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「……ここは何処だ?」

やわらかいベッドの上で先生は目を覚ました。

「私は確かあの後……」

先生と先生との死闘で、瀕死の重傷を負った先生は、
ひとまず体力の回復をするために、病院に向かっていた。
その途中で意識が遠退いて……そこから先は覚えていない。

先生はふと、先生との戦いでついた傷を見る、がそこにあるはずの傷はなくなっていた。
体は重たく疲れてはいるものの、先生との戦いでついた傷が全て直っていた。
誰が治療してくれたのだろうか。
先生がそう考えていると、部屋のドアがギイっという音を立てて開いた。

「ん、もう目が覚めたのかい」

開いたドアから出てきた女性が、先生に話しかける。

「あなたが私を助けてくださったのですか?」

「ん、そうさね」

そう言いながら、女性は先生に紅茶の入ったティーカップを差し出す。

「あなたの名前は?」

カップを受け取りながら、先生は女性に問いかける。

「ん、私はフィオ。辻ホイミやバシルーラが趣味のグッドなおねーさんかな。
 あんたの名前は何て言うんだい?」

カップの中に入った液体をじっと見つめながら、先生はゆっくりと口を開く。

「……私には特にこれという名前はない、あるのは「先生」という称号だけだった
 だが私は……私の生徒である、山根君と丸尾君を守れなかった」

フィオは、先生の寝ているベッドのすぐ側にある椅子に腰を掛け、
自分のティーカップに入った紅茶を飲みながら、先生の話を黙って聞いている。

「そして私はあの子達の仇を討つために……あの子達を殺した可能性がある者を殺そうとした」

先生が手に持っているティーカップの中にぽたりと雫が落ち、紅茶の中に波紋が広がる。

「しかしそれは間違っていた。教育者という立場にある者がそんなことをしては、生徒に示しがつかない。
 それを気付かせてくれたのが先生と先生……私と同じ名前、同じ記号、同じ志を持つ、あの二人でした」

目から流れ出てくる涙を拭いながら、先生は続ける。

「結果、私と先生は先生に負けました。だが悔いは残らなかった。
 この殺し合いという過酷な状況の中で、分かり合える友を見つけることができたから……」

そこまで言い終え、先生はカップの中身をグイッと飲み干す。
そしてそのままベッドから降りて、ドアに向かって歩き出す。

「ん、もう行くのかい?」

「はい」

先生はフィオに背を向けたまま返事をする。

「私は先生に私の生徒も守ってくれと頼みました。
 だがやはり、私の生徒は私の手で守りたい」

「ん、それがいいさね」

「ありがとう。紅茶おいしかったです」

それだけを言い残し、先生は家を出て行った。

「グッドなおじさんだったさね……」

一人になった部屋の中で、紅茶の残りを飲み干しながら、フィオは一人呟いた。




先生はすっかり暗くなった夜の道を走り始めていた。

「みんな待っているんだぞ。先生が絶対に助けるからな」

次こそ守ってみせる、その思いを胸に。
時刻は午後12時を過ぎていた。


【東京都 民家の外 三日目:0時】
先生@ちびまる子ちゃん
[状態]:やや疲労 
[装備]:なし
[道具]:ドーピンピング薬1錠
※残りの999錠は使用されました。
[思考]:
1:生徒を守る


【東京都 民家 三日目:0時】
【フィオ@DQBR(DQⅢ僧侶)】
[状態]:健康
[装備]:紅茶
[道具]:???
[思考]:
1:ん、紅茶がおいしいさね



最終更新:2006年12月29日 21:24