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人の居ない町を白いドレスの少女が走る。
何故なら後ろから明らかに嫌悪感を感じさせる者が追いかけてくるからだ。
おまけにどんなに撒こうとも本能的に居場所を嗅ぎ付け、追ってくる。
その化け物から逃げ続けてかなりの時間が経つ。
少女には明らかな疲れの色が見えてきた。
「ハァ、ハァ、全く、冗談じゃありませんわ。ハァ、何か手段は…」
ラーミアに助けを乞おうとも考えたが、現在居る路地は狭く、とてもラーミアが来れる状態では無かった。
「此処に居ても何時見つかるか分からないけど…休める時に少しでも休憩しないと逃げ切れないわね。」
そういって近くにあった建物に入り、退路を確保した後、少女は座りこんだ。
そしてリュックからあらかじめ燻製にしておいた肉を食べて、漸く一息つくことが出来た。
しかし、此処で深刻な問題が浮上した。それは、

「そろそろ次の獲物を探さないと食料が無くなってしまいますわ。…といっても街中では…」

そう、事あるたびにスタミナ回復の為に食料を食べていたため持っていた食料の殆どを食べ尽くしていたのだ。
「仕方ありませんわ。十分休んだことですし、見つからないことを祈りましょう。」
幸いにしてこの街は少し歩くと森がある、探せば食べられそうなものが何かあるだろう。
少女は静かに移動を開始した。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

一方その頃、森の中では激しい戦いが繰り広げられていた。
両者とも得意な武器は剣、その腕前は共に高いもので、戦闘は膠着状態にあった。
一人は黒い甲冑を身に纏った騎士。
相対するは、緑の外套を羽織った剣士。
騎士が駆け出し一文字に武器で薙げば、剣士は紙一重で避けて斬り上げる。
それを騎士は半身で交わし首を刈る、等といったものが数十合続いている。
「ほう…大した腕だ。貴様は何者だ?」
「なっ、女だったのか、お前。まあいい。俺は友人が殺されるのをただ見ているだけしか出来なかった臆病なカエルだ。」
「ふん、なら臆病者はそれらしく逃げるがいい。それとも、此処で我が剣の錆となるか?」
「何、俺は友と剣に誓って貴様に負ける気は無い。行くぞ!」
「下郎が、死ね!!」

先に動いたのは剣士。彼は一瞬脚に力を溜め跳んだ。
人間ではありえない跳躍を見せ、自らの全体重と腕力で騎士に斬りつける。
対する騎士は、得物を腰溜めに構える脇構えで迎え撃つ。
あと少しで斬り結ぶという時、突然剣士がマントを広げ風を受け、斬撃の軌道を変えた。
「…ちっ!!」
騎士は優れた直感で前に飛ぶことで回避した。そして一度距離を置いて体制を立て直すことにした。
「逃がさん!!」
しかし、剣士は距離を置こうとする騎士の脚に舌を絡め、引き寄せると言うカエルならではの技でそれを阻止。
そして得物を構えて斬りかかった。
「くっ、このぉぉぉぉぉ!!!」
騎士は斬られる前に相手の腕を蹴り軌道をずらすと、その回転を利用して一閃した。
剣士は舌から放し、後ろに大きく跳躍することで回避した。

…ああ、此処まで見れば割とまともな勝負に見えるだろう。
少しおかしいが、この決闘において騎士が女だとか剣士がカエルだとかはさしたる問題にはならない。
一番の問題は、

パン!! パシン!! ガッ!! スパーン!!

…お互いの武器が剣ではないことである。
騎士の武器はバット。金属製で色は全体漆黒。「えくすかりばぁ」と赤文字で銘打たれている
剣士の武器はハリセン。先端に重りが仕込んであるため結構痛い。「ぐらんどりおん」と達筆で書かれている。
そんなもので本人達は至って真面目に死合いをしているつもりなのだからかなりシュールな光景になっている。
しばらく斬りあった後、お互いに距離を置いて構えた。

「ふん、小賢しい真似をする。ならば、それも出来ぬ内に貴様を斬る!!」
「上等だ、受けて立つ!!」

騎士は横一閃の一太刀(?)を、剣士は足元から逆袈裟に斬り上げた。
そうして、その直後―

………巨大な猪が倒れ、乗っていた白いドレスの少女が跳んでいって、柊かがみが遥か彼方へホームランされた。
「「……一体何事だ?」」
二人の声は見事にハモった。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


森に入った少女はまずキノコを探した。
まだ生長する年の数茸があるかもしれないという淡い希望を持って。
結局見つからなかったが、木の実やキノコなど色々取れたのでそれはそれで良しとした。
「後はお肉だけですわね。…と言ってもこのあたりではあまり期待は出来ませんわね。移動しましょう。」

