674:earth:2024/07/13(土) 11:43:18 HOST:KD106172122062.ppp-bb.dion.ne.jp
踊るアウトサイダーズ 第7話
サラミス改をベースにしたフブキ型護衛艦、コロンブス級をベースにした一号型輸送艦の最初のロットは、時間を掛けて徹底的に問題点を洗い
出した後、文字通り【量産体制】に入った。
フブキ型は駒田に言わせれば0083仕様とも言える外観を持っており、正面に13門ものメガ粒子砲を指向できる。
そしてこの艦は、ミノフスキー粒子やNJによるレーダーの攪乱をくぐり抜ける量子通信、量子レーダー、各種センサー、光学機器を搭載しており、
これらに連動した対空兵装は超精密射撃を可能としている。
データリンクにより僚艦と連携すれば、機動性に優れたMSといえども突破は困難な濃密な弾幕を張ることも可能だった。
「ファーストルック、ファーストショット、ファーストキル(先に見つけ、先に撃ち、先に撃破しろ)は鉄則だ」
浪漫など一切気にしない芹沢はそう断じていた。
かといって自分達以上の技術力を持つ者達によって原典の連邦軍のような目に遭うことも想定していないわけではなく、コアファイターをモデルにした
小型無人戦闘機を3~4機ほど艦底部に係留していた。
そしてごく少数だが、MS運用を可能にする実験艦の建造も行われた。
サラミス級の左右両舷にMSデッキを搭載したタイプ、原典の映像作品でよく見られた艦首にMSデッキとカタパルトを搭載したタイプなどが建造され、
形になった試作MSや戦闘機を載せて運用実験を繰り返している。
「巨大人型ロボットに厳しい世界での運用データか。実に興味深い」
冬月は面白いデータを見て知的好奇心を刺激されたのか、MS運用ノウハウ構築に積極的に噛むようになっていた。
「何事も楽しむことです。そうすれば見えてくるものもあるかと」
その言葉に、駒田は「絶望しきっていた自分の中にそんな精神(楽しみたい、知りたいという欲)が残っていたか」と苦笑した。
「やはり貴方はモデル通りになるよ」
もとは京大教授なのに艦隊戦を仕掛け、軍人の葛城ミサトを圧倒してみせた男を、駒田は幻視する。
「あの小物界の大物、お父様のまねごとをするとか、らしくないと思ったが・・・・・・いや、まぁ良い。それよりも問題は」
執務室の端末に送られたデータを眺めていた駒田は「やれやれ」と首を横に振る。
「可能な限り無人化して将兵のスペースを減らしても、色々と機能を付け加えると大型化不可避か」
MS運用能力だけではなく、原典ではなかった各種防御兵装や補助機関(N2リアクターの改良型)を搭載ために原典の設計より1割以上の大型化が
設計部門から提案されているのを見て「兵器とはもともと金食い虫だからな。いやここだと資源食いか」と嘆息する。
「まぁ良い。斥力防護シールドが実装できれば、装甲が段ボールかのように沈んだモブのUC系列艦艇が、原作主人公母艦並の粘り強さは得られる。
あれがあれば、(JA改、あかしまを見れば)使徒とだって戦えるからな。まだ時間はある。用意は可能な限り周到に、だ」
しかし「準備が間に合いませんでした。おかげであっさり本拠地が陥落しました」は冴えないため、拠点防衛用のMAの量産も開始していた。
更に地上各地から吸い上げた情報、ノウハウを元に組織化も進んでおり、本格的に「軍」としての体裁も整えつつある。
政治的には月に居座る軍閥も同然なのだが。
「これでL2にコロニーを作って独立宣言したら、ジオンじゃないか? いやジオン公国と木星帝国の悪魔合体か・・・・・・いや、地上人類からすれば
ナチスドイツと大日本帝国の残党が月の裏側に拠点を設けて逆襲してきたとかいう話の方が受け入れられるか」
遙か昔に見たB級映画の数々を思い出した駒田は失笑する。
「いや、それもまた面白いか。どうせ少佐とかドイツ系もいる。ならばドイツ系、中二病的な名前を冠した兵器、いや浪漫兵器があっても。
原典の一年戦争での両国の開発スピードに負けない位の開発力があれば何とか出来る、か。そのためには・・・・・・」
如何に「人型兵器を用いて映える戦い」にするか・・・・・・第三者からすれば「馬鹿馬鹿しい」と言われるような目標を達成するため、
駒田は思考の海に沈んだ。
675:earth:2024/07/13(土) 11:46:54 HOST:KD106172122062.ppp-bb.dion.ne.jp
あとがき
真面目に軍備をする芹沢(傲慢)と浪漫兵器に魅力を感じる駒田(創造主)の図。酷いな(汗)。
・・・・・・そしてナチスドイツと大日本帝国の悪魔合体。
まぁそれが原作のジオンな気もしますがね(苦笑)。
しかし浪漫兵器、何を出すか。
最終更新:2025年12月26日 20:05