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転生者、令和の地で斯く戦えり 第7.5話
202X年3月某日。
東京の一角にあるゲームセンター。数を減らしつつも、未だに残っているこの遊戯施設の一角で二人の青年が競い合っていた。
彼らは操縦席型の筐体に入り、仮想空間上にて己の操るロボットで戦っていたのだ。
「甘いぞ」
「さすがですね、大尉!」
「大尉は止めろ!」
「ははは、すいません」
一人は10代後半で金髪をオールバックにした男。
そして大尉と呼ばれた側は、10代後半の茶髪の天然パーマの男。
この二人の変体的な挙動に、このゲームの様子を映しているモニターを見ていたギャラリーは圧倒される。
まるで未来を読むかのような挙動をする白い機体、片方の緑の機体は慎重に立ち回るも、次第にHPを削られていくのが見える。
「しかし、相変わらずスゲーな。なんつー変態機動だ」
「なんで射撃のタイミングまで読まれるんだよ・・・・・・」
二人の青年と同じ戦場に立ちながら、先にゲームオーバーになった2人の青年は、雑談を交わしつつ、残った二人の強者の戦いを眺めていた。
「確か
アメリカ帰りだったけ?」
「そうそう」
「まぁ両親が、息子にアムロなんて名付けちゃうぐらいのガンオタだからな」
そんな雑談の中、緑の機体【ゲルググ】のHPが0になり爆発。白い機体・RX-78【ガンダム】の勝利でゲームは終わった。
「うわぁ・・・・・・これで何連勝だ?」
「さぁな。動画投稿サイトでも【リアル・アムロレイ】とかタグついている位だからな・・・・・・」
「ひぇ。リアルで見ていたら、マジでジオンパイロットに同情するわ」
「マジで白い悪魔だよな」
そんな会話が交わされる中、カプセルから出てきた二人の青年は、休憩のために近くのカフェスペースに入った。
二人は先ほどまでの激闘など感じさせないような和やかな雰囲気の口を開く。
「さすがですね」
「ボッシュも腕を上げたな」
「ははは。まぁ平和なこの世界では、大して役に立ちませんよ」
「・・・・・・そうだな」
「やはり気になりますか」
大尉と呼ばれた青ジャケットを着た青年、アムロ・レイは渋い顔をする。
「まぁな・・・・・・正直、俺は正気なんだろうかとさえたまに思うよ。自分が漫画の
登場人物だったと思い込んでいる精神異常者じゃないかって」
「私も昔は同じでした。フィクションの中の出来事を、己の人生と思い込んでいるのでは、と思い、どれだけ苦しんだか・・・・・・」
「・・・・・・」
「ですが、大尉と再会したおかげでその不安も晴れました。私の前の人生の記憶は決して妄想ではなかったのだと。大尉はどうなのです?」
緑色のジャンパーを着た金髪の青年、ボッシュ・ウェラーの言葉にアムロは吹っ切れたような顔をする。
「そうだな。それに東洋には輪廻転生という考えもある。機動戦士・ガンダムを作った関係者も、何か影響を受けていたかも知れないな」
「我々のような人間を探してみるのも面白いかも知れません」
アムロは少し考えた後、頷く。
「ああ、やってみる価値はあるな」
彼の脳裏に浮かんだのは、かつての終生のライバルだった。
(奴も宇宙開発に殆ど着手していないこの世界に来ているのだろうか? そして前の世界の記憶に苦しんでいるのだろうか?
いや、何の柵もなくなった以上、むしろ生き生きとしているかも知れないな・・・・・・シャアはそういう男だろうからな)
「大尉?」
「ああ、すまない。だが、大尉呼びはもうそろそろ止めて欲しいのだが」
「それだけは聞けませんな」
「全く」
アムロは、自分達がMSを乗り回さずに済む(宇宙世紀に比べれば)平和な世界の生を楽しむことを決めた。
しかしこの平和が自分達と同じような転生した者達の負の遺産によって失われることを、神ならぬ一人のNTでは知るよしもなかった。
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あとがき
アムロとボッシュはUC系世界(非スパロボ世界)から来て貰いました。
他にも来ているかも知れませんが・・・・・・
多分、アムロさん来ているのを知ったら七道は卒倒する。
その後、アムロ専用ガンダムを新規に建造しそう。
444:earth:2024/09/08(日) 23:55:08 HOST:KD106172122062.ppp-bb.dion.ne.jp
あと、これである意味タイトル回収ですかね・・・・・・
(転生者=七道だけとは言っていない)
最終更新:2026年01月09日 21:58