680 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2025/08/26(火) 01:05:04 ID:softbank126063230178.bbtec.net [54/96]
憂鬱SRW 融合惑星 マブラヴ世界編 証言録「大攻勢後の一幕」
「これが新兵器……アームスレイヴか」
「名称としてはAS(エーエス)、正式な書面上では戦術歩行強襲機兵と呼ぶらしいが……うむ、確かに機械の兵士だな」
「戦術機よりだいぶ小さいな、これで戦えるのか?」
「戦術機と同じ36ミリ砲弾を使うライフルと120ミリ滑膣砲から作ったライフルを基本装備とするから、理論的には戦える。
何より、こいつの主敵は要撃級や戦車級以下の小型種だ」
「なるほど、戦術機の随伴と護衛をさせるわけか」
- 帝国技術廠に試験のために搬入される鬼鹿毛を見ながら、技術将校たちの会話。
「だが、突撃級などはどう対処するつもりなのだ?」
「そのための跳躍ユニットらしいな。ほれ、あの積み荷だ。
戦術機のそれを元にして、小型だが十分な飛行や跳躍が可能だそうだ。理論的には……」
「問題は出力の差による足並みの乱れだな。
防衛戦で使うならばともかく、失地奪還のための戦いでは致命傷になるかもしれん」
「そこは臨海半透膜を施した輸送機の出番だろうな」
「いずれにせよ、我々がきちんと分析とシミュレーションをしなくてはならん」
- 同上。戦術機を補う機動兵器だが、サイズなどによる差もまた存在しており、運用にはかなり気を遣う必要があると予想されていた。
「新兵科設立とはいえ、戦車兵や強化外骨格の兵士や歩兵まで引き抜くのはいささか問題ではないか?」
「左様、既存のドクトリンの維持ができなくなるのは致命的だろうに」
「しかし、促成教育で練度の低い兵士をこのまま送り込んでも徒に消耗するだけだ。
大打撃を既に負っているのを再建するならば、ゼロベースからやり直すほうがいいはずだ。
損耗も大きく避けられるのは間違いない」
「戦術歩行強襲機兵でも要求される適性は低く、強化外骨格などよりも生存性も高い上に戦闘力も高い。
既存兵科を完全に駆逐することはないだろうが、効率化や損耗を抑えるならやらない手はないだろう」
「連合の言うことをハイハイ聞くしか能がない奴め……!」
「なんだと!貴様らとて損耗を数字でしか見ておらんだろうに!キルレシオを考えろ!
試製100式に切り替えれば、その分だけ人死にを減らすことができるのだぞ!」
「帝国に身をささげるなど当たり前であろうが!」
「死を飾るなッ!」
「静粛にッ!」
- ASの処遇や運用をめぐる会議での帝国陸軍内での言い争いの様子。既得権益とも結びついているため、ややこしいことになっていた。
(せっかくのチャンスと連合の好意をこれでは無駄にしてしまうぞ。
F-4の時とは違い、ASを供給してくれるのは大洋連合しかいないというのに……)
- 言い争いを見て内心ため息をつく巌谷。技術職としてはASは画期的であるため推してはいたのだが、それだけではうまくいかないことを理解していた。
「どっちにしろ、生産ラインの構築をしなくてはならんのが辛いところだな」
「ライセンス生産から国産化……大洋連合も協力してくれるとは言え、無茶を言う」
「戦術機の方もそれを支える周辺機器や設備も更新する必要があるのに、負担が重すぎるな」
- 大日本帝国の重工業メーカーの愚痴。新技術は欲しいが、誰が勝とうとメーカーにかかる負担は変わらず、苦労は絶えないことが予測された。
「鬼鹿毛は元々の名前がサベージ(野蛮人)と聞くが、不敬か?(意訳)」
「お武家様は野蛮人も暴風(リーヴェニ)も御せないと見える(意訳)」
「やってやろうじゃねぇかこの野郎!(意訳)」
- 帝国斯衛軍と大洋連合の折衝にて。売り言葉に買い言葉である。
681 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2025/08/26(火) 01:06:09 ID:softbank126063230178.bbtec.net [55/96]
「地中海沿岸地域復興の依頼、こっちはスエズ運河方面とエジプト復興の依頼。
空前絶後の戦力の投入によって防衛がなされたとはいえ、爪痕は大きすぎたか」
「防衛しきった時点で、この世界ではどうやら大金星のようだ。
爪痕はさしずめコラテラル・ダメージなのだろう」
