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673:霧の咆哮:2025/05/09(金) 22:13:14 HOST:KD059132252223.au-net.ne.jp
〇大陸日本連合世界支援 特別監視対象の恩恵と重要性を実感した会合の一幕



 日蘭世界の夢幻会で都合が付いた者達が高級料亭(お得意先の一つ)で会合の為に集まっていた。
会合前の腹ごしらえとして面々の前に次々料理が配膳されてくる。
鯉の甘煮、大きな蟹の刺身(かに味噌付き)、大きな海老の天ぷら、一口サイズの小ガニの唐揚げ、鳥肉と香味野菜の汁物、キノコの炊き込みご飯にその他付け合わせの漬物他が小鉢に。
栗系デザートも用意されており、参加者達はご馳走に舌鼓を打っていた。

「蟹、やはり蟹だよ蟹」
「あー、蟹味噌には熱燗が欲しい。もしくは甲羅酒で飲ませてくれ、駄目?」
「駄目です、食後が本番なんですから」
「今まで食べてきた鯉料理で一番旨いなこれ」
「海老ウマー。でかい海老って男の子の味よな」
「サックサクで軽くていくらでも食えそうだなこの蟹の唐揚げ」
「この鳥汁、五臓六腑に染み渡るわぁ」
「……炊き込みご飯がやばい位美味いぞ、お代わり欲しい、もうお椀にない」
「こっちもお代わり」
「同じく」
「材料が他より限りがあるので、炊き込みご飯はお代わりは一回までですよ」
「わかった、次はもっと味わって食べる」
「揚げ物のお代わりは結構だ、この年になると油が堪える。でも、蟹刺しは追加頼む」
「わいは全然平気だから蟹の唐揚げお代わり」
「俺は汁物のお代わりくれ」

「栗プリン以外にも複数の焼き栗もとわな」
「この栗の甘さ、口内に溢れるねっとり度は凄いな、蜜芋ならぬ蜜栗に確かに相応しい」
「儂には甘さがきついな、少しで良い」
「栗一つなのにこんだけでかいと、がっつり食えた感出せるの面白い」
「私には蜜度高い栗よりこちらの方が好みです」
「こんなでかい栗を丸ごと齧り付いた方が絶対旨いのはわかるんだが、流石にもう腹に入らんな」
「焼き栗の余りはどちらもお持ち帰り出来ますよ」
「じゃあ、頼む」
「こっちも」
「私も」
「じゃあプリン優先的に食べないといかんか」

674:霧の咆哮:2025/05/09(金) 22:14:04 HOST:KD059132252223.au-net.ne.jp
 和気藹々とした食事を終えて眠くなりそうな一時だが、集まった彼ら彼女らはこれからが本番。これで解散したらただの食事会なだけだ。

 集まる者達の顔付きは真剣だ、何せ堪能していた料理も素材も【本来は数か月前は存在しなかったのに、現在は物次第では余裕で千年以上前から日本大陸に存在していたのだから】
それは彼らが集まる料亭の庭で美しく咲き誇っていた【蒼き桜】も同様にだ。
今は12月、冬に咲く桜は無いわけではないが蒼くはなく、海外原産で蒼い桜扱いされてるジャカランダが咲くのは日本で植えたとしても5,6月。
つまり、日本で12月に咲く蒼い桜は大陸日本と言えど存在しない、夢幻会の者達も数か月前まではそう認識していた。
会食で出されていたメニューの食材達、扶桑鯉、琵琶湖蟹、出雲海老、干潟足軽蟹、干潟蟹喰鷺、大赤白蟻茸、蜜糖栗、常陸大栗も同じく存在しなかったのだ。
だが、それを覆すナニカが起きた。影響範囲は大陸日本だけではない、彼らの世界その物ですらない、大陸日本連合を構成する全ての世界に及んでいた。
(あちらの自分は転生者シリーズとかのアイディアスイッチが後回しになったのか、固有生物シリーズがこちらより筆が進んだらしい)
夢幻会の認識する歴史も世界も浸食、改変を起こしたそのナニカとは、まさかたった一人のアマチュア作家が同好の士達と共に楽しむ掲示板や纏めウィキに投下された作品のせいとは思わなかった。
彼らの板を監視している人員からの報告が飛ぶまでは。

「『史実日本より遥かに広大で豊かな生態系を誇り、食料自給率100パーを優に超える日蘭日本でどんな美味しそうな、ユニークな固有生物がいるのか。
史実世界の生物から大きく外れない、でも史実日本にはいなくとも大陸日本にはいてもおかしくない新種や新たなグルメに繋がる固有生物考えるの楽しい。
山一面を埋め尽くす蒼き桜や雪景色と月下と組み合わさったでかい蒼桜の大木とかまさに絶景だろうな』
みたいなことを考えながら、これらを創造したそうです、件の御仁は」

