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チャゲヤチャに向かおうとしたカヲルの前に立ちはだかる人物がいた。
「君は死んだはずではなかったかな?」
それは放送で呼ばれた人間だった。
「私はセルに吸収されたが死んではいなかった。奴は完全体になるために私を殺せなかったのだ」
ぶ厚いたらこ唇に黄土の背広を着た紳士、アナゴは生きていたのだ。
「そうだね。でもセルはその後死んだ。その死に引きずられて君も死んだものと思ったのだけど。」
「私ももう常世には戻れんものと思っていたがな。しかぁし、セルが完全に死ぬ直前。
奴の体に何者かの魂が侵入して私を排出させたのだ。」
「何者か、ね。ふぅ~ん。」
『ドナルドはね、利用されるのがだ~い嫌いなんだ』
カヲルは利用するだけ利用して捨てた道化師の声を聞いた気がした。
「使われるだけのピエロだったくせにやるじゃないか。」
「なんの事だ。」
「君には関係ない事さ。今から死ぬ君にはね。」
人の大きさでも使徒は使徒だ。
カオスロワ五期では知略ばかり目立っていたが、カヲルの戦闘能力はテッカマンにも匹敵する。
その拳をまともに顔面に受け、アナゴは吹き飛んだ。
「ピエロはピエロ、さ。何をしても所詮舞台の上の戯れ事だね。」
轟音とともに建物が何軒か崩れた。カヲルに吹き飛ばされたアナゴの通った跡だろう。
人間ならまず生きてはいられない破壊痕だ。
『あっら~☆』
「さあ、頼みの綱の若本は死んだよ。早く諦めて成仏したらどうだい?」
『そっかな~☆』
「ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
それが、渚カヲルの聞いた最後の声だった。




若本補完計画。若本ロワイアル。多元若本存在を消す事で一つの若本に若本因子を集め
補完させる事で超究極奇跡的無限奇妙奇天烈魔可不思議強力若本を造り出す計画。
テラカオスに対抗するプランの一つとして立案されたものだ。
真の若本に至る道は「吸収」ではなかった。
若本を壊し、若本を殺し、唯一の若本になる事こそが真の若本へのただ一つの道だったのだ。
「強い怒りの波動を感じる。あの気配は長門さんか?しかし…。」
アナゴは往く。ただ、カオスロワを止めるために。

二日目・10時半/幕張メッセ近く】
【アナゴ@サザエさん
[状態]最後の若本
[装備]不明
[道具]不明
[思考]基本:対主催
   1:長門の所へ向かう
   2:対主催の戦力を集める

【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン 死亡確認】
最終更新:2008年09月28日 10:58