「だが、戦後を考えればそうもいっていられない。
いや、次の大攻勢が来た場合には持ちこたえられないと、そう判断したのだろう」
「やれやれ……あくまで安全な後背地での避難民の慰撫や前線国への技術支援などがメインだと思ったのだがな」
- アフリカ連合へのテコ入れについて、アフリカ共同体および南アフリカ統一機構の会話。BETAの脅威が少ないと楽観していたが、そうもいかなくなった。
「しかし、思い切ったことをしますな。安全保障条約を結んで、我々をここまで大きく巻き込んで防衛を任せるとは」
「後がないのはアフリカも同じなのでしょう。
アメリカ軍と国連軍とアフリカが抱えていた旧世代の戦術機、さらに通常兵科も核兵器も投げ打って、未だに再編中ですからな」
「とりあえずは間に合わせますが、防衛戦力を本国からも呼び寄せておかなくては……」
- 同上。アフリカおよびそこに避難している避難民や工業力などを守るためにも、アフリカ連合は安保の締結を急いだ。
「というよりも、戦闘エリアが汚染されたままなのはいただけませんね。
早期に復興と汚染除去をしないと後背地まで押し寄せてくるでしょうし……」
「許可がもらえるならば、防衛施設も兼ねた移動式の壁を作るのもいいかもしれないな。
浄化設備も合わせておけば、防衛線の押し上げと共に復興も推進できるだろう」
「それ、採用で。ちょっとばかり大きいが、安心感は違うだろうしな。
風に乗ってくる汚染物質を受け止めるためにも、高高度までカバーしないとならないし」
「……既に後背地にまで浸透している可能性もあるな。そこも調査しないとならん」
「仕事は増えるばかりですね」
- 同上。大量の核兵器の投射、戦場での重金属雲の展開、BETAの体液など汚染源にあふれた欧州や地中海からの影響をどうにかするのも依頼されていた。
「支払いはどういう形になるんだったか?」
「無事なアフリカの自然環境のサンプルなどでの現物払いに落ち着いたそうだ。
我々としても、旧世紀のとはいえ同じ土地の自然は非常に大きいからな」
- 同上。アフリカ連合との話し合いの結果、アフリカ連合内に残る自然や生物などをサンプリングして連合側に物納することとなった。
「これでよかったのだろうか……」
「よかったと思いますよ。少なくとも、我々はとうに息切れをしていました。
次が起こった時には、我々は自力では防ぎきれず、アフリカにハイヴが出来上がっていたでしょう」
「然り。我々は我々の国と国民と財産を守る義務がある。そこに避難してきている人々もだ。
その為ならば、利用できるものは利用させてもらう、そういうことだ」
- アフリカ連合内部での話し合い。他国同様、米国が頼れないという状況下にあって、連合の手を取ることを選んだ。
「F-4では足りないと?」
「その通り。先の大規模攻勢を受け止めた代償として、我々の戦力は……特に戦術機は打撃を受けた。
これまでのF-4のままでは防衛もままならないどころか、抵抗も厳しい。より良い戦術機が必要なのだよ」
「被害を被ったのは国連軍もわが軍も同じだ。戦術機をどこまで回せるか……」
「色の良い返事をしてもらわなくては困るな。
これまでも欧州諸国の避難民受け入れなどで貢献し続けていたし、貴国のAL5を支持していたのだから。
アフリカが陥落すれば、次はいよいよ
アメリカの方に行くかもしれないのだし」
- アメリカとアフリカ連合間の話し合い。アメリカに対して即戦力の供給を要求していたが、流石のアメリカも一時的とはいえ首が回らない状態に陥っていた。
「アフリカ連合め、足元を見ているな」
「ですが、アフリカ連合を見捨てるわけにもいかないのも事実。
アフリカ連合が地球連合との間で戦力供与や安保を結んだことを考えれば、対抗する意味もあってテコ入れは必須でしょう」
「だが、今回の大攻勢ではわが軍とて犠牲が出て、消耗したのだ。
言われるがままに出すのは難しいのだぞ」
「くそ、二律背反だな」
- アメリカでの会議の様子。アフリカ連合を繋ぎとめるには地球連合以上の支援などをする必要があったが、さしものアメリカも苦心した。
682 自分:弥次郎[sage] 投稿日:2025/08/26(火) 01:07:04 ID:softbank126063230178.bbtec.net [56/96]
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ようやくかけた……
最終更新:2025年11月15日 16:56