「ここに主催の本部があるんだな?」
ドイツ、ベルリン市のベルリンの壁跡にトレンチコートの男がいた。
とっくに引退していてもおかしくない歳のルパン三世専任のベテラン捜査官、銭形警部だ。
警部はICPOの捜査網を利用し、主催本部がこの場所にあることを突き止めていたのだ。
そして、主催のヒムラーも、ルパンの変装と信じて疑わなかったのだ。
「まったく、テラカオスバトルロワイアルにヒムラーとは、ヤツの考えそうなこったな。
だが、これで一網打尽だ。ルパン以下全員逮捕してくれるぞ」
「警部、入口を見つけましたぁ!」
銭形が偶然出会って仲間に引き込んだ成美ゆいという巡査が、警部を呼んだ。
その入口は壁跡にひっそりと開けられていた横穴だった。隠れ家にするには最適な空間だ。
「ようし、乗り込むぞ! 遅れずについて来いよ!」
二人は、横穴を奥へと進み、階段を下へと降りる。
階段の一番下までたどり着くと、大きな扉が姿を現した。
覗き窓から内部の様子を確認すると、ヒムラー達三人が談笑している様子が見えた。
「(どうやらこの奥らしいな……いくぞ!)」
銭形は扉を蹴り開け、内部へと突入した。
「ルパン、御用だぁ!!」
大声をあげて乗り込む銭形だが、三人はその声には全く反応しない。
さすがの銭形も、出鼻をくじかれてうろたえてしまう。
「おい、どうしたお前達。何とか言ったらどうだ?」
その時、成美が声を上げた。
「警部、どうやらこれ、お人形さんみたいですぅ」
「なに、人形だと!?」
言われた銭形は、改めて三人をまじまじと見てみる。
確かにそれは、イギリスのマダム・タッソー館に置かれていてもおかしくないような、
ヒムラー、アカギ、
キョンをかたどった、よく出来た蝋人形だった。
「くっそー、ヤツらに謀られたか!」
すると、置かれた蝋人形から声が聞こえてきた。
『遠くからわざわざご足労頂いてありがとう。
だが、我々はこの場所にはいない。というより、我々の本拠地はドイツ国内には無い。
おそらく、我がナチスの旗印を見てドイツ国内を粗探しして、ココを見つけたクチであろう。
君はまんまと我らの罠に引っかかってくれたわけだ』
『ククク、ナチスの旗があるからといって安易にドイツに飛びつくのは、
味噌っかすの愚か者のすることだ…よく覚えておくんだな』
『そういうわけさ。これで捜査のほうは振り出しに戻ったわけだ。
我らの本部は、地球上を探して安易に見つかる場所には無い。
警察みたいに他人の話に聞き耳立てるよりも、
宝探しでもする気分で探したほうが見つかりやすいかもな』
「ちくしょ-!!」
銭形は蝋人形ごと椅子を蹴っ飛ばして怒りをあらわにする。
だが、音声にはまだ続きがあった。
『なお、このテープは3秒後、自動的に爆破する』
その刹那、爆発が起こった。
爆発で瓦礫と化したベルリンの壁跡から、二人の男女が姿をあらわす。
二人とも生身の人間であるにもかかわらず、
これだけの爆発をまともに受けておきながらも、なお生きているのだからすごい生命力である。
だが当然二人とも服はボロボロで、ところどころ出血している。
「くっそー。主催のヤツ、なめたマネしやがって……」
「警部……これから……どうしましょうか……?」
「決まってるぜ。こうなりゃ徹底的に場所を洗い出して、ヤツらを踏んじまってくれる……
俺の刑事生命を賭けて、やってやろうじゃないのよ」
二人はフラフラになりながらも、ベルリンを後にするのだった。
【一日目・午前3時30分/ドイツ・ベルリン市街】
【銭形警部@ルパン三世】
[状態]服ボロボロ
[装備]投げ手錠
[道具]不明
[思考]基本:ルパンを逮捕する
1:主催を逮捕する
【成美ゆい@らき☆すた】
[状態]服ボロボロ
[装備]不明
[道具]不明
[思考]1:主催を逮捕する
2:できれば帰ってゆっくりしたい
※二人はゴキブリと同等以上の脅威の生命力を持ち、爆発ごときでは死にません。
※爆発が起きた事は知れ渡りますが、主催本部がドイツにないことは、まだ二人以外誰も知りません。
最終更新:2008年11月07日 00:06