「糞ッ…ここならCTUに連絡が取れると思ったがダメか!」
彼の名前はジャック・バウアー、言わずと知れた24シリーズの主人公である。
久々の休暇のため日本に訪れていたところにロワイアルに巻き込まれたのであった。
彼は何とかCTUに連絡を取ろうと、ここ米軍横須賀基地に赴いたのである。
基地内には多数の銃痕と死体が散乱しており、人の気配は全く無かった。
ガサ……
「!?」
ジャックの背後から物音が鳴る。
「Fleeze!(動くな!)」
ジャックは素早く銃を構え後ろを振り向くが――
パンッ
室内に乾いた銃声が木霊する。
(しまった…ついはずみで……)
威嚇にだけ留めるつもりだったがこの極限状況がジャックの腕を鈍らしたのか
ジャックから放たれた銃弾は背後の人影を正確に撃ち抜いていた。
「駄目だ、急所に命中している。これでは助からん」
ジャックは死体を調べる。死体は眼鏡をかけた日本人女性だった。
銃弾は彼女の心臓に命中しほぼ即死状態だった。
「正当防衛とは言えすまないことをした」
ジャックは彼女に黙祷を捧げる。とその時だった。
『誰かいませんかーーー!』
若い女性の声が基地内に響く。良かった生存者がいた。
ジャックは部屋を飛び出し廊下を走る。
「生存者かッ! 聞こえるか僕はこっちだ! 待ってろ直ぐにそこに行く」
ジャックは声を張り上げ声がした方向に向かっていった。
ジャックは暗い廊下の先の人影に向かって声をかけた。
「大丈夫か!?」
「その声は…! ハクオロさん!?」
人影の姿が露になる。それは東洋系の顔立ちで異国の民族衣装に身を包んだ少女だった。
「僕はジャック・バウアー。残念だが君の探しているハクオロではない」
「あ……
ごめんなさい……私ったら、あまりにもハクオロさんの声に似てたものでつい……」
少女は肩を落とす。
「すまない」
「いえジャックさんは悪くないです。私が勝手に思い込んでただけですから」
「そうか。じゃあ改めて自己紹介といこう僕はジャック・バウアーだ」
CTUの捜査官であることは伏せて名前だけを名乗る。
「私はエルルゥです」
変わった名前だとジャックは思った。
変わっているのは名前と衣服だけではない、彼女の頭には獣の耳が生えておりさらには尻尾まで生えていたのだ。
「…………」
「どうかしましたか?」
「いや何でもない。ところでエルルゥ、食堂へ行かないか? 昨日から何も食べていないんだ」
「あっはい」
こうして二人は基地内の食堂に向かって行ったのである。
「はあ~お腹すいたなあ~」
神奈川県の上空を一体のモビルスーツが飛行していた。
「純一みたいにうまくお菓子を出せれば良いのに……」
モビルスーツ――ZGMF-X42Sデスティニーガンダムのコックピット内でアイシアは呟いた。
どこかで何かを食べようにも着陸する場所がなかったのである。
「どこか降りれるところないかなあ……あっ…あそこなら!」
アイシアは前方に施設――横須賀基地を発見した。
「よおし、あそこに降りようっ」
「ジャックさん」
「どうしたエルルゥ」
「何か音がしませんか? ゴォォォォってこちらに何か近づいてくる音が」
ジャックは耳をすませる。確かに音が聞こえるが何の音だろうか?
戦闘機とも違う音だ。
「少し外を見てくる。エルルゥはここで待ってるんだ」
ジャックはそう行って駆け出す。
「待ってくださいジャックさん! 私も行きます!」
ジャックの後を追いかけるエルルゥ。爆音はますます近づいてくる。
そして――
「何なんだあれは……」
外に出た二人が見たものは基地に降り立とうとする巨大な二足歩行ロボット、デスティニーガンダムだった。
【ジャック・バウアー@24】
〔状態〕空腹
〔装備〕USPコンパクト
〔道具〕支給品一式
〔思考〕1:CTUと連絡 2:目の前のデスティニーに困惑
【エルルゥ@
うたわれるもの】
〔状態〕やや空腹
〔装備〕不明
〔道具〕支給品一式
〔思考〕1:ハクオロと合流 2:目の前のデスティニーに困惑
【アイシア@D.C.S.S】
〔状態〕空腹
〔装備〕デスティニーガンダム
〔道具〕支給品一式
〔思考〕1:桜の木の復活 2:お腹すいた 3:ジャックとエルルゥの存在にまだ気づかず
最終更新:2006年12月19日 16:33