「な・・・・・・んで・・・・・・?」
「
ごめん・・・・・・」
目の前で血を流しながら力なく倒れる少女に謝罪をし、彼女の胸に刺さっている包丁を抜き刺す。
「これも南の・・・・・・夏奈のためなんだ!」
南夏奈。
先ほど放送で名前を呼ばれていた少女の名前だ。
藤岡は彼女のことを愛していた、故に最初の放送を聞いたときは何が起こったのかわからなかった。
名前を呼んだやつらは
『自分の知り合いが名前を呼ばれたとしても、死んでほしい奴が呼ばれたとしても
このカオスロワは生と死はもはやペテン…誤報だったりすることもあるから覚えときな…! 』
と言っていたからそのとおりだと思って欲しかった。
次の放送でも死んだと伝えられた夏奈の名前がまた呼ばれたからさっきのは誤報だったのだと少し安堵した。
それと同時にこの放送は誤報なのかという疑問が訪れる。
前は死んだことは嘘だったけど、今回は嘘じゃなくて本当に死んでしまったのかと。
だから俺は一刻も早く彼女の安否を確かめたかったのだ。 だからろくに乗ったこともないトラックを運転してこの日本中
いけるところまで探した。
でもいくら探しても彼女の姿は見つからなくて、次第にトラックの燃料は切れて次の放送がなってしまった。
そしてまた彼女は死んだと告げられたのだ。
何度も聞いているうちに真実がわからなくなり、俺はついに人を殺してしまった。
自分のことを心配して手を差し伸べてくれた女を殺すなんて男として、人間として最低だ。
まったく俺も馬鹿だよな。 冬馬にあれほど手を出すななんて言った癖に自分が身勝手な理由でこんなことをしちまうなんて・・・・・・
でもこれしかないんだ。 この殺し合いで優勝して南夏奈に会う、それが俺にできる唯一のことなんだ。
たった今殺してしまった少女の胸から包丁を引き抜き、黙祷をすると誰かが歩いてくる音が聞こえてきた。
音のする方を向くと一人の女子高生がそこに立っている。
その肌は雪のように白く、眉一つ動かさない無表情で、控えめなボディラインでさえ彼女に一種の美しさを引き出していた。
だがガラス細工のような彼女の手にはそれに分不相応な無骨な斧がある。
一体どうやってあんな馬鹿でかい斧を持っているのかはわからないが、今確実に言えることは彼女は俺を敵視しているということだ。
死体から凶器を引き抜くところを見られたのだ。 どんな言い訳をしても聞いてはくれないだろう。
ああ・・・・・・俺はまた女を殺さなきゃいけないのか。
自分勝手に親しかった少女を殺した俺に対する神の罰だろうか。
ナイフ一本であの人に勝てるかどうかは不明だが、今更後悔しても遅い。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
俺はナイフを構えて女子高生に向かって走り出す。
すると女子高生は斧を大きく振りかぶった。 しかし俺は元々運動神経には自信があるほうだ。
サッカーでいうカットのように彼女を横切った。 瞬間俺の横を彼女の斧がかすめる。
危ない危ない、あれに当たっていたらすぐにあの世行きだ。 だがそれを喜んでいる場合ではない。
彼女の後ろをとった俺はすかさず次の行動にでる。
とは言ったものの単純なもので、ここから動脈を切るものだ。
動脈というものは人体にとって唯一、骨などに保護されてない重要な血管で、そこから血が溢れた場合は致死量に達する血液が出る。
仮に傷つけた場合は傷が深いと即死、薄くてもすぐに病院で処置を施さないと死に至る。
俺のナイフが彼女の首を捉えるのはもちろん彼女が武器を構えなおすよりも早く、ナイフの刃が彼女の首にさs・・・・・・
あれ突然暗くなって・・・・・・
「情報消去完了」
ナイフ一本で襲いかかってきた馬鹿な餓鬼を消し去って当然のように私は呟く。
地面には私以外の誰かの血がついたナイフがコツンという音を立てて落ちる。
襲い掛かってきたもんだからつい情報操作をしてしまった私は少し後悔した。
今回は殺し合いに乗っているわけでもないのにいきなり力を行使してしまったのだ。
