「もう半魚人しかおらへんな~つまらん。」
海から戻った優がこうボヤいているが全く持って同感だ。
何しろクロノサウルスを釣った後はサハギンだけだ。
しかも何匹か既に殺しているので釣り上げた後が面倒くさい。
釣られた仲間の脚に掴まって集団で襲ってきた奴も居たので、そいつらにはヴァジュラをお見舞いしてやった後、
丁寧に「壊れた幻想(ブロークンファンタズム)」してやった。
うむ、元が誰でも使える使い捨ての宝具だけに使いやすい。しかも投影なら魔力のある限り作れる。
多少オーバーキル気味だがそこはご愛嬌だ。
「では場所を変えるかね? 私もサハギンには飽きてきたところだ。」
「せやな。で、船はどうするんや?」
「船だと? そのような物は必要あるまい。あのガルタイトという鉱石があるだろう?」
「あれを使うんか?あれは何処に行くかわからんやろ?」
「しかし、あれが現時点では一番速く移動できるのだぞ? それに前の移動で大体の加減は掴んだ。狙った場所に行く自信はある。」
「そこまで言うならやってみい。次の行き先はハワイがええな。因みに、外したらしばくでホンマに!」
「ふっ、了解した。では準備するとしよう。」
デイバッグの中に物を仕舞う。
しかし、幾らでも入る上に中に入れた生魚の鮮度が落ちないとは、中はどうなっているのだろう?
解析はしてみたが、中の構造は一切不明だ。
いつか完全に調べつくすとしよう。
さて、片づけが終わったところで両者を鎖で繋ぐ。
外れたら目も当てられんのでしっかりとだ。
荷物を持って準備完了だ。
「準備は良いか? 忘れ物が無いか確認したか?」
「俺は小学生か!? ちゃんと確認したわ!」
「ふむ、確かに忘れ物は無さそうだ。では行くぞ。」
「よし、早よやれ。」
ガルタイトを取り出し構える。
しかしこの鉱石、かなりでかい。あのずらし方でこれなのだから、説明書きの通りなら地球の反対側まで飛べるだろう。
そして、擦り合わせる角度を計算し、自らの立ち位置と方角を修正する。
そして、一気に擦り合わせる―
「「うおわああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ…」」
* * * * * * * * * * * * * * * *
ズドォォォォォォォン・・・・・・
土煙の舞うずいぶんと派手な到着だが、私も優も身体に外傷は無い。
ふ~青い空、白い雲・・・・・・鬱蒼と生い茂る熱帯雨林。
うむ、間違いなくハワイでは無いな。案の定、
「全然ダメやないか、ボケェ!!!!」
「グハァ!! い、いや、すまん、少し角度が、ゴハァ!!」
と、強烈な連撃を喰らった。かなり痛い。
やはり凛のうっかりは強力だ。何処かにワクチンが落ちていないだろうか?
「アーチャー!!いい加減にしないと殺すわよ!!!」
いかんいかん、碌でもないことを考えたら凛の声の幻聴がしてきた。
しかし、これで完全にコツを掴んだ。今度は外さん。
そして優に視線で確認を取るともう一度擦り合わる。
「「うひょおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ…」」
* * * * * * * * * * * * * * * *
ズドォォォォォォォン・・・・・・
到着と同時に周囲を確認。
ふ~青い空、白い雲・・・・・・目の前の山はキラウェア火山という説明書き。
よし、間違いなくハワイだ。これで優も満足であろう。
しかし、優は、
「おいアーチャー、此処は何処や?」
等と予想斜め上を行く発言をしてくれた。
やはり賢さの種が欲しい。何故入れなかった、恨むぞ主催者。
仕方が無いので、
「…優、キラウェア火山はハワイ島の活火山だ。此処は間違いなくハワイ島だ。」
と説明する。すると優は、
「やるやないかお前。よっしゃ、じゃんじゃん獲ったるで~!」
と言うので、
「何を当たり前のことを言っているのだ、優? 斯様なこと、言うまでも無いだろう?」
と、返す。
「それもそうやな。ほな行くでアーチャー!」
「了解した、優!」
「「ウラーラーラーラーラーラー!!!!!!! 」」
* * * * * * * * * * * * * * * *
【濱口優@現実】
[状態]若干の疲労、パワー全開
[装備]改造巨大銛、ゴーグル、ウェットスーツ
[道具]木の実5種(それぞれ少量) 、サハギン、クロノサウルス
[思考]基本:アーチャーと共に世界中の魚を獲る
1:ハワイやーーーーーー!!!!
2:とりあえず獲物を獲る!!
3:出来ればガルタイトでの移動は遠慮したい
4:ウラーラーラーラーラーラー!!!!!!!
【アーチャー@Fate/stay night】
[状態]やけっぱち精神崩壊、凛のうっかり伝染
[装備]釣竿、最新式リール、釣り針、頑丈な釣り糸、三つ編みにしたピアノ線
[道具]釣りミミズ×6、釣りバッタ×5、釣りホタル×17、釣りカエル×9、ガルタイト、ノート
[思考]基本:濱口優と共に世界中の魚を釣る
1:ハワイだーーーーーーー!!!!
2:もうゴールしても良いだろう?凛…
3:優をからかうのも面白いな
4:ウラーラーラーラーラーラー!!!!!!!