少し移動すると、キノコがあったであろう場所が荒らされたようになっていた。
「これは…牙獣種が食事をした後ですわね。あたりの状態からしてかなり大きく、まだ遠くには行っていない…」
そう呟くと、シエロツールを取り出し構えた。
しばらく周囲を捜索していると、巨大な猪を見つけた。
「あれは…ドスファンゴ…これだけ大きければ当分の間は食料に困りませんわね。」
見つからないようにしながら作戦を練る。
周囲は樹が密集していて、双剣ですら振っているとぶつかる。
更に見通しが悪すぎるため、弓はほぼ役に立たない。
おまけに若返ることによって筋力が落ち、リーチが短くなっていたりするので、特訓して慣れなければならないという状態だ。
「…こうするしかありませんわね…」
そう言うと、彼女は行動を始めた。

まず、ドスファンゴの行動を観察し、次の行動を予測する。
予測したルートの真上にある樹に登り、相手を待つ。
下を相手が通過したら、上に飛び乗り、仕留める。
これが彼女の考えた作戦だ。
シエロツールをすぐに取り出せるように背中に背負い、息を潜めて待つ。
数刻後、ドスファンゴがやって来た。
彼女はタイミングを見計らい、一気に飛び―――乗ろうとしたそのとき。

「や~っと見つけたわよ♪ もう逃がさないわ☆」
「きゃあああああああああああああああああああああああ!!!」

変態降臨。
その瞬間少女は足を滑らせ、ドスファンゴの背に落下した。
それに驚いたドスファンゴは背中の異物を振り払うために身体を振り、暴走を始めた。
少女はパニック状態でただ捕まっていることしか出来ないでいた。
「ふふっ、逃がさないって言ったわよね?」
そして、それを煩悩を全開にしたかがみは箍が外れたような速度で追いかける。
少女が必死に前を見ようとすると、急に視界が開けた。
そして、二つの人影が見えた。
「危ない!!退いて頂戴!!」
しかし、大声で叫ぶが聞こえていないようだ。
もう駄目だと思った次の瞬間―――少女が宙を舞った。
ドスファンゴは、振り上げられるハリセンに自ら突っ込んだため一撃で昏倒した。
それによって、そのままの勢いで少女は前に飛ばされたのだった。
「ふふふ、逃げなさい、どんなに逃げても捕まえてあげる♪そしてそれから…」
なにやら不穏なことを呟きながら人知を超える速さで走るかがみは、

ガッ!!!!!!

と言う音とともにどこかへ消えていった。
そしてその後には、
「「……いったい何事だ?」」
と呆然とする二人の姿があった。

…因みに少女を捜していたラーミアがぶっ飛ばされるかがみを見て少女を発見するのだが割愛する。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

二日目 午後12時05分/ドイツ】


【食道楽を究めた貴婦人@モンスターハンター ポータブル 2ndG(以下MHP2G)】
[状態]健康、腹八分目、パニック 、見た目9歳
[装備]シエロツール、覇滅弓クーネレラカム@MHP2G、
   ムックルの毛皮で作ったマント、白ゴスロリドレス
[道具]肉焼きセット、桃太郎印きび団子、その他
[思考]基本:様々な肉を食べる
     1:次の得物を捜す
     2:料理が上手い人を捜す
     3:今度は何!?


【ラーミア@ドラゴンクエストⅢ】
[状態]洗脳、健康
[装備]無し
[道具]不明
[思考]基本:食道楽を究めた貴婦人に従う
     1:早く彼女のとこに行こう
     2:…?何かおかしいような気がする??


【セイバーオルタ@Fate/stay night】
[状態]健康、戦意喪失
[装備]金属バット「えくすかりばぁ」
[道具]支給品一式
[思考]基本:本物のエクスカリバーを探す
     1:一体何事だ?
     2:カエル?まあどうでもいいや

【カエル@クロノトリガー】
[状態]健康、戦意喪失
[装備]ハリセン、「ぐらんどりおん」
[道具]支給品一式
[思考]基本:他の仲間を捜す、本物のグランドリオンを探す
     1:一体何事だ?
     2:騎士?どうでもいいか

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柊かがみはしぶとく生きていた。
どうやら当たり所が良かったのと、カスピ海に落ちたのが幸いしたらしい。
「あ~あ、逃げられちゃったか。まあいいわ。さて、これを誰に使おうかしら?」
年の数茸をもって不穏に笑うかがみだった。

【二日目 午後12時05分/カザフスタン】

【柊かがみ@らき☆すた】
[状態]ガチレズ、変態仮面、ロリ、外道、爆発寸前
[装備]不明
[道具]支給品一式、9cm年の数茸×5
[思考]基本:気に入った奴を×××する
     1:とりあえず次の獲物を見つけて×××する
     2:気に入ったのはこのキノコでロリにして倍楽しむ
最終更新:2009年02月15日 09:19