日本にとって金食い虫以外の何者でもなくなった。
 維持コストが高くて古い巨艦。見栄はいいがそれだけで実際の運用ならば空母や巡洋艦の方がいい。
 そんな状態だった。
 おりしも、蔵王型ミサイル巡洋艦を退役させて新しいトムラウシ型ミサイル巡洋艦を建造したいと考えていたし、イージスシステムを搭載した方のミサイル巡洋艦シリーズの強化にも動きたかった。
 70年代から80年代にかけて整備した駆逐艦やフリゲート艦などもそろそろ改修か代艦建造をしたいところ。東南アジアの同盟国や中東やアフリカ方面に中古艦を売り新造艦を揃えたいなんて考えが支配的な中では大和型はまさに早くスクラップにしてそのお金を新しい駆逐艦の建造費に回したくて仕方ないものだった。

 ところが、世論はそれを許さなかった。
 ソ連のブレスカヤ・クレポスツィ級のように戦艦というのは実際の戦術的価値よりも世論や政治に訴えかける力が強い兵器だった。
 世論にとって戦艦は国威の象徴であり、国の安全保障を支える象徴であった。
 戦艦を捨てたら危険が増すかもしれないという国民の恐怖と戦艦はこの大日本帝国の象徴であり海軍の旗艦であり続ける、それを捨てるなどあり得ないという世論は大和型の維持を惰性的に続けさせた。
 そしてその思いは政治家も共有していた。
 安全保障に詳しくない大多数の議員は大和型維持に関しては消極的賛成というのが多く、さらに議員の中には積極的な維持を主張する派閥もいた。
 特に兵役で海軍に行き、大和に乗っていた安倍晋三議員、広島選出で大和には馴染みのある岸田文雄議員などのグループはその声が強かった。
 日本の議員の中でも2世議員は相当数が一度は兵役を経験していた。
 兵役で兵隊と指揮官を覚えてリーダーになるというのが日本のリーダーの正道というのが暗黙の了解になっていた。
 そのため選挙などで兵役の有無が選挙でそれなりに影響を与えていた。

 そして彼らの派閥は2000年代日本の安全保障における海軍の役割をシーレーン防護に見出し、防護するシーレーンという点で大和型が必要な可能性を見出した。
 それはマラッカ海峡。
 マレー半島とインドネシアの間にあるこの海峡は東アジアと中東・欧州を結ぶ航路のボトルネックであった。
 もしこの海域の制海権を奪われると大きくオーストラリア方面に迂回してインド洋に出ないといけない。
 そしてインドネシアは日本の仮想敵国だった。
 インドネシアはオランダからの独立戦争でソ連の支援を受けて勝利、それ以降ソ連の忠実な同盟国として日本やオーストラリアを悩ませ続けた。
 そして今やインドネシアは落ちぶれたロシアや中国を見切り、日米などと対立を深めつつあったインドに接近していた。
 こうなると最悪の情勢ではインドからシンガポールまでの航路全てが途絶するという可能性があった。
 そしてインドネシアは冷戦中から大量の対艦ミサイルを装備していた。
 対艦ミサイルは陸上に隠して有事には海峡を封鎖するのにはうってつけ。
 マラッカ海峡には推定数百基の対艦ミサイルを展開できると見積もられた。
 この海峡を突破するには重武装でミサイルを寄せ付けない強力な艦艇が必要だった。
 空母は絶対に使えない、マレーシアやシンガポール、タイの支援は受けれるがそれでもインドネシア側が圧倒的に有利なのは変わらない。
 そこで大和型だった。
 大和型の装甲は現代でも対艦ミサイルを跳ね返す防御力があり、主砲の46センチ砲は最強の主砲である。

 この有事にマラッカ海峡まで突撃する殴り込み部隊という役割を大和型に求めた。
 そして海軍は一切反論できず、この派閥が主導権を握った2008年頃から正式に改装計画が議題に上り始めた。

 そして2008年、安倍内閣発足と同時に本格的な計画がスタートした。

402:新人艦長:2025/10/03(金) 20:38:40 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(主な改修点)
 主な改修点は
  • 大規模なリフレッシュ工事
  • FCSとレーダーの換装
  • 機関の換装
  • 発電機の改良
  • 居住性改良
  • 砲の換装
  • ミサイルの換装
 など多岐に及ぶ。