【サハギン@ファイナルファンタジー 死亡確認】
死因:濱口の銛×3、アーチャーの矢×1、ヴァジュラ真名開放×3
* * * * * * * * * * * * * * * *
一方、時は少し遡る。
首輪を外した遠坂凛は洞窟に向かう途中、自らの魔術回路の点検とパスの確認を行っていた。
「やっぱりパスは切れてるわね。でもランサーが居たってことはアーチャーが居る可能性もある…」
「おい、一人でぶつぶつ言って何をしてんだ?」
後ろから声が掛かったので振り向くと、そこには両儀式がいた。
「いや、ちょっとね…いや、待てよ、ここで話したほうが良いかしら?」
「一体何なんだ…話すならさっさと話せ。」
「そうね。一人くらいは私のこと知らないともしもの時にどうにも成らないわね。
それに、貴女からは同業者の匂いがするわ。
正確には貴女の近辺かしら? 直死の魔眼なんてもの持っているんですもの、周りに魔術師の一人や二人知り合いで居るんじゃない?」
「…そうか。アンタ、橙子の同業者か。一つ聞くが何故今まで黙っていた?」
「味方と言えどそう簡単に手の内を明かすつもりは無いわ。そもそも私が戦わなくても周りが片付けるしね。
大体、あんな連中が相手に回った時にこちらの手札を知られているんじゃ勝ち目が無いわ。
なら、僅かでも勝てる可能性を残しておくべきじゃない?」
「…つまりは俺には魔術師であることを教えるだけ、ってことか。
で、考えていたのはそんなことじゃないだろ。一体何を考えてたんだ?」
「さっき、ランサーって奴いたでしょ? あれはサーヴァントっていって神話や物語の英雄を使い魔にしたものなの。
本当は聖杯戦争の時しか現界出来ない筈なんだけどね。ああ、そうそう、いつかの放送で出てきたセイバーもそう。
まあ、クラスとかの詳しい説明は置いといて、私はアーチャーのサーヴァントのマスターだったのよ。
で、ランサーやセイバーが居るんだったらどこかにアーチャーが居るんじゃないかって思ってたのよ。」
「ふーん。で、そいつはどんな奴なんだ? そいつに関しては全員に知らせたほうが良いんじゃないか?
姿形くらい知らないと捜しようが無い。」
「そうね…後で知らせておきましょう。特徴は白髪で肌の色は褐色、身長は190cm位で恐らくは赤い外套を纏ってるわ。」
「そいつを世界中から捜すのか。チッ、幹也が居れば早いんだがな…」
と、話していると突然、
「「…ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」」
ズドォォォォォォォン・・・・・・
辺りに轟音と悲鳴と土煙が行き交った。
「今のは何!?」
「何かが落ちてきたみたいだな。恐らくは人間だろう。距離が少し遠いしこの土煙じゃ誰かは分からんがな。」
「そうだ、確か双眼鏡があったはず! 土煙も収まるしこれを使えば…」
しばらくして土煙が収まり双眼鏡を覗き込もうとすると、
「全然ダメやないか、ボケェ!!!!」
「グハァ!! い、いや、すまん、少し角度が、ゴハァ!!」
凛にとって聞き覚えのある声がした。
「今の声…アーチャー!?」
双眼鏡を覗き込むと、そこには確かに捜していた男が居た。
何故かテレビでたまに見る芸人と一緒に。
「アーチャー!! こっちよ!! おーい!!」
しかし、アーチャーは気が付かない。何か考えているようだ。
何故か、凛はとっても失礼なことを考えたような気がした。じれったくなった凛は、
「アーチャー!!いい加減にしないと殺すわよ!!!」
と力の限り叫んだ。しかし、必死の呼びかけも虚しく、彼らは謎の物体を使い飛び去ってしまった。
「…おい、今のがアーチャーか? 正直あれはあてになるのか不安なんだが?」
同じく双眼鏡を覗き込んでいた式は凛を見てナイフを抜きかけた。
なぜなら、とっても良い、最高とも言える笑顔で、
「フ、フフ、フフフフフ。私を無視しようとは良い度胸じゃない。オーケイ、わかったわ、アーチャー。」
そして、力の限りの大声で、
「アンタはアタシが殴ッ血KILL!!!!!!!!!!!!」
余談だが、その声を聞いたアンデルセン神父が、
「A♪A♪AAAA♪A♪AAMEN♪」
と名も知らぬ人間の冥福を祈ったとか祈らなかったとか。
* * * * * * * * * * * * * * * *
【二日目・午前1時15分/ブラジル】
【両儀式@空の境界】
[状態]:健康、首輪なし
[装備]:刀、果物ナイフ、手鏡
[道具]:支給品一式
[思考]基本:仲間探す
1:とりあえず千秋たちと行動する。
2:洞窟に向かう。
3:アーチャー達も一応捜すよう皆に伝える。
【遠坂凛@Fate/stay night】
[状態]健康、首輪なし
[装備]拳銃
[道具]支給品一式、他不明
[思考]基本:殺し合いを止めさせる
1:千秋、アンデルセン、冬馬、式、相介と行動
2:洞窟に向かう。
3:アーチャーは見つけ次第捕まえて(死なない程度に)殴ッ血KILL!!!
*他は前回と変化はありません。
最終更新:2009年02月02日 22:24