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一人の少女が街を彷徨う。
しかし彼女は人気を失った街と同じように抜け殻となり、死霊のごとく歩を進めている。
仮にこの少女が動いていなければ第三者は出来の良い人形だと錯覚するだろう。
生気を失った瞳に映すものは何もないが、肉体自体は生きた人間そのものだ。
生ける屍と化した少女は歩きながら何かを呟き続けていた。

「夏・・・・・・秋・・・・・・混・・・の・・・士さ・・・・・・い・・・みさ・・・・・・」

彼女の呟きはあまりに微弱すぎて聞き取れそうにないが紛れもなく死んだ者の名である。
大切な妹を失ってからっぽになってしまった彼女の心の支えとなった一人の騎士と友人、
それらを同時に失うのは齢17程度の少女には重すぎた。
無表情だった彼女に変化が起き始める。

「夏奈、千秋、今日のご飯は鮭の和風あんかけよ~♪」

この場にいるわけもない人物に語りかけ、あるわけもない食器にあるわけもない料理を入れる。
その表情は笑顔ではあったが瞳は黒く濁っていた。

「もう、夏奈ったら行儀悪いわよ、千秋を見習いなさい」

少女の空想、否妄想は止まらない。
悲しみという重圧により壊れてしまった心に脳は、せめてものの自己防衛として幻を見せ始めたのだ。

「モクバくん、磯野さん遅かったわね。 ご飯温めようか?」

新たな登場人物が増え、春香に活気が出てくる。
現実には誰もいないが彼女の中には紛れもなく存在しているのだ。
幻が現実と摩り替わってしまった彼女にとっては、
殺し合いという現実が空想で、親しき者たちと過ごしている世界が現実なのだろう。

混沌の騎士さんも泉さんもアカギ君達もみんな来てくれたのね! すぐにみんなの分も作らなくちゃ」

次々と登場人物達が彼女の心の扉から入って、ついに最後の一人が訪れた。

『ふぅん、貴様には失望したぞ春香』
「海・・・馬くん・・・・・・?」


心の扉から入ってきた最後の男は、栗茶色の髪に長身で引き締まった肉体をしており、
その体に似つかわしい白いコートを羽織っている。
その目は常に前を見続け、如何なる状況であっても弱みを見せない決闘者としての誇り、
紛れもなくかつて南春香とともに戦った仲間の一人、海馬瀬人であった。
全てが懐かしい彼の姿に壊れたはずの彼女の心が揺らぐ。

『大切な者を守れなかった、そして独りになってしまった、だから貴様は自らのロードを閉じるというのか!!』
「!?」

海馬の怒声に思わず春香が怯むが海馬はそれでも言葉を止めることを躊躇しない。
むしろ更に声を張り上げて春香を睨む。

『春香、貴様は以前の殺戮ゲームでは如何なる時も希望を捨てることはなかった。
千秋や仲間達を守るために己が身を削り、その死に対して怒って闘い続けた。 その結果ゲームマスターを倒して世界を救った

・・・・・・
それが今はどうした!? 闘うどころか生きることすら放棄して己の妄想の中に閉じこもっているだけではないか!!』
「あ・・・・・・」

その通りだった。
以前のバトルロワイアルでは春香は闘志を捨てることなく妹のため、仲間のために戦い続けたのだ。
あるときは海馬瀬人の契約者、水竜として、あるときは絵札の精霊として巨悪に立ち向かった。
どんなに辛いことがあってもそれを受け入れていたのだ。

『すぐにとは言わん、だが貴様は誇り高き龍なのだ。
ブルーアイズとは比較はせんが俺の契約者には相応しいということには断言しても良い。
だから胸を張れ! 己の誇りを取り戻せ!!』

その言葉を最後に彼の姿は薄れ始める。
同時に部屋は崩壊を始め、彼女以外の住人は全て消えていく。

「海馬君わかったよ、私もう少し頑張ってみる」

彼女の幻想は完全に砕け、再び心を取り戻した。
しかしそこにいた海馬瀬人が彼女の幻想であったのかどうかは不明である。




「・・・あ・・・だ・・・・・・き・・・・・だ」
(何かしらこの声)

目を覚ました彼女は瞼を擦り現状を確認しようとする。
意識が完全に覚醒した瞬間に彼女は暑さを感じた。
ここは北半球に面しているから本来はここまで暑くはならないはずであるが・・・・・・

「気合だぁ!気合だぁ!気合だぁ!」
「・・・・・・誰?」

南春香が~ブルガリアの路上で~アニマル浜口と出会った。(世界ウルルン滞在記風に)


【一日目・14時40分/ブルガリア】
【南春香@みなみけ】
[状態]健康、マムクートの力封印中
[装備]デッキブラシ@テイルズシリーズ
[道具]食料一式、ブルーアイズホワイトドラゴンのカード、その他不明
[思考]基本:殺し合いを止める
   1:アカギを止める
   2:とりあえず広い大陸にいく
   3:誰・・・・・・?
※支給品のブルーアイズホワイトドラゴンのカードに気づいていません

【アニマル浜口@現実】
[状態]燃え
[装備]不明
[道具]支給品一式
[思考]基本:命に代えてもカオスロワを燃え展開にする。



一方オメガモンは

「なんで任天堂以外のキャラを抹殺する?これでは、サブカルチャーが寒くなって人が離れていく。同人界の冬が来るぞ」
「サブカルチャーに住む者は俺達の事を考えていない、だから抹殺すると宣言した」
「キャラがキャラに罰を与えるなどと」
「私、マリオが粛清しようというのだ、オメガモン」
「エゴだよ、それは」
「任天堂が持たん時が来ているのだ」
「そんな物では」

