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「メイド、コーヒーおかわりだ……」
「は~い、ただいま~」

まったりとした雰囲気の喫茶店の中でメイド服の少女が、顔面傷だらけの男にコーヒーを運んでいる。
カオスで殺伐とした外の世界とは違い、この店の中だけはとても平和でのほほんとしている。

からんころん

ドアが開く音が店の中に響き、そこに新たなお客さんが到着する。

「いらっしゃいませ~、何名様ですか?」
「一名です!」

店内に入ってきたお客は、胸にPと刺繍の入った白い体操服を着た男性が一人だけだった。
先刻来たお客とは違い普通の人間だったことにみくるは安堵する。

「それでは席にご案内いたします~」

みくるがお客を席に案内しようとしたときだった。

「あ、ちょっと待って」
「ふぇ?」

突然呼び止められみくるは体操着の男に振り返る。

「自己紹介がまだだったよね!僕の名前はパッション屋良!君の名前は?」
「え?あ、わ、私の名前は朝比奈みくるです。よろしくお願いします……」

いきなりの自己紹介にたじろきつつ、みくるも自己紹介をする。だが――

「そうだね、プロテインだね」
「えぇ!?」

意味不明な言動に明らかに引くみくる。
しかしパッションは御構い無しに話を続ける。

「よし、じゃあパッションお兄さんとジャンケンをしようか」
「え?あの、ちょっと……」
「じゃあいくよ!最初はグー!」
「え?あ?えぇ?」

ハイテンションでジャンケンを始めるパッションに混乱しつつも、必死にグーを出して応戦するみくる。だが――

「ジャンケン……ん~!ん~!ん~~~!!!」
「ひぃぃ!な、なんなんですか~!?」

ジャンケンの途中でいきなり怖い顔をしながら自分の胸を激しく叩くパッション。
もはや、みくるの目にパッションは、さっきのお客より恐ろしい存在として映っていた。

「……パッションお兄さんの勝ちだね」
「え、」
「ア~イ・ア・ア~イ、エブリバディパッション!」
「……」

もうこのテンションにはついていけそうにもない。

「お兄さんもう楽屋に戻らないといけない時間だよね、いろんな意味で限界だよね」

そう言い残してパッションは店から出て行ってしまった。
直後、店の外で車が何かにぶつかるような音が聞こえてきた。

「……メイド、コーヒーおかわり」
「うぅ……、キョンくん早く来て……」

再び静かになった店内に二人の言葉だけが空しく響いた。


【三重県メイド喫茶 2日目 16時】


【花山 薫@バキ外伝 -疵面 スカーフェイス-】
[状態]: 母親を思い出しちょっとブルー。
[装備]: 喧嘩面子
[道具]: 支給品一式(アイテム不明)
[思考] 1:コーヒーおかわり
   2:自分からは殺し合いに参加しない
   基本方針:とりあえず様子を見る



【朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]: 精神的に疲弊
[装備]: メイド服
[道具]: 支給品一式(アイテム不明)
[思考] 1:とにかく働く
   2:SOS団の来店を待つ(三日目になっても来なかったら探しにいく)
   基本方針:とりあえず様子を見る


【パッション屋良@お笑い芸人 死亡確認】



最終更新:2006年12月20日 16:37