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「ねえ、あれのことどう思いますの?」
「とりあえずは旨そうだ。」
「確かに旨そうだな。っていうか選んでる場合じゃないだろ。どっかの大喰らいのせいでできるだけ多く獲らんと食料が持たん。」
「……食料が無いのは認めますわ。でもあれだけあれば当分困ることは無くてよ?」

そうやって物陰で話しているのは暴食シスターズ+αことユエル、オルタ、カエルの3人だ。
力関係はグループ名から推して知るべし。因みにラーミアは上空から辺りを見渡し、獲物が居ないかどうか探す役目を担っている。
彼女達は今北アメリカのプレーリーと呼ばれる広大な平地に降り立っている。
そして彼女達の目の前にいるのはあばれうしどりの群れだ。数にして15頭というところだ。

「それにしても貴方達武器はどうしますの? ハリセンと金属バットじゃ少し頼りないのではなくて?」
「ユエルは弓を使うのだろう? ならば私達はこれを使う。」

オルタが取り出したのはユエルのシエロツールだ。どうやらそれを2人で分けて使うらしい。
オルタがフォーク、カエルがナイフを持たされた。

「あ、そのフォークですけど一応側面も切れるようにはなっておりますから。」
「心得た。行くぞ、カエル。」
「はぁ~、何でこんなことしなきゃならんのだ……」

あばれうしどりの目の前に堂々と出て行く2人。
当然、群れは2人の存在に気付く。
そして、攻撃の態勢に入った。

「さて、機先を制するとしよう。」
「おい、こらキサマ、何をするつもりだ!?」

おもむろにオルタはフォークを地面に刺してカエルの脚を掴む。
そしてそのままカエルを肩に担いだ。
そして、ハンマー投げの前段階のように回転させ始めた。

「む? ここまでやれば解るであろう?」
「!”#$%&’()@*¥^!!!!」

そしてそのまま群れに向かって放り投げた。
あえて言おう、それでもカエルはナイフを放さなかった。
英霊の身体能力で投げられたカエルは凄まじい速度でその一直線上の3体を薙ぎ払って停止した。

「……あ~の~な~、俺の知り合いの技に俺をぶん投げて攻撃する技はあったけどなあ、あそこまで回転させる必要はあったのか!?」
「安心しろ、あれは貴様に対する嫌がらせだ。他意はない。」
「テメェ……後で話がある、じっくり語ろうじゃねぇか……」
「いいだろう。このフォークでカエルの肉を食うのを楽しみにしておこう。」

2人が言い争いをしてる最中にもあばれうしどり達は次々と攻撃態勢をとり、突進の準備をしている。
すると、その2人の頭に矢文が飛んできた。矢は犬追物に使われる非殺傷設定の矢だ。但し、先端を金属に変更されているため滅茶苦茶痛い。
頭をさすりながら矢文を開くと、

「それ以上おバカな争いを続けるようなら、ありとあらゆる手段で送って差し上げますわよ?」

と血文字で書いてあった。

「…………恐ろしいことしやがる…………」
「……どんな手段でも、か……絶食だけは避けたいものだ……」
「なあ、ひとまず休戦にしないか?」
「そうだな。気は進まないが、仕方が無い。とりあえず目の前の食料を確保することにしよう。」

それぞれの武器をあばれうしどりに向けて構える。
そして、その群れが突っ込んでくると同時に、2人もそれに向けて走り出した。
走っている間に飛んでくる矢で2体が倒れた。
更に2人が群れからすり抜けて出てくると、4体のあばれうしどりが倒れ伏した。

「ふん、大した事無いな。」
「まあ、突っ込んでくるだけだしな。」

その時、

「ギャオオオオオオオオ!!!」

という甲高い鳴き声が辺りに響いた。空を見ると、ラーミアの他にもう1つの影が見えた。
その影は、地面すれすれを飛んできて、地面を焼き払った。
あばれうしどり達はその炎を受けて焼け死んでしまった。

「ちぃ!!」
「おっと!?」

間一髪のところで2人はそれを回避した。
そして、火から逃れるためにユエルが茂みから出てきた。
それと同時に、ラーミアが降りてきた。

「皆さん、乗ってください!! あのドラゴンを何とかしないと!!」

しかし、ドラゴンはそれを許さなかった。
3人が乗ろうとしたところをまた炎を吐きながら突っ込んできた。
全員咄嗟に散開する。

「どうすんだ!? これじゃ剣は届かんぞ!?」
「火を吐きながら、ということは飛びつくのは無理か。おい、カエル!! 上から飛びかかれるか!?」
「無茶言うな、速度が速すぎる!!」