 スレ当時での発言や記事の説明文及び彼担当の自動人形からの要約である。


「その結果が優に10を超える大陸日本世界全てにこれまで存在しなかった筈の固有種を複数古来から元々生息、存在していたことにする世界規模の改変効果か」
「他の大陸世界の我ら(夢幻会)も混乱してたぞ」
「そりゃそうよ」
「どこぞの涼宮ハルヒだって改変できるのは一つの世界だけというのに、とんでもないですな」
「四桁万どころか億に届くバズってる絶景蒼桜ベストショット見たが、余りにも幻想的過ぎてどこぞのアルテミット・ワン候補の月のお姫様がここに君臨したらベストマッチってレベルでは無いぞ」
「彼女がこのリアルに君臨したら阿鼻叫喚ですよ、敵対したら絶対勝ち目無い意味で」
「核兵器程度でアーキタイプ:アースを殺せるわけがないだろうしなぁ」

675:霧の咆哮:2025/05/09(金) 22:15:04 HOST:KD059132252223.au-net.ne.jp
 歴史書や記録データとか確認できる限り調べさせたうえで、それらの整合性は一切問題なく整えられており。
自分達の過去の記憶ですら、何年、何十年も前から出雲海老らを食べた記憶やその方が作った固有種を動物園や図鑑で見かけた記憶等がちゃんと残っている。
事前知識や疑いがあったから現状認識出来てるが、今、自分達が感じている違和感すら全くなくなってしまいそうなのが恐ろしい。
事実、一般民衆は琵琶湖蟹他に付いて何の違和感もなく、昔からあったかのように当たり前のように受け入れていた。
更に言えばこの改変結果は実は史実側にも与えていた。
過去に大陸側とのお偉いさん同士の会食にて、当時は無かった琵琶湖蟹みたいな高級料理を双方の人員が食べたことに記憶も認識もなってるのだから。


 ある意味歴史改変としては当然の結果である。
昔から大陸日本で出雲海老らが存在するなら、史実側には存在しない美味として、カルチャーマウント的に会食で出さない筈もない。
『食卓にこそ政治の極致がある』とはモン〇ゴメリー氏が仏帝連合の支援である晩餐会で残してたが、
外交においては会食に出されるメニュー一つ取って相手側へ圧をかけたり、魅了したり、国力の差を魅せ付けたりと複合的な意味合いを持つのだから。
今回の会合においても出された食事にも意味合いが含まれている。

「大陸中に咲き誇る美しき花々を、植物を、虫や魚介類や動物も生み出し、人々を幸せにする恵みを齎す……彼が成したことは神代や古代だったら神霊の御業扱いされてもおかしくなかろうな」
「自由自在にそんな真似出来たら完全にフェイト的にも神霊か、そこまで届かず共大精霊や大英雄、救世主扱い待ったなしですよ」
「そして、世界に影響を与えてるのは彼だけではない」

 〇ントゴメリー氏や弥次〇氏、63〇氏等の作品投下の影響も述べられ、彼の板に参加している作者陣が大陸日本連合に未参加の新しい大陸関係のネタや、仮想戦記等を投下しても特に影響は無いが、
連合に参加済みの既存大陸世界関係の作品を投下するとそれぞれの世界、または複数の大陸世界に影響が及ぶと確認された。
ただ一人の作者が、特別監視対象が想像力のままに食材群を生み出しただけでこれほどの美味達が無から生み出されるのだ。
では、他の作者達が生み出しうる可能性は、その価値はどこまで高まるのか。
注視すべきなのはコテハン付きの所謂ネームド勢だけではない。
名無し分類の作者が書いたネタもメイン観測者やスレ住人の総意で容認と言うか採用の空気となると、大陸世界に反映もされるのだ。
今回影響を与えた霧の咆〇(作者自身の同位体の為一人だけ氏は付けない)とて最初は名無しからのネームドに昇格した住人(と人形組が電子面から遡って確認)である為、監視の目は緩められない。

676:霧の咆哮:2025/05/09(金) 22:15:49 HOST:KD059132252223.au-net.ne.jp
「だが、資料のシヲマネキダケのように危険物迄作られても困るぞ」
「そのキノコとて毒も薬に成り得るという意味では大事な素材だ。素材の危険性は否定しないが、そのキノコを解析することで医薬学における新たな可能性を生み出す余地が生まれた、と言う功績もまた否定できない」

 生物学や自然学とかにおいては霧〇咆哮が新種を作れば作るだけプラスでしかないのだから、良いぞもっとやれとしか言えないし。
蒼桜を始めとした民俗学とかにも重要な存在を作られたらなお賛同の声は集まるだろう、特別監視対象に付いて学者組には広められないが。
最も、どうして彼らがそんな事が出来るのか、そんな謎を解き明かす意味では極一部の信用できる学者らには話を通してるだろう。
解明の為に解剖でもさせろとか冗談ならともかく、本気で抜かした奴がいたら粛清されるだろうが
(特別監視対象は最低でも二桁人数いるんだから一人位良いだろとか抜かす馬鹿が、本当に裏で潰されて……いや、そんな馬鹿には信用できずにそもそも話通さないか)


