初号機となった剛三郎が咆哮をあげる。
その目にすでに人の理性は無く、まるで獲物を狩る凶獣だ。
獣が浮かぶその空には、すでに海馬と十代を乗せたブルーアイズ・シャイニングドラゴンこと
南千秋と
E・HEROネオスことアキタケンしかいない。
本来初号機には飛ぶ機能はついてないが、装備されているミノフスキークラフト(@スパロボの強化パーツ)がそれを
可能にさせている
『いくぞ瀬人ぉぉぉぉぉ!!!!!』
腰を曲げ、肉食獣のような歯をむき出しにして千秋に飛び掛る初号機。
カードを構えていた海馬はすかさずそれの発動を宣言する
「速攻魔法発動!『エネミーコントローラー!』」
テレビゲームのコントローラーが海馬の前に現れたが、すぐに消えてしまう。
カードの効果を待ちきれなくなった千秋は海馬を無視して回避行動に移った
「何!?」
『何やってんだ馬鹿野郎!』
間一髪で初号機の爪をかわす千秋。だが攻撃はそれだけで終わらない
『無駄だ無駄無駄ぁ!』
『ラス・オブ・ネオス!』
追撃を行おうとしていた初号機の身体はネオスによって弾き飛ばされる。
だが初号機は素早く体勢を整えで再び襲い掛かってきた
「装備魔法『H-ヒートハート』発動!」
ネオスの身体がエネルギーに包まれるが、それはすぐに消えてしまった
「やっぱり無理か」
『十代はオラが守る!』
千秋達の眼前に来ていた初号機の顔を再び殴りとばすネオス。
しかし攻撃の手を緩める様子は無い
『なんで魔法カードが使えないんだ海馬』
「まさか・・・・・・」
「ああ、小賢しい真似をするな剛三郎」
何かを思い出した十代と眉をしかめる海馬。
『気づいたようだな』
獣となっていた初号機が人の言葉で得意げに話し始める
『瀬人、貴様を倒すために私はデュエルモンスターズを研究したのだよ。
その結果がこれだ!』
初号機の背後に大きな影が出現する。
かつて対峙したことのある十代と、竜使いである海馬にはそれが何なのかを理解した。
黒金を彷彿させる皮膚と翼を持つ竜だ。
ホルスの黒炎竜。
ブレスの破壊力でならブルーアイズ・シャイニングドラゴンにも劣らないが、その本当の実力は別のところにある。
天空神の名を冠する竜は、あらゆる魔法の発動に対して無力化してしまうのだ。
『魔法が使えなくてもまだ十代さんには手があるべ!』
『罠カードってのを使えばいいんだろ?』
沈黙を続ける海馬達に発言するネオスと千秋。だが彼らの表情は緊張を保ったままだ
『浅はかな下僕共だな瀬人! 私が魔法を封じるだけで済むと思ってるのか?』
よくみるとホルスの黒炎竜の背中に一人の男が立っていた。
しかし男の頭は髪の毛一本生えておらず、代わりにガスマスクのような仮面で覆われている。
『カツオのやつ今度という今度は許さん!』
「やっぱりいたか『サイコ・ショッカー』」
人造人間サイコ・ショッカー。
人の身を捨て超能力の力を身につけたモンスター。
攻撃力はホルスの黒炎竜ほどではないが、その特殊能力は、あらゆる罠の発動を防ぐというものだ。
竜と電脳人。二体のモンスターが場に揃うことで、マスターは決闘をほとんど支配できてしまうのだ。
「小癪な真似をするやつめ・・・・・・」
『さらに私はチートの力でこいつらが倒れても特殊召喚できるのだ。 どうだ思い知ったか!』
『チートとはけしからん! ワシの若いころはだな・・・・・・』
なにやら物々独り言を言い始めたサイコ・ショッカーに対して舌打ちをする海馬。
一方十代はデッキから新たなモンスターを召喚しようと手札から一枚のカードを出す
「『E・HEROエッジマン』召喚! 『サイコ・ショッカー』に攻撃しろ!」
金色に輝く大男がサイコ・ショッカーに殴りかかる。
しかしサイコ・ショッカーは微動だにしない
『馬鹿め、私は魔法を使えるのだよ。 速攻魔法『収縮』発動!』
初号機がカードの発動を宣言するとともにエッジマンの体が縮み始め、小人ぐらいのサイズになってしまった。
それをサイコ・ショッカーが見逃すはずもなく、サイバーエナジーショックという電撃弾を放つ
『ばっかもぉぉぉぉぉぉん!!!!!!』
「エッジマン!」
電撃弾によってエッジマンは粉々になって消えてしまった。
『どうするんだよ、かなりやばいぞ!』
『これじゃあ下手に近づけないべ・・・・・・』
エッジマンの末路を見るなり動揺する千秋とネオス。
無理もない。
墓地に送られても再びカードとなって戻るDMのモンスターではなく、人間なのだ。
戦闘で破壊されるということは『死』である。
彼らにはただ、初号機達の攻撃をかわし続けることしかできなかった
「ふぅん、騒ぐな鬱陶しい」
「ああ、諦めるのはまだ早いぜ」
だが決闘者達の顔に焦りはない。
『敗北感に飲まれてあきらめたか? 一生私の奴隷となるのならサレンダーを認めてやってもいいがな』