その間にもドラゴンはまた一直線に炎を吐きながら飛んでくる。三度躱す3人。
しかし、このままではどのみち焼き殺されてしまうだろう。
すると、ユエルが一歩前に出て、こう言った。

「私がやってみます。上手くいく保障はありませんが、その時は補助を頼みますわよ!!」
「引き受けた。それでは私はすぐに離脱できるように傍についていよう。」
「俺は退避場を確保しておく。任せたぞ!!」

するとカエルは少し離れた所に大量の水を撒いた。
退避場所が炎に巻かれないようにする為だ。
ドラゴンが空中で旋回する。
またこちらへ突っ込んでくるようだ。

「セイバー!! おじ様!! 眼が眩まないように気をつけてくださいませ!!」

そう言ってユエルは空に向かって瓶のようなものを投げた。
それは空中で弾けて強烈な光を放った。閃光玉だ。

「ギャアアアアアアア!!」

突然の閃光に眼が眩んだドラゴンが落ちてくる。
それを確認したオルタとカエルは落ちてくるドラゴン目掛けて走り出し、ユエルは覇滅弓に矢を番えた。
そして、ドラゴンが地面に接触する瞬間、

「はあああああああ!!!!」
「おおおおおおおお!!!!」
「ふっ――――――――」

2つの剣戟が交差し、1本の矢がその身体を穿った。
ドラゴンはしばらく悶えた後、その動きを止めた。

「……終わったようですね。」
「まさか竜が出てくるとはな。」
「ったく、酷い有様だな。」
「皆さん、ご無事ですか!?」

ラーミアが空から問いかけてきた。
3人はそれに手を振って答える。

「全員無事ですわよーー!!」
「ドラゴンもしっかり倒したからな!!」
「食料を回収したら戻る!! もうしばらく上で待っていて欲しい!!」
「解りました!! それではお待ちしています!!」

3人は漸く食糧難から逃れられると喜び勇み、あばれうしどりを回収しに行った。

……しかし、現実は非情だった。

「何てことですの……」
「こりゃ……酷い、な……俺が何かしたか? この仕打ちは何だ? 教えてくれ、サイラス……」
「ぐっ……これでは食すことなど出来ないではないか!!」

哀れあばれうしどりはドラゴンの炎によって消し炭になっていた。
食べられそうなのはかろうじて1頭のみ。
3人にとっては残酷な結末だった。


場所は移ってラーミアの背中の上。
そこには真っ白に燃え尽きた3人の姿があった。

「……皆さん、相当疲れていますね……」

返事は返ってこない。
この3人が復活するのには当分時間が掛かりそうだ。

今日の収穫:あばれうしどり1頭・ドラゴン1体。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

二日目 午後5時10分/アメリカ】

【ユエル(元:食道楽を究めた貴婦人)@モンスターハンター ポータブル 2ndG(以下MHP2G)】
[状態]極度の疲労、腹八分目、見た目9歳
[装備]覇滅弓クーネレラカム@MHP2G、
   ムックルの毛皮で作ったマント、白ゴスロリドレス
[道具]肉焼きセット、桃太郎印きび団子、その他
[思考]基本:様々な肉を食べる
     1:次の得物を捜す
     2:アーチャーを捜す
     3:つ、疲れましたわ……

【ラーミア@ドラゴンクエストⅢ】
[状態]洗脳、健康
[装備]無し
[道具]不明
[思考]基本:ユエルに従う
     1:アーチャーを捜す
     2:皆さん、しっかり!!
     3:…?何かおかしいような気がする??



【セイバーオルタ@Fate/stay night】
[状態]極度の疲労、意気消沈
[装備]金属バット「えくすかりばぁ」、シエロツール(フォーク)
[道具]支給品一式
[思考]基本:本物のエクスカリバーを探す、ユエルに協力する
     1:アーチャーを捜す
     2:カエルをしっかりとこき使ってやる
     3:徒労に終わったか……




【カエル@クロノトリガー】
[状態]極度の疲労、やさぐれ
[装備]ハリセン「ぐらんどりおん」、シエロツール(ナイフ)
[道具]支給品一式
[思考]基本:他の仲間を捜す、本物のグランドリオンを探す、ユエルに一応協力
     1:アーチャーを捜す
     2:……………………
     3:何でこんなことに…教えてくれサイラス…

【あばれうしどり@ドラゴンクエスト 討伐確認】
死因:ぶん投げソード×3、弓×2、シエロツールでの斬殺×4、ドラゴンの炎×6

【ドラゴン@デモンズソウル 討伐確認】
死因:暴食シスターズ+αによるトリプルアタック
最終更新:2009年04月06日 09:14