イキガミ 5巻(続) 間瀬元朗 小学館
死んだつもりで生きてみろ。
<あらすじ>
国民に生命の価値を再認識させるために選ばれた若者を死なせる、国家繁栄維持法という法律の有る国家で公務員として働く主人公、藤本。彼の職務はその対象となった者に死亡予告証、通称・"逝紙"を配達する事だ。
それが届けられてから残された時間は24時間。残された人生をどう過ごして逝くか、様々なドラマが展開される。
2008年11月現在も不定期連載中。
<紹介>
政府が人間を間引く管理社会を描いた人間ドラマ。主人公は狂言回しであり、逝紙を受け取った者と周囲の人々の葛藤が話の中心だ。
人間はいつかみんな死ぬのだが、それが唐突に確定した近い未来として告げられたとき、真の姿が露呈する様がリアルに描かれている。正直、読んでいて少々堪える部分もあった。
誰しも死について考えたことは一度ぐらいはあるだろう。今は生きる目的を見失ってただ生きているだけの人間も多いようだが、今一度自分が今日まで生き延びられたことを感謝するのも悪くない、と思わされる。
逝紙のない世界で生きる我々にも、死はいつか確実にやってくる。残り24時間の命だとしたら、貴方ならどう生きる?
いばらの王 6巻(全) 岩原裕二 エンターブレイン
神様は意地悪だよね 私たちが双子だと知ってて……ひとりしか選んでくれないんだから……
<あらすじ>
世界に蔓延する石化病に感染した人々は、古城を改築した施設の中で冷凍睡眠についた。
だが彼らが再び目覚めた時、城は獰猛なモンスターが徘徊する荒れ果てた廃墟と化していた。進行する石化病と怪物の恐怖にさらされながら主人公・カスミのいばらが伝う古城からの脱出劇が始まる。
<紹介>
作者曰く、「低予算のハリウッド映画みたいな感じ」。まさしくそののりで、怪物、タイムリミット、閉じ込められた状況、胡散臭い人物に謎といった要素が、これでもかとちりばめられたB級パニック映画が好きな人間にはたまらない作品。
主人公のカスミは双子の姉妹、シズクの死を引きずりながらも暗すぎず、地味に頑張る姿がいたましい。追い詰められていく状況で変わっていく仲間達の描写も容赦ない。
一巻にあった違和感が伏線として解けていく展開にはしてやられた。
最終更新:2008年11月04日 00:41