高笑いをしながら文字通り海馬達を見下す剛三郎だが、十代は話を止めない
「前にも似た戦術を使ってきたやつがいたけどデュエルに無敵の戦略なんてないんだ。 それを今証明してやるぜ!俺のターン、ドロー!」
引いたカードを見るなり十代の表情は確信したものへと変わった。
海馬もそれを感じ取ったのか、笑みを浮かべる
「海馬さん、できるだけドラゴンを召喚してくれ!」
「いいだろう、この局面、貴様に任せるぞ」
そう言い返した海馬は手札から、ダイヤモンド・ドラゴン、ウォータードラゴン、レッドアイズブラックドラゴンを召喚する。
『ここは何処だ?』
『あら千秋じゃない』
『姉様!カナ!』
『俺が竜になったということはつまり竜になった春香と結婚しろということなんだな・・・・・・』
千秋の周囲に三体の竜が集う。
姉達との再会を喜ぶ千秋。 一体余計なやつも混じっているが気にしない
『そんな雑魚を呼んだところでなんになる』
「まだ俺のターンは終了してないぜ!・・・・・・ってこれは遊戯さんのセリフだな。 速攻魔法発動!『超融合』」
『馬鹿め、忘れたのか? 私にはホルスの黒炎竜が・・・・・・』
剛三郎の言葉を無視して千秋の体が輝き始める。
気づけば周囲の春香達も彼女に取り込まれようとしていた
『なんだと!?ホルスの黒炎竜の効果で魔法は発動できないはず!?』
驚きの声をあげる剛三郎に対して自身満々と答える十代
「『超融合』だけは例外でな、このカードの発動に対してあらゆる魔法、罠、モンスター効果を発動することはできないんだ!」
『なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!』
そうなのである。
いかなるコンボもたった一枚のカードで打ち破れてしまう可能性があるのがデュエルモンスターズの面白さだ。
パワーカードの流行だとかは聞いちゃいない。 どうせ行き過ぎれば禁止になるし。
『おい! ホルスの黒炎竜に何をした!』
気づけば剛三郎サイドにいたホルスの黒炎竜まで千秋に取り込まれていた。
『超融合』、それは相手のフィールド上のモンスターさえも融合素材とすることができる。
海馬達の乗っているブルーアイズ・シャイニングドラゴンが形を変え始め、
5つの首を持つ巨大な竜が姿を現した。
『カツオのやつめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』
もちろん竜に乗っていたサイコ・ショッカーは下に落っこちていった
『なんかすげぇぇぇぇぇぇ!!!!』
『姉様とカナと・・・・・・合体・・・・・・?』
『二人とも喧嘩しちゃ駄目よ』
『春香さんと合体! そうか、ならば俺はこの後・・・・・・』
『うえwwwwwうえwwwww春香さん達と合体してテラウレシスwwwwwダイヤモンドの首いらねwwwwww』
「(ホルスの黒炎竜VIPPERかよ)『F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)』を召喚!」
『なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!』
驚きすぎて口が開きすぎたせいか顎が戻らなくなってしまった初号機。
その姿は最早間抜けとしかいいようがない。
これではせっかくの牙もただの飾りだ
「小賢しい手を使われる前に『大嵐』で伏せカードを破壊しておく」
「そして装備魔法『ネオスフォース』でネオスを強化するぜ!」
唖然としている剛三郎に追い討ちをかける海馬。そして空気と化していたネオスがオーラに包まれる
『忘れられるどころだっだ・・・・・・ラス・オブ・ネオス!』
『ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
「さらにF・G・Dの攻撃!」
『シャイニング・バースト!』
『アクア・パニッシャー!』
『黒炎弾!』
『ダイヤモンド・ブレスを撃つってわけだ』
『うえwwwうえwwwブラック・メガフレイムwwwwww』
ネオスによって頭を潰された初号機は5つの首の竜のそれぞれから放たれたブレスによって粉みじんに砕けてしまった。
攻撃力5000は伊達じゃない。
「魔法カード『魂の解放』を発動する。 せめて安らかに眠ることだな。 剛三郎」
剛三郎の魂を浄化したはずだが、何故か女性の影も天に昇っていったのであった
「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」
★ ★ ★
「姉様~」
「久しぶりね千秋」
「私もいるぞー」
「おっす馬鹿野郎」
「こらーそれが久しぶりに会った姉に対する態度かー」
