/6が幕張メッセに帰ってきた時にはすでにアカギ、朝倉、千秋、遊戯はラプソーンに殺されていた。
ついでにテラカスは自家発電していた。
「なんてこった……!」
無限の死者とラプソーン化した
テラカオス。いくらなんでもこれは無理だ。
アナゴも荒木もカツオも死んで……そこで/6は気が付く。
おかしい。なぜ俺が知り得ない「テラカオスの外で起きた事」を知っている。
そもそもテラカオスの心の中にワープゾーンがあったのが妙だ。
矛盾している。いつからだ?
そうだ。俺はこの能力を知っている。これは……
「……ホワ……イ……トスネ……イク……か……!」
「あら。良く気がついたわね」
頭が思い。壁に体がくっ付いている。壁に垂直に立つかがみの足が見える。
これは壁じゃない、地面だ。上下が、どちらに重力が働いているのかすらも分からない。
気付いてみれば答えは簡単だった。
テラカオス内の「ドロドロの空間」は不明支給品の一つの能力によるものだったのだ。
――ホワイトスネイク。
漫画ロワ、ジョジョロワで度々活躍するそれは、五期のかがみにはあまりに合いすぎている。
記憶を奪い、能力を奪い、記憶を操り、手は汚さず緩やかに人を殺すそれはまさしく外道の能力に他ならない。
「……無限……の……死者……も……マスオの……自殺……も」
「ホワイトスネイクの幻覚の能力によるものよ。
もっとも、外の連中とマスオが戦っているのは事実だけどね」
その体で、その声でそんな事言うな。するな。思いっきりテラカオスの面をひっぱたいてやりたいが、体が動かない。
なにかが視界を防いでいる。多分頭から出たDISCだろう。
「貰うぞ草薙の剣、スタープラチナ、固有結界。そして、貴様の魂を」
嫌だ。どれ一つだってテメーなんかにくれてやるモンはない。
髪の毛一本、かがみだってくれてやるか。でも体が動かない。
どんなに気合いを入れても指先にが辛うじてカリカリと地面を引っ掻く程度のものだ。
考える事は出来るのに。想う事は出来るのに。くそう。くそう。くそう!!
こんな所で……ここまで来て……!! おれは、かがみになにひとつだってつたえちゃいない。
く……そ…………う…………………
無限の鉈がそこにはあった。一つ一つが玉子の墓標。
ただの一度も勝利せず、ただの一度も諦めはしない。
心の礎はただ一つの望み。
無限の死を越えて、無限の世界を渡り歩き、しかし、ただ一つの希望だけを携えて。
無限の苦痛が襲おうとも、無限の辛苦を味わおうとも、無限の果てに絶望しかなかったとしても、
彼女は、諦める事だけは決してしなかった。
指先に何かが触れた。
今にも心は抜け落ちそうで感触なんて分からなかったけど、それは確かにそこにあった。
触覚ではない大事な何かが俺に教えてくれた。
きっと、それは最初からここに有ったのだろう。
――あら、アナタ、諦めるの?
諦める? 諦めない。諦められない。諦められようはずもない。
――どうして?
俺はまだ続きを書くのだから。書けるのだから。物語は終わっていないのだから。
――転んでも泣かない?
当たり前だ。俺は書き手だ。感想が付かなかろうが、叩かれようが何度でも立ち上がって見せる。
――一人で立てる?
言われなくても、立ち上がってみせるさ。
――頑張ってね。私もまた、頑張るから……。
ああ――
気が付くと、目の前にかがみがいた。
視界ははっきりとしている。思考はクリアだ。
一寸、一分の狂いもなく眼前の状況の把握と整理が行える。
かがみは草薙の剣を右手にエクスカリバーを左手に持ち、抗戦の構えだ。
草薙の剣は取られたか。
スタープラチナも発現できない。
しかしそんな事は関係ない。
そんなものなどいくらでもくれてやる。
俺は俺の心があればいい。書き手魂一つあれば、こんな状況ひっくり返してみせる。
かがみが草薙の剣で斬りつけてきた。
俺はいつのまにか右手に持っていた錆びた鉈でそれを切り払った。
その鉈は錆びてボロボロだが、もう決して折れたりはない。
曲がらない。刃こぼれなどしようはずもない。
どんな攻撃に晒されようと、どんなに絶望が襲いかかろうと、決して。
「かぁがみぃぃぃいいいいいいい!!!」
周りが暗い。肌に触れる空気の流れを感じない。臭いもしない。音は俺の声だけだ。
もしかしたら、とっくに世界は壊れきって俺とかがみしかいないのかもしない。
それでも。
それでも、俺は書き手だから。
物語を続けることは、書くことは諦めない。
【
二日目・20時頃(世界崩壊まで後4時間)/幕張メッセ外部、玉子の固有結界内部】
【◆6/WWxs9O1s氏@現実】
[状態]書き手
[装備]玉子の鉈@テラカオスロワ
[道具]無し
[思考]基本:かがみに想いを伝える
1:かがみを説得する
【テラカオス(かがみ)@テラカオスバトルロワイヤル】
[状態]かがみと同調、
柊かがみ伝説、姿は柊かがみ
[装備]エクスカリバー、草薙の剣、ホワイトスネイク
[道具]色々
[思考]基本(テラカオス):世の中をカオスに包み込む
基本(かがみ):6/を殺して自分も死ぬ
1:目の前の6/を、ただ殺すだけでなく嬲り殺しにする
2:殺して吸収した後外の奴らを殺す
3:6/に近づく女どもは許さない
※現在かがみの能力しか使えません
※テラカオスとかがみの支配関係は同じです。
最終更新:2008年10月24日 17:54