アットウィキロゴ
☆ ☆ ☆


「八つ裂きになるがいい」
『当たるか馬鹿野郎』
「次はこちらからいかせてもらうぞ!」

グランワームソードの横薙ぎを上方に飛んで回避する。
そうしている間に宗助がマシンガンを構え、ネオグランゾン頭部に向かって銃弾を放つ。
ボン太くんに装備されたマシンガンはAS(アーム・スレイブ)と呼ばれる機動兵器と戦うことを想定して作り出されたものだ。
ダメージはなくとも牽制程度には使えるはず。
しかしネオグランゾンの装甲が傷つくどころか当たることすらなく消滅してしまう。

「ネオグランゾンは確か重力を操作できるはず・・・・・・となるとあれは重力波によるバリアの一種か・・・・・・?」

Fルートの人がぼやき、マサキは鼻を鳴らす。
蚊に刺されたというのも大袈裟だろうか、線香にかかった虫を見るかのように笑う。

『まだまだ行くぞ!シャイニングバースト!』

千秋の口から光の波動が放たれる。
だがそれはネオグランゾンの手前で分散し、殻を作ったかと思うと消滅してしまう。
シャイニングバーストの威力はあのブルーアイズと同等だ。
だがネオグランゾンの周囲に歪むフィールドはそれを嘲笑うかのように消し去ってしまった。

「それだけじゃないな、あの機体の周囲の空間が文字通り歪んでいる」
『どういうことなんだ?』
「要約すると、もう一つバリアがあるということだ」
「今頃気づいたようだな」

宗助が出した結論にマサキが答えた。
ネオグランゾンは重力を操るだけでなく空間を操作することもできるのはご存知だろう。
だとすればそれを防御に転用することも可能なのだ。
歪曲フィールドと呼ばれるそれは、ネオグランゾンに触れる一切の外敵を逸らしているのだ。


『ならばこれならどうだ!』

光龍の両足が爪を出す。
一旦下がってそこからネオグランゾンに向かって滑空していく。
グライダースパイク、上空から重力に任せて勢いをつけた急降下、
単純ではあるがそれだけに想像通りの威力が期待できる。


「ほぅ、力比べがしたいというのか。 ならば相手をしてやろう」

ネオグランゾンはグランワームソードを、剣の背を表にして両手で添える。
爪と刃が衝突すると同時にネオグランゾンの付近の空間が歪み始める。
歪みの正体は歪曲フィールドと呼ばれるもの。
されど光龍は、万物を逸らす結界をモノともせず、己の力の矛先をグランワームソードへと集中させる。

『このやろぉぉぉぉぉぉ!!!』
「流石マムクートということだけあるか、面白い!」

二体を中心に空間が振動して耐え切れなくなった地面が悲鳴を上げながらひび割れていく。
どちらが後退するわけでもない。
龍の爪が押し出せば、すぐに邪神の剣が押し返し、それに答えるように龍の爪に力が込められまた押し返す。

「俺達はこのままこうしているしかないか?」
「無理」

Fルートの人が尋ねる。
しかし式によって即座に否定される。

「今下手に動いてしまえば振り飛ばされるのがオチだ」
「そうかい・・・・・・」

宗助の回答に言葉を閉ざすFルートの人。
光龍とネオグランゾンのパワーバランスは極めて不安定なものだ。
よってそれら自身にかかる衝撃も常に変動し続けている。
このような足場で飛び出そうものならば、それこと二体の激突に巻き込まれるだけで終わってしまう。

「だから今はまだ好機じゃない、耐えろ」
「数秒でもどちらかに傾けばよいが・・・・・・」


「ふむ、中々のものだ。 ならばもっと出力を上げるか」
『なんだと・・・・・・?』

ネオグランゾンの背中の黄金のリングが発光を始める。
するとどうだろうか、バーニアから噴射される炎の熱量が増大したのだ。
流石の光龍も己にかかってくる負担の増大に驚きを隠せない。

『ぬぬぬぅ・・・・・・』
「どうしたマムクート? 貴様の力はその程度か?」
『まだ終わってないぞ馬鹿野郎・・・・・・!』


「おいおいこのままだとやばいんじゃないか!?」

Fルートの人が声を震わせる。
彼の目的は最高のタイミングで裏切ること。
順当に敗北してしまったのでは話にならない。
されどその面はおくびにも出さず、今は仲間を心配する一人の青年として振舞う。

「焦るな」
「そんな悠長なこと言っている場合かよ!」

その場にいる全ての人間に聞こえるように大声で言う。
この状況どうせ長くは持たない。
ブルーアイズシャイニングドラゴンとネオグランゾン、そのパワーは互角とは言え、決定的な違いがあるのだ。
生物と機械、そこにあるのは意思の有無。
マサキが動かしているとは言え、光龍と戦っているのはネオグランゾンに過ぎない。
命令されるだけの機械には疲労という概念は無いのだ。

『ち・・・・・・く・・・・・・しょう・・・・・・』

されど南千秋というのは人間だ。
彼女が変身する光龍も龍という種族の生物だ。
睡眠も食事も休養も必要、従ってひたすら力を出し続けられる道理もない。
パワーバランスが崩壊し、光龍が後退を始める。

