719:戦車の人:2025/05/10(土) 21:16:56 HOST:110-130-205-29.rev.home.ne.jp
今は装甲車両事業から撤退した小松製作所が開発、平成8年に正式化された8輪装甲人員輸送車である。
防御力や駆動系の強度などで、一線部隊から不安を囁かれながらも、陸自機械化に貢献した車両の一つではある。
平成27年度までに述べ381台が配備され、全国の即応機動連隊や中央即応連隊などに配備されていた。
大陸化に伴い新型装輪装甲戦闘車の前倒し配備。パドリアAMV装甲車の大量導入でお役御免とも考えられた。
しかし数量にして5倍の2000台近くに増大し、また96式で従来から指摘された欠点が、かなり是正された車両に変貌していた。
96式装輪装甲車Ⅱ型が標準化されたと言えば、最もイメージが近いのかもしれない。
車体寸法は変わらないものの、一般素材の視察窓は廃止され、側面は垂直ながら防弾鋼板の一枚板構造に変貌。
車外視察は乗車区画上面のペリスコープ方式とされ、また一枚板構造故に増加装甲も施しやすいものとなった。
車体前部と側面には軽量複合素材製の増加装甲の取り付けが可能で、こちらもほぼ標準搭載されている。
装甲以外の防御手段としては76ミリ4連装発煙弾発射機2基及び、従来型ながらレーザー検知器が標準装備となった。
最新型のHDレーザー検知器に劣るとは言え、敵戦闘車両や対戦車誘導弾の照準検知・妨害には依然有用である。
また従来型故に安価で、小型軽量なことも96式クラスの車両でも常備できる長所の一つではある。
またM2重機関銃と96式自動擲弾銃が、別個の銃架を用いるという不合理も、日本製鋼所製の自動銃架で統一。
本銃架はサーマルセンサ、レーザー測距儀、自動追尾装置等を備え、重機関銃や自動擲弾銃の全天候射撃を可能とする。
2000メートルまでなら行進間射撃で制圧が十分可能とされ、特に40ミリ対軽装甲弾を用いる自動擲弾銃への恩恵は大きい。
部隊配備車両の大多数はM2重機関銃を用いているが、必要時に応じ特別工具なしで武装交換は迅速に行える。
またAAV7水陸両用車などで用いられている、米国製Mk19自動擲弾銃の搭載と射撃管制にも対応している。
何れにせよ実効火力と実用性は大幅に向上、改善しており、降車普通科部隊に強力な火力支援を提供可能となった。
以上の欠点是正により戦闘重量は16トンを超え、やや駆動系への負担が増大しているのは事実である。
一方でエンジンこそ商用の水冷4サイクル直列6気筒360馬力ディーゼルのままだが、それ以外のモジュールはやや変わった。
多段自動変速機やトーションバー・サスペンションという基本構造自体は、原型そのままではある。
性能というよりは従来、特に悪路踏破に際してトルク不足や強度不足を露呈した、実用性の低さが補われている。
変速機は前進4速/後進2速の商用ベースながら、より効率的に出力を取り出す自動変速機に変貌。
トーションバー・サスペンションや8個のコンバットタイヤの強度も、かなり大きなものとなり、容易に脱落や折損を起こさなくなった。
新世代の装輪装甲戦闘車、装輪装甲車に比べれば、それでも性能面で遜色を見るのは事実である。
一方で道路交通法の範疇で路上移動が可能な、実用的な装甲人員輸送車として改善された点は、運用側からも好評を得ている。
陸自そのものの規模が著しく拡大したことから、後方支援部隊や予備自衛官部隊などで、今暫くは現役にあると考えられている。
720:戦車の人:2025/05/10(土) 21:20:30 HOST:110-130-205-29.rev.home.ne.jp
あまり評判が芳しくない96WAPCを、増加装甲を施されたⅡ型をベースに全般性能をそれなりの範疇で改善。
道交法の範疇で即応可能な、何とか実用的と言える装甲兵員輸送車に作り変えてみました。
コストがかかるのと旧式なことから派生型は存在せず、純然たるAPCとしてのみ運用されています。
後は大陸日本の自動車産業の強靭さを信じて、商用品ベースでトーションバー・サスペンションや変速機を強化してみました。
元々エンジン出力は十分なので、どちらかといえばこっちの強度不足だろうなあ…と。
こちらでも装甲車両事業からは撤退している小松ですが、既存車両の整備維持は担当してもらってます。
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ただ色々言われますけど、陸自機械化に貢献して頑張ってきた装甲車ではありますよね。
最終更新:2025年12月28日 22:26