アットウィキロゴ
「まったく、どうして僕がこんなところにいれられなくちゃいけないんだ」
牢屋の中でそう呟いたのはアルス。
伝説の勇者から本屋の店主という驚異の転職をした少年だ。
現在は、未成年に官能小説を売った罪で拘留されている。

「まあまあ、落ち着いてお兄さん。生きてればそのうちいいことあるよ。」
そして横にいる、クリクリ頭の幼児は野原しんのすけ。
未成年なのに官能小説を買った罪(幼児変態罪)で同じく拘留されている。
子供とは思えない落ち着きっぷりで、ついさっきまでは眠っていたほどだ。

「すまないな、坊や。僕のせいでこんなことに巻き込んでしまって」
「ん~、オラは平気だよ」

しんのすけの言葉に少し安心する。
(それにしても……)
アルスは考える。
(何とかしてここから脱出しないと…)
他の仲間達は主催者を倒すために頑張っているはずだ。
自分も、いつまでもこんなところにいるわけにはいかない。
今思えば、店が摘発を受けたのも主催者の陰謀だったのかもしれない。
そうだ、そうとしか考えられない。
そう考えれば官能小説に全く理解を示さなかった警察官の対応にも納得がいく。
とすると、今頃他の仲間達も主催者に何らかの攻撃を仕掛けられているかもしれない。
くそ、早く脱出しないと!

「…さん……お兄さんってば!」
はっとするアルス。気がつくと、しんのすけがアルスに呼びかけていた。

「ど、どうかしたのか?」
「んもう、ちゃんと人の話は聞きなさいって幼稚園の先生に教えてもらわなかったの?」
幼稚園というのが何なのかは分からなかったが、とりあえずアルスは謝っておく事にした。
「ああ、ごめん。それで、何の用?」
「だから~、早くここから出ようよって言ったの!ほら、そこに穴があるでしょ?」
見ると、いつの間にか床に大きな穴が開いていた。
「こんな穴いつの間に…?」
「これだよ。オラのシキューヒン、『ディグダ』っていうんだって。」
しんのすけの足元ではソーセージのような謎の物体が、地面から半分体を出していた。
アルスは一瞬、下半分はどうなっているのか、と疑問に思ったがそれは後回しにしておくことにした。

「そうか、じゃあこの穴は外まで繋がっているのか」
「うん。だから、見つからないうちに早く逃げようよ」
そういうとしんのすけは穴に飛び込んだ。
アルスも慌てて後を追う。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「はあっはあっ、何とか逃げれたみたいだな」
数十分後、拘置所から数キロ離れた廃ビルの中でアルスが呟いた。
あの穴は拘置所の裏まで続いていた。
運悪く警備員に見つかってしまい、しばらく追い回されたが、なんとかまいてこの廃ビルに逃げ込んだのだ。
「お兄さん足速かったね」
ずっとアルスに抱えられていたしんのすけはまったく疲れていない。
「それで、お兄さんはこれからどこにいくの?」
「三重県の商店街に僕の仲間達がいるはずだ。まずは彼らと合流したい」
「ほーほー、じゃあオラは春日部に帰んなくちゃいけないからここでさよならだね。バイバイ」
「あ、ちょっと…」
止める間もなくしんのすけは、ボールから出したドードーに乗って駆け出した。
しんのすけの姿はあっというまに見えなくなった。
「まずい、早く追いかけないと」
いくらポケモンを持っているとはいっても、五歳の子供を一人でほおって置くわけには行かない。
アルスはしんのすけの後を追って走り出した。


【千葉県 二日目 16:00】

【アルス@FFDQバトルロワイアル3rd】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:官能小説99冊
[思考]:1.しんのすけを追いかける
    2.三重県に行って仲間と合流する

【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康(放送中眠っていたため、ひろしの死はしらない)
[装備]:なし
[道具]:ポケモン6匹(ディグダ・ドードー・残り4匹不明)
[思考]:1.春日部に行って家族を捜す




最終更新:2006年12月23日 18:17