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あの戦いで瀕死の重傷を負った先生は、這い蹲ってでも自らの学校に向かった。
そこに生徒が居るかもしれないと、そう考えたからだ。
「待ってろよ……皆…」
だが、そんな先生に眼鏡を掛けた少年は近づいていく。
「やれやれ、折角先生能力を解放してやったと言うのにこの有様ですか」
「中島、か…」
言い訳をする気も無い。
負けたのは事実。それに負けて悔いの無い立派な先生だった。
「所詮貴方は脇役。磯野を殺すには役不足のようですね」
磯野を、殺す?
「待て、君達はあんなに仲が良かった。何故そんな事を」
その質問は愚問とばかりに中島は鼻で笑う。
「それでも先生ですか?僕の磯野を見る目はあんなにも殺意で満ち溢れていたというのに」
私には、分からなかった。
何故中島が磯野をこんなにも恨むのか。
そんな様子を察してか、中島は続ける。
「僕が4歳の時、飼っていた猫が居たんですよ」
猫?
「とても可愛かった・・・他には何も要らないくらいに」
中島は続ける。
「ある日、猫が死んでいたんです…頭を何かで潰されたような形で」
「何故それが磯野なんだ?」
「その日、帰って来た磯野に聞いたんです。猫の死について何か知らないかと。そうしたら…」
「…どうなったんだ?」
「…突き飛ばされました。そして奴は慌てて家の中に…ああ、こいつが殺したんだなと幼児の時の僕でも分かりましたよ」
さて、と中島は続ける。
「お喋りが過ぎましたね。死んで下さい。」
そう言って金属バットを数回先生の頭に振り下ろす。
先生能力も、生命力も無くなった先生にそれを避ける術は無く。
その少し後、先生は生命活動を停止した。
先生の血を拭き取り、バッグに仕舞いながら呟く。
「磯野、数年来のこの怨みは…その身で受けて貰うぞ」







だが、中島は知らない。
あの時の磯野は漏らしそうだったからトイレに駆け込む為に慌てていた事に。




そして、サザエが転んでうっかり踏み潰した事に。


【東京都郊外 8:00】
【中島@サザエさん
[状態]:健康
[装備]:金属バット
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:磯野を殺す。

先生@サザエさん 死亡確認】




最終更新:2006年12月23日 00:42