 まずほぼ全ての機械類が最新型に換装されている。
 さらには殆どの部位で部品交換が実施されて「ほぼ新造と同じ」と言われるほどの状態になっている。
 このため工事期間が最大9年(大和)になっている。

 次にレーダーとFCS類を新型のFCS-3に換装している。
 これで近代的な防空システムを有するようになった。
 これに付随してミサイルも全てFCS-3に対応した新型に換装されている。
 対空ミサイルはシースパローからESSMに、対地ミサイルはトマホークのブロックⅣに、対艦ミサイルはハープーンから90式、改装が長引いたことで結果的に17式にそれぞれ換装されている。
 さらにこの改装で両舷に対潜ミサイル発射機が2基増設されて対潜戦闘にも一定程度対応可能になっている。
 対潜能力も新型ソナーの装備や曳航式ソナーに対応できるようになり、一定程度自力で潜水艦に対応できるようになった。

 砲では全ての砲が換装されている。
 まず主砲は大幅に自動化され、トムラウシ級に使う技術を大幅に導入した07式46センチ砲に換装。
 07式は新開発の砲弾に対応した新型砲で主な対応弾は通常弾、徹甲弾、特殊徹甲弾(水中弾性能を強化したもの)、燃料気化弾、対潜弾、クラスター弾、核弾頭、そして各型のロケットアシスト誘導弾及び通常誘導弾に対応している。
 再装填速度の向上により25キロ以上の遠距離では多数砲弾同時着弾が可能になっている。
 これで最大36発の砲弾を25キロ先の目標に同時着弾させられる。

 同じく副砲も07式15.5センチ速射砲に換装。
 両用砲の5インチ砲も新型の00式(史実Mk45 mod4と同等)に換装している。
 また各砲塔もステルス性を意識した形状に変化している。

 次に機関面ではTM3からLM6000(1機あたり3万3千馬力以上)に換装されて出力が25万馬力以上に向上している。
 機関類の大幅なコンピュータ制御も取り入れられて機関員の数を大幅に削減している。
 同じように発電機もLM6000に換装されて発電量を増やしている。
 これによって増えた電気消費量を賄っている。
 さらに非常用発電機も改良されている。

 居住性では全面的な改良が実施されて空調の効率化と省エネ化、断熱材の全面的な換装(アスベストの使用が判明した)、電灯のLED化、DX化、消火装置の全面的な見直しと改良、ダメコンシステムおよび訓練や部材の全面見直し、医務室の全面的な改良、食堂の改良、ゲームセンター設置等等多岐に及ぶ。

403:新人艦長:2025/10/03(金) 20:39:13 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
(改装の実施)
 改装計画は2009年の安倍政権発足以降進み2010年末より大和から順に実施された。
 しかしここで大問題が発生した。
 この大和型改装で建造予定であったトムラウシ型ミサイル巡洋艦や福建型航空母艦などを建造するドックが不足した。
 本来これら艦艇が入る予定だったところに大和型が割り込んだため海軍の大型艦整備計画が大幅に混乱。
 この点は政敵の石破茂らだけでなく身内の蔡英文らも強く批判している。
 さらに混乱に拍車をかけたのが2011年の東日本大震災である。
 当時大和型に使える軍用グレードの鋼板を製造できたのは室蘭と釜石の製鉄所だけであった。
 そしてその両方に程度の差こそあれ被害が生じ、特に釜石の製鉄所は甚大な被害を受けて半年から1年ほど操業を停止した。
 このため大和型の改装が2011年内は殆ど停止し、工事期間がさらに伸びてしまった。
 また工事を始めると予想外に傷んでいた部位も次々発見されそれらの補修工事を重ねた結果、工事期間は平均7年半、大和に至っては9年も工事が続く羽目になった。
 4隻全艦は2021年に入った頃になってやっと工事が完了。
 2025年現在も現役である。

404:新人艦長:2025/10/03(金) 20:42:08 HOST:182-166-38-132f1.osk2.eonet.ne.jp
以上です。
まあ大和型をしっかり延命させたといえばいいんだけどこれのせいでいろんな艦艇の建造がめちゃくちゃになったので功罪だと罪の方が多い。
海軍にとってはこれで空母も巡洋艦も原潜も駆逐艦もフリゲートも掃海艇も特殊部隊も飛行機も整備計画滅茶苦茶になったので安倍さんに対して本気で恨み骨髄である。

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最終更新:2025年10月27日 16:31