「っ……! ここは……?」
ふと気付くと
冷暗双剣はそこに居た。
そこと言っても、それは冷暗双剣の部屋であり、
本人もそれを知っていた。
でも冷暗(略)はここまで来た記憶が無い。
気が付いたらそこに居たのだ。
目の前にはPCがある。使っていたようだ。
「何だこの文は……本当に僕が書いたのか?」
そこには見るのも酷な、ナルシストで低レベルな文が並んでいた。
「ヤフー?という事は……これは僕のブログ!?」
「僕は無意識の内にこんな文を……」
そう思うと恥ずかしさがこみあげてきた。
そのブログは何回か更新されているようだ。
「じゃあ僕は何日も無意識だったのか!?」
自分が他にどんな事をしたのか……。
怖いもの見たさでお気に入りのサイトを確認した。
「ポケモンガイド……」
その至って平凡なサイト名のサイトを開く。
「うっ……!」
そこには『冷暗双剣は不登校ナルシスト』『冷暗双剣のブログ炎上させようずwww』などのスレッドが。
「不登校……!?僕は無意識の間、ずっと不登校だったのか!?」
「そんなにも僕は有名だったのか……」
ここまで来ると寧ろ笑いがこみあげてくる。
『冷暗双剣』でキーワード検索をしてみると、
数えきれない程のスレッドが検出された。
僕もたくさんの低レベルなスレッドを作っていたらしい。
そこには、ふざけて称える者から、普通に叩く者まで様々なコメントがあった。
「僕はここまで落ちぶれて……。どうすればいいんだ?」
冷暗双剣のブログは閉鎖した。
それは良い。しかしポケモンガイドでこれからどうすれば良いのか……。
もう来なければ良い。名前を変えれば良い。
でもそれはあまりにも無責任だ……。
意識のある僕は責任感のある方の人だと思う。
「とりあえず学校に行こう」
丁度時計の針は7時頃を指していた為、多分間に合う。
僕は適当に準備をして、高校へ向かったのだった。
何ヶ月間不登校をしていたか解らない。
でも高校の場所は覚えている。
「ここだ……」
ずっと家に居たと思われる僕の体はなまっていた。
なので通学するにも一苦労だった。
自分のクラスのドアを開ける。
そこには見覚えのある友達の顔があった。
「祐太……! お前っ……」
親友の正輝が駆けつけて来た。
「裕太っ! 何で今まで学校来なかったんだ!」
「僕も解らない……。僕はどのくらい休んでたの?」
一瞬正輝が口を止めた。
「……8ヶ月だ」
「8ヶ月!?」
その信じられない長さの休学に僕は目を丸くした。
8ヶ月のも間、僕はネット上で人を不快にさせたのか……。
「…… 信じてもらえないかもしれないけど、僕はずっと意識が無かったんだ」
「えっ!? 事故にでもあったのか!?」
「いや、無意識の間……ずっと引きこもっていた」
最終更新:2010年05月22日 17:36