 改変能力その他で危険視もされたが【メイン観測者級が拒否した設定は反映されない】というルールもまた機能しているため、メイン観測者の協力を得れば自身の世界にとって都合の悪い改編を防ぐことができるのも
確認されたのでセーフティー面も用意されてる安心と。
言い換えれば、メイン観測者級を害そうとすることは大陸日本側にとって自身を護る最後の砦を害そうとするに等しいともなったが。
また、大陸日本固有生物を次々に増やした御仁の恩恵は大陸日本にとって経済面にとどまらず、歴史的、文化的、生物学的等にも大きなプラス効果で有り。
そんな恩恵を与えてくれる金の卵(どころではないでかい価値)を生み出せる存在を危険視して排除、だなんてのは愚かの極みと言えた。

「天然記念物や特別天然記念物は人の手では生み出せないからこそ、人々が称える自然遺産としての価値がある。彼らはその不可能を可能にする術を持っている。その価値もまた計り知れません」

 その後も幾つかの打ち合わせは続いた。自動人形達によるリアル乙女ゲー、ギャルゲーめいた各作者さん達への関係進展の状況。
本当の意味で安全を得るなら作者さんらを大陸世界に移住させれば完全に史実世界からの干渉や介入も防げるが、親しい親族友人達と疎遠になったり、故郷や馴染みある町から離れることへの抵抗感。
最悪、ゲートが途切れたら元の世界に帰れなくなる問題等、すんなり移住へ決断も難しい者らもいた。
逆に割り切りが凄い方がいたらあっさり移住された方もいるかもしれない(ホワイ〇ベアー氏の同位体がそれっぽそうな)

677:霧の咆哮:2025/05/09(金) 22:16:37 HOST:KD059132252223.au-net.ne.jp
「では皆さん、特別監視対象である彼らへの防衛・保護重要度は急速に引き上げるってことで宜しいですね」
『異議なし』

 夢幻会の意見が一致した後、その日の会合は解散。
また、後にかネットはゲートを通しても専用の回線だか中継装置とか通せば史実側に繋げられると判明し、
大陸側に移住した作者さんはこれまでの投下や史実側ネット用の為のPCないしスマホと、大陸側の回線用PCないしスマホの二刀流生活は確定になった。
この事実に夢幻会もホッとしたという。ゲートを介しての作者さんらの投下が不可能なら、今後の作品投下による恩恵を受け取るには彼らが史実世界に留まって貰うほかなく。
ゲートを通しての護衛や支援を続けるしかないからだ。
この情報も各大陸世界の上に共有され、作者さんらへの大陸世界への移住を勧める動きが圧力に感じさせない程度にちょっとずつ進められていった。

彼ら達への保護体制への更なる充実化も進められた中で、後日ある特別監視対象(陣〇氏の同位体)周りでとんでもない馬鹿をやらかす(例の実質の暗殺未遂等)奴が生え、
大陸日本連合という龍の逆鱗に着火されるとは、まだ夢幻会の面々も想像してなかった。


以上です。
wiki転載は例の如くご自由に。

夢幻会の会合ネタは日企連のAFイズモ誕生秘話以来で、普段の設定面や艦娘とも関係がないネタを纏められたのは凄く久しぶりでした。
多分、何で戦後に日蘭世界で輸出型戦艦が売れなかったのかの考察作品以来?

自分が設定した蒼桜他をホワイトベアー氏が裁定してる世界改変効果として、あちらの自分がゲート開通後に影響を及ぼしてたらこんな感じなのかなってイメージしました。
良く考えたら大陸日本へ共通して名物みたいなの生やした実績って凄いことになるよなって。

いつの間にか自分が作って来た固有生物系のみでそれっぽいコース料理風味にも出来るほどバリエーション増やせてましたわ。
そもそも琵琶湖蟹と出雲海老だけで蟹尽くし海老尽くしのコース料理作れますけど。
ただ、肉系が鳥肉以外ちょっと不足?に思えたので何か考えてみようかなと。

夢幻会面々で今回誰が誰かを明言してないのは意図的です。
嶋田や辻らの再現が自分に仕切れるのか自信なかったので、この中に彼らが含まれてるのか、含まれてない形での夢幻会の後継者なのかは想像の余地でってことです。

大陸側から史実側にネットが繋がるかはわからなかったんですが、繋がらないと大陸側に移住した作者さんが新しい作品を蒼の混沌掲示板にもう書き込めなくなるので、自分の解釈では出来るようにしました。

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最終更新:2025年12月28日 22:25