ホルスの黒炎竜の上で、少女達の笑い声が聞こえる。
『姉妹カワイスwwwwww俺も混ざりてえwwwwww』とかなんとかという声は一切無視。
人の姿に戻った千秋は、同じく人の姿に戻った春香と夏奈と再会を楽しんでいた。
嫌味を言いつつその顔はとてもうれしそうで、彼女の笑顔に海馬は思わず弟を思い出す
「どうしましたか海馬さん?」
「貴様には関係・・・・・・と言いたいところだが話してやろう。千秋を見てたら弟のモクバのことを思い出していた」
「弟がいたのですか。 何歳ぐらいですか?」
「小学生、千秋と同程度だ。 俺とは7つ程度離れてる」
「え!?海馬さん高校生だったのですか!」
海馬の返答に驚く春香。どうやら彼のことを随分年上だと思ったらしい。
この年代なら彼女は普通にため口なのだが。
「貴様俺をいくつだと思っていたのだ。 失礼なやつだ」
「まあ! それを言うなら海馬君も失礼よ」
ため口になった。 切り替えが早い女である。
「ふぅん、失礼だと?」
「そうよ! 千秋のことを男の子みたいに見えるなんて・・・・・・」
海馬は、頬を膨らませる春香に対して自身たっぷりに答えた
「貴様のことをとても慕っていたからな。 似てないはずがないだろう」
その返答に思わず春香は息を漏らした
「何がおかしい?」
「とても弟に好かれているのね」
「当たり前だ」
まるで当然かのように答える海馬に春香は思う。
この人は弟が大好きなんだなぁ、と。
そして何かを思い出した春香は海馬に向けて姿勢を改めた
「どうした? 今更改まって」
「ありがとう海馬君」
千秋はとても優しそうな顔で海馬に笑った
「礼を言われるようなことをした覚えはない。 俺は俺のロードを進んだだけだ・・・・・・貴様どうした!?」
海馬が気づいたとき、春香の身体が透け始めていたのだ。
しかしそんな状態にも関わらず春香は言葉を続ける
「この姿だと長くは持たない
みたいなの。 でも、また会えるから・・・・・・」
「貴様・・・・・・」
「だから千秋をよろしくね・・・・・・」
春香の姿が完全に消えたときには、一枚のカードしか残ってなかった。
「ふぅん、言うだけ言って勝手に消えおって・・・・・・」
それを拾う海馬の表情は言葉とは裏腹に柔らかい。
「言われなくても守るに決まっているであろう」
★ ★ ★
「なあなあ」
「どうした千秋?」
「これ捨ててもいいか? 持っていたら姉様が危ない気がするんだ」
「構わん。 そんなカード36枚持っておるわ」
「わかった」
捨てられたカード、それはダイヤモンド・ドラゴンという
★ ★ ★
『nice boatが見えてきだど!』
「よし、いくぞみんな!」
「ふぅん、全て粉砕してやるわ!」
「アカギ・・・・・・絶対助けてやるからな」
『うえwwwうえwww俺いつのまにか対主催になっちゃったよwwwwww』
【
二日目・1時/nice bost.号近く、ホルスの黒炎竜レベル8の上】
【
海馬瀬人@遊戯王シリーズ】
[状態]健康、超強気
[装備]水竜剣@ロマンシングサガ、デュエルディスク@遊戯王DM、DMのデッキ(ただしブルーアイズはない)
[道具]不明
ウォータードラゴン(南春香)@遊戯王DMのカード
レッドアイズブラックドラゴン(
南夏奈)@遊戯王DMのカード
ホルスの黒炎竜@遊戯王DMのカード
[思考]基本:主催を倒す。千秋を守る
1:闇遊戯とはロワが終わったら決闘したい(DM的な意味で)
2:アカギと長門を助ける
3:春香の意思を告ぐ
※春香と夏奈は、人間形態を長くは維持できません。竜なら制約無し
※ホルスの黒炎竜を展開中
【南千秋@みなみけ】
[状態]健康、光竜(ブルーアイズ・シャイニングドラゴン@劇場版遊戯王DM光のピラミッド)に変身可能
[装備]ブルーアイズホワイトドラゴンのカード@遊戯王シリーズ
[道具]支給品一式
[思考]基本:海馬についていく。主催に制裁を加える。
1:海馬達と一緒にアカギと長門を助ける
2:乗るほうは意外と快適だぞ
3:春香と夏奈とはまた会えると信じている
4:海馬とアカギに兄の雰囲気を感じる
【遊城十代@遊戯王DMGX】
[状態]健康
[装備]デッキ一式
[道具]E・HEROネオス(アキタケン)@遊戯王DMのカード
[思考]基本:遊戯の頼みどおり海馬達を助ける
1:海馬達と一緒にnice boatに突入
※現在ネオス(アキタケン)を展開中。彼の自我はある
【海馬剛三郎@遊戯王DM 消滅及び成仏確認】
【初号機@新世紀エヴァンゲリオン 成仏確認】
【人造人間サイコショッカー(波平)@遊戯王DM(
サザエさん) 死亡確認】
【ダイヤモンド・ドラゴン(保坂)@遊戯王DM(みなみけ) ポイ捨て確認】
最終更新:2008年10月03日 00:50