アットウィキロゴ
第九回放送からしばらく経った後のこと…。


「あーあ、暇だなあ・・・」
夢の国にある巨大な城の中で、ルーク・バレンタインとヤン・バレンタインが、
何をするでも無く二人っきりで佇んでいる。
二人がいるのは、夢の国にあるシンデレラ城。夢の国のシンボルであるランドマークだ。
かなり目立つ位置にあるが、主催者潰しの裏の裏をかいた木原マサキが、ここを拠点にし始めたのだ。
目立つように、主催本拠を示す派手なネオン付きの看板までおったげて。
「主催って、もう少し忙しいものだと思ってたのに、
 案外気楽な仕事だったね」
「これじゃ身体なまっちゃうね。それじゃ、また『メイド・イン・ヘブン』で時間進めてみる?」
「ハハハ、そいつはいいね」
外の喧騒をよそに、二人は椅子に座って笑いあっていた。
周辺にはまだ誰も来ていない。しばらくは狙われる事も無いだろう。
二人がすっかり安心しきっていた、その時だった。

「こらぁぁぁぁぁぁ!!!! ワガハイの城で好き勝手遊ぶなぁぁぁ!!!!」
どこからともなく、シンデレラ城に似つかわしくないドスのきいた怒鳴り声が聞こえてきた。
拡声器を使っているのか、怒鳴り声は振動と共に城中に響き渡った。
「これ以上好き勝手するつもりなら、命の保証は無いと思え!」
「何者だ? ここは僕達の城だぞ? 隠れてないで出てくるんですね!」
「ガハハハハ!! これは失礼だったな。ではワガハイの姿をとくとご覧に入れよう」
そう言って姿を現わしたのは、黄色と緑色からなる皮膚と赤色の鬣とトゲトゲの甲羅を持った亀。
頭に鋭い角を持ち、後ろ足だけで立った禍々しい怪獣のような魔物だ。
人によっては、赤い服と緑の服の配管工兄弟に倒され続けている姿が印象的だろうか。

「もしかして……クッパ?」
「その通り。いかにもワガハイはクッパ軍団の王、クッパ大王だ。
 この城にはワガハイとワガハイの主とで仕掛けた罠が、そこらじゅうにあるぞ。
 例えば……ここにだ!!」
クッパが鉤爪の生えた指を鳴らすと、二人の立っていた床の底に大きな穴が開いた。
「「うわっと!」」
ルークとヤンの二人はとっさに飛び退いて、間一髪落下を免れた。
開けられた大きな穴の底では、濃硫酸がボコボコと煮立つような泡を上げている。
あそこに落ちれば、ひとたまりもない。骨まで溶けてしまいそうだ。

「素直に落ちていれば、楽に死ねたものを……」
穴の縁にしがみついて這い上がろうとする二人を見下ろし、クッパは嗤った。
「一つだけ聞きたい。アンタの言う『ワガハイの主』っていうのは何者なんだ?」
「分からんのか? 先ほど貴様らがここから追い出した男だよ」
「何? まさか……」
余裕の無い状態の二人に衝撃が走った。このクッパは何と木原マサキの腹心だったのだ。
「ファファファ! そう、そのまさかの男、木原マサキだ。
 彼がこの城を拠点にする時、彼とワガハイはそこらじゅうに罠を張り巡らせておいた。
 貴様らのような愚か者が殴りこみに来るという事を、あらかじめ予測して。
 そしたら案の定、疑似餌に喰いつく愚かな魚――貴様らがかかったというわけだ」
「くそっ……あいつが簡単に僕にやっつけられたのは、僕達を騙すための猿芝居だったっていうのか?」
力が限界なのか、ルークの手がだんだんと縁から滑り落ちて行く。
「左様。残念だが貴様らはここでゲームオーバーだ。いよいよもって死ぬがいい。
 恨むのなら、冥王木原マサキに手を出した己自身の愚かさを恨むことだな!」

クッパはそう言うと、ドスドスと後ろへ下がり、再び指を鳴らして合図をした。
すると、二人を支えていた縁が急に消えて無くなり、穴が擂り鉢状に変化したのだ。
唯一の支えを失ったルークとヤンは、蟻地獄に飲まれるように濃硫酸のプールへと落ちていった。
「ああ、ああああああああああ!!!!!!」
最初は悲痛な断末魔の叫びを上げていた二人だが、
数分も経たないうちに髑髏となり、やがてそれもドロドロと溶けて無くなった。
やがて、大きく開けていた穴の口はみるみると塞がっていった。
「ガハハハハ、ざまあみろだい。
 我らに逆らう者は、みなこうなるのだ!
 ガハハハハハハハハハ!!!!!!!」
クッパの笑い声は、誰もいなくなったもぬけの殻の城に大きくこだましていた。

二日目 午後1時30分/日本:夢の国】
【クッパ@スーパーマリオシリーズ】
[状態]健康
[装備]不明
[持ち物]不明
[思考]
1:木原マサキに従う

【ルーク・バレンタイン@HELLSING 死亡確認】
【ヤン・バレンタイン@HELLSING 死亡確認】
最終更新:2009年03月01日 09:17