巻き添えとして何人か余分に消し去ってしまった。
5期の頃は彼に会うために、自分が唯一の
『長門有希』になるためにマーダーとなったが生憎6期ではそんな気力はすっかり無くなってしまった。
よくよく考えれば主催の力を使わなくても死者を蘇生させる方法もあるのだ。 何万ってレベルじゃない参加者達を殺すよりも他の方法を探したほうが効率的であるだろう。
オリジナルの件に関してはもうどうでもいい。 私はあの『長門有希』とはほとんど完全に別の存在となったんだし、何よりこんな私を愛してくれる人・・・・・・というより畜生がいる。
その畜生、
ディアボロモンと私は結婚し、死者スレで夫婦生活を営んでいたところだがカオスロワ6期が始まったので離れ離れになってしまったのだ。
ということで私は自分のするべき目的を整理することにする。
1:愛しの彼を探す
情報を収集してみた結果、愛しの彼は主催になって性転換してしまっているではないか。
まあ性別が変わったところで彼が彼女になってしまっただけだ。 見つけたら女となった彼女と楽しめばいい。 飽きたら男に戻せばいい。
ディアボロモンはどうしたって? あいつは強いからどうせ好き勝手やっても大丈夫だろう。 合流できたらするだけだ。
浮気? くだらない、どうして地球人はそのようなルールに縛られる。
以前の私は愛しの彼一筋だったが今はディアボロモンも愛するようになって結婚しただけのこと、何故そこから愛しの彼を求めてはいけない?
言ってしまえば重婚禁止というのは、知的生命体が倫理などいう偏見が作った法律であり、そのようなものに束縛される私ではないのだ。
愛しの彼とディアボロモンの三人もとい二人+一匹で暮らして何がいけないのだろうか。 まあそれを言ってしまえば結婚も同じことだ、所詮同じ戸籍に入れられるというだけだ。
勝手に暮らそう。
2:ディアボロモンを探す
上記で述べたようにあいつは放っておいてもいいだろう。 会えたらそのまま合流して、会えなくても愛しの彼を探した後ゆっくり情報探査で探せばいいだけだ。
いや、主催脅して探させるというのも一興か。
3:早く今の体をなんとかする
お前は何を言っているんだ
だって? 五月蝿い。 実は今の私の体は暗黒長門の私のものではなく、5期で本家長門と消失長門のと混じった、真・長門のものだ。
あの時はあいつらの体とともに意識が合体して私の魂だけが死者スレ逝ったから事実上、私の体が亡くなってしまったのだ。
そして私が死者スレから戻ってきて復活したから、元は私の体でもあった真・長門の体を使っているものだが、このままでは真・長門の魂が戻ってきたときどうなるのかがわからない。
私の意識が消されてしまうことはない、だがやつの目的は恐らくと言わず私とは違うものだろう。
よって前二つの目的が阻害されてしまう危険性が非常に高い。 情報操作でこの肉体から暗黒長門の情報のものを切り離すことはできないことはないが、消耗が著しく激しいことが懸念される。
なのでコピーロボットなりなんなり早いところ予備の肉体を手に入れておきたいところだ。
以上が今思い当たる必要事項である。
優先順位は 3>1>2 といったところか。
「現状把握及び必要事項を確認、これより任務を開始する」
【一日目・17時10分/インドネシア】
【暗黒長門@ニコニコ動画】
[状態]肉体は真・長門
[装備]ゲッタートマホーク、結婚指輪
[道具]不明
[思考]基本:主催から
キョンを奪還する。
1:スペアボディの確保
2:できればディアボロモンと合流
3:力を温存するため極力戦闘は避けるが、危害を加えるものには容赦なく消去
【ケイコ@みなみけ 死亡確認】
死因:刺殺
【藤岡@みなみけ 死亡確認】
死因:情報消去
【内田 ユカ@みなみけ 死亡確認】
【冬木 真澄@みなみけ~おかわり~ 死亡確認】
【タケル@みなみけ 死亡確認】
【タケシ@ポケットモンスター 死亡確認】
死因:巻き添え
最終更新:2025年03月01日 19:38