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閑静な住宅街を、みなみは歩く。その目に光はなく、彼女が正気でないことを物語っている。

「みなみ……。みなみ……」

そこに、彼女の名前を呼ぶ声がどこからともなく響いてきた。

(え? この声は……!)

驚愕に目を見開きながら、みなみは声の聞こえてくる方向へ走る。
やがて彼女の視界には、道路の真ん中に立つ愛する男の姿が飛び込んできた。

「6/さん……! 死んだんじゃ……!」
「おいおい、俺を誰だと思ってるんだ。この6/、そう簡単には死なねえよ!」
「よかった……」

涙をこぼしながら、みなみは6/に抱きつこうと駆け寄る。そして、6/まで後数歩と迫った時。
彼女の胸を、刀が貫いた。

◇ ◇ ◇

「ふう……。ろくすらっしゅとやらに会ったことはないが、びでおとやらに残っていた記憶のおかげで上手く化けられたか。
 この時代には便利なものがあふれておるの」

みなみを刺し殺した6/……いや、6/に変装していた男は、顔に貼り付けていた覆面を剥がす。
6/の顔の下から出てきたのは、細目の男。甲賀卍谷十人集の一人、如月左衛門である。

「ひより殿、もう出てきてかまわぬぞ」

左衛門に呼びかけられ、塀の影から田村ひよりが姿を現す。

「ありがとうございました、左衛門さん」
「俺は忍びとして依頼を全うしたまで。礼は要らん。しかし、本当によかったのか?
 このみなみという娘、お主の親友だったのであろう?」
「親友だからこそ、ッス。これ以上、岩崎さんが罪を重ねるのを見てられなかったッスから……」

もともとひよりは、支給品のスパイセットで知人を捜していた。そこで偶然みなみが長門を殺す現場を目撃してしまい、彼女を止めるべく偶然出会った左衛門に協力を依頼したのだ。

「ふむ、それも友情の一つの形か……。まあ、俺には関係のないことよ。
 それより、今度はこちらの頼みを聞いてもらう。お主のすぱいせっととやらで、主催者の居所を捜してくれ。
 我らのような忍びだけならともかく、全ての者を殺し合いに巻き込むとは言語道断。制裁を加えてやらねばな」
「ええ、もちろんッス。岩崎さんを殺してもらう代わりに、あなたに全面的に協力するって契約ッスからね」
「けっこう。ではとりあえず、ここから離れよう。他の連中にこの現場を見られたら面倒じゃ」

歩き出す左衛門のあとを、ひよりは無言でついていく。最後に彼女は振り向き、親友の骸を見つめて心の中で呟いた。

(岩崎さん……。せめて向こうで、6/さんとお幸せに……)

【一日目・午前4時/日本、長門の家の近所】

【如月左衛門@バジリスク 甲賀忍法帖】
【状態】健康
【装備】菊一文字則宗@るろうに剣心
【道具】支給品一式、スタンガン、包丁、バット
【思考】
1:主催者を見つけ出して粛正する。
2:他の卍谷十人集も参加しているなら、合流したい。


【田村ひより@らき☆すた】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、スパイセット@ドラえもん
【思考】
1:左衛門に協力。
2:全てが終わったら、友人殺しの責任を取って自分も死ぬ。死ねるかわからないけど。

岩崎みなみ@らき☆すた 死亡】
死因:胸を刺し貫かれる
最終更新:2008年11月08日 02:22