オメガモンのガルルキャノンがマリオに襲い掛かるが、
マリオはウルトラファイアーボールをそれらに当てて全て防ぐ。
冷気の玉と炎がぶつかりあって蒸発し、次第に辺りは霧に包まれていく。
しかし両者は視界が悪くなろうが構うことなく玉を発射し続けた。

「ならばデリートする他あるまい!」

オメガモンはガルルキャノンの連射を早め、マリオに向かって打ち続ける。
やがてファイアーボールと接触した際の爆発音がしなくなったかそれでも止めることはない。
右腕の大砲から只管冷気の塊を打ち続けるのだ。

(何かおかしい・・・・・・)

手ごたえがない。 ガルルキャノンは冷気の大砲。ビーム状に発射することもできるが、
現在は弾丸として発射しているので命中しているのならば多少なりと音が出るはずだ。
まるで虚空に向かって打ち続けている感触である。
なのにも関わらずマリオの気配自体はそこに存在しているのだ。
背後に回るなりしたらそれに気づかないわけない。
思考を続けていたオメガモンは突如、周囲の空気の変化を感じる。

「なっ・・・・・・!?」

自分の頭を横切ったのは冷気の塊、紛れも泣くオメガモン自身が放ったガルルキャノンだった。
だが彼がその疑問に対する答えを出す暇はなく、左腕のグレイソードから刃を伸ばして上空に構えざるを得なかった。

「YAHUUUUUUUUUU!!!!!!!!」
「ぬおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

頭上からマリオがスピンジャンプをして飛んできたのだ。
オメガモンはグレイソードを使って受け止めるが、スピンジャンプの回転はまだ止まらない。
凄まじい回転によりマリオから風圧が出て、二人の周囲の霧が一斉に晴れ始め、同時にオメガモンの疑問も吹き飛んだ。

「く・・・・・・マントか!」
「ああそうだ! このマントは丈夫ってレベルじゃないからな、弾ならほとんど弾き返せるんだよ!」

弾と一概に言ってもサムスのチャージショット、ピカチュウの電気ショック、リンクのブーメランと、飛び道具であるなら大抵弾き返せる。
無論それはデジモンの放つものも当てはまっており、マリオの動体視力からすればガルルキャノンですらただの飛び道具でしかないのだ。


「せめて必殺技クラスのレーザーにするべきだったな!」
「ぬぅ・・・・・・」

画面全体を覆うようなビームとかならマントに弾き返されなかったかもしれないがこの状況では後の祭りである。
マリオのスピンジャンプを真上から両足で踏ん張って抑えていたが、オメガモン自体の体に負担がかかり、ガルルキャノンの右

腕を使って両腕でどうにか抑え続けている状態だ。
対してマリオは時折バウンドして回転を止めないだけで良く、後は重力が勝手に力を貸してくれるのでそれに任してしまえばい

いのでほとんど苦にならない。
結末がどうなるかは誰の目に見ても明らかだった。

「じゃあここでくたばって『兄さぁぁぁん!!!』」

自分を呼ぶ声にマリオはスピンジャンプをやめ、声の主を確認してみる。
オメガモン自体はグレイソードを杖として立ち上がろうとしたが、反撃にまわる気力がないのか片膝をついている状態だ。

「どうしたルイージ、俺はこれからこいつにとどめを刺すところなんだ」
「そんなことしている場合じゃないよ兄さん! ほらこれ!」
「ん?」

ルイージと呼ばれた緑の男が見せたのはノートパソコンの一画面、そこにはなんか数字が並んでいた。

「なんだこれは?」
「バンダイの株を買占めたんだ!これでデジモンは任天堂キャラだよ!」
「「なんだってー!」」

思わずはもってしまうオメガモンとマリオ。 敵同士がいきなり同じ会社のキャラになったんだから驚かないはずがない。
ルイージはそんな二人に対して更に言葉を続ける。

「こうして他の会社の株も買い占めてみんな任天堂キャラにすればいいんだよ! 殺しあう必要なんかないんだよ!」

突拍子もない現実離れしたルイージの発言に唖然とするしかない兄&ロイヤルナイツ。
そしてこんなことを言ってるやつがいたらこんな疑問が出てくるわけで

「だがルイージよ、その金は何処から・・・・・・」
「株で儲けたお金」

そして当然のように答えを返すわけで

「と兄さんの貯金。足りない分は借金」
「ま・・・マンマミーアァァァァァァァァァァ!!!!!! 」




【一日目・14時45分/ルーマニア】
【マリオ@スーパーマリオ】
[状態]健康
[装備]ニンテンドー64(こなたの支給武器)、スーパーマント
[道具]ゲームボーイカラー、支給品一式×2
[思考]マンマミーアァァァァァァァァァァ!!!!!!

【オメガモン@デジモンクロニクル】
【状態】X抗体、中程度のダメージ
【装備】ガルルキャノン、グレイソード
【道具】不明
【思考】基本:みくるは俺の嫁、みくるを守る
1:殺し合いに乗ったもの(=秩序を乱す者)をデリートする
2:唖然
※本家島根のオメガモン(アドベンチャーのやつ)とは別個体です。

【ルイージ@スーパーマリオ】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】バンダイの株券、マリオの預金通帳、その他不明
【思考】基本:他会社を買収して任天堂キャラを増やす

朝比奈みくる@ハルヒ】
[状態]健康、オメガモンに拉致られた
[装備]不明
[道具]不明
[思考]基本:殺し合いには乗らない
   1:私空気です・・・・・・
最終更新:2008年12月13日 13:04