「さあ出番だな」
「ああ」

式が言い放ち宗助が頷いた。
会話に気づいたFルートの人は、直後二人が消えたことに気づいた。


「クックック・・・・・・力比べは俺の勝ちのようだな」
『・・・・・・』

マサキは嘲笑う。
しかし千秋は答えることはない。

「ならばこのまま貴様を断ち切ってくれる!」

ネオグランゾンはグランワームソードの刃を支えていた腕を柄の方に持ち返る。
そのまま光龍を弾き飛ばすだろう。
そして叩き切ってしまえば良い、木原マサキの口元が歪む。
その顔に浮かぶのは嗜虐に目覚めた児童のそれ。
レバーを倒すだけで己が優勢になる、一つのスイッチで戦局が変化する、
TVを遊んでいる子供のような笑みだ。

「貴様を殺せば後は虫けらを踏み潰せばいいだけだな!」

冥王は座興に熱中していた。
だから忘れていたのかも知れない。
目の前の『千秋』を倒すことに意識を傾けすぎたのだ。
他に目を向けなければいけない敵が確かにそこにいた。

―左腕部損失

「なんだとっ!?」

コンピュータから損傷状況が電子音声で告げられる。
モニターを損傷箇所に向けてみるとそこにはあるべきはずのパーツが欠けているのだ。
すぐ後に聞こえた落下音はネオグランゾンの腕部の物だろう。
そして消えた腕部から人影が現れる。

「デカ物ほど密着されるときついとは思ったけどまさかここまでとはね」
「ここは戦場だ、闘技場ではない。
目の前の敵に集中しすぎたのが仇となったな」

式が誰に言うわけでもなく言い放つ。
すぐ後に彼女の背後から現れた宗助が、ネオグランゾンの右手首に向かってマシンガンを撃った。
銃弾は線を書くように手首の関節を貫かれる。
グランワームソードは今まで支えられていた右手首とともに落下した。

「ちぃ!」

マサキが舌打ちを放つ。
G・テリトリーと歪曲フィールドの二重結界をどう破ったかなんて、戦闘を振り返ればすぐにわかる話だ。
生ある者、有限なるモノ全てを切り裂く両儀式の特殊能力、もっと念頭に置いておくべきだったのかも知れない。
左腕を切り落とした式が、左肩を狙おうと刀を構える。

「させるか!」

無論この程度で追い込まれるマサキではない。
ネオグランゾンの周囲の重力が増幅していく。
クラビトンカノンと呼ばれる高重力波フィールドを発生させるMAP兵器だ。
両儀式とはいえ物理的に言えば生身の人間。
これに耐えられる道理はない。


「やばいことになったな」

式は己の体にかかる負担が増大していくのを感じる。
このままでは彼女は重力によって押し潰されてしまうだろう。
切り裂こうにも腕は象にでも引っ張られているように動くことはない。

「うわっ!?」
「すまぬ式。 不可抗力というやつだ」

そして彼女に宗助が覆いかぶさる。
彼も自分同様動くことはできないのだろう。
わかってはいるんだけど何故だか納得がいかない自分がいるような気がする。

「式、質問を要求する。 お前はまだ生きたいか?」

こいつは何を言っているのだろうか。

「いや、そのようなことはあまり考えたことないな」

ああそうだ、生きてるという実感なんて元よりあまり感じない。
だから命を賭けた戦いに身を投じてきた。
ここが死に場所であるならそうなることだろう。
このまま肉片になってはいお仕舞い。
心残りといえば仲間に会えないということか。
成り行きで着いて来てしまったけど、こんなことならせめて仲間探すことを優先させるべきだった。
そういえば凛の仲間のアーチャーとかいうやつも会ってないな。

「だが・・・・・・」
「だが?」

一応諦めてもらわないために一言添えておく。
何に諦めて欲しくないかって?
生きられるはずがない状況でこんなことを吐く人間は二種類。
前者は自暴自棄になっているということ。
そしてもう一つは―――

「お前が私達を助けられるというのなら賭けてみるのも悪くはない」
「了解した」

突如宗助の着ているボン太くんスーツの周囲の空間が変化する。
これまで自分達に圧し掛かってきた悪趣味な紫のオーラが消え、
変わりに見えにくいがそれを遮る障壁が生まれたことを感じさせた。
ラムダドライバ、人の想いを物理的な力に変えるブラックテクノロジーだっただろうか。
想いが力に変わるなど、精神論にも程があるが、実際こうして自分達を守っているのだから信じるしかないだろう。
相手を倒したい、人を守りたい、死にたくない、
想いを集中させる。 ラムダドライバの発動条件だ。

「外傷はないようだな」
「ああ」

宗助は腰を上げ、私の元から離れる。
私も彼に返事をして立ち上がる。
いつのまにか辺りを覆っていたフィールドは消え、ドーム内部の様子が目に入ってきた。
だが私達は本の少し、本の少しの間忘れてしまっていたのだ。
宗助の想いに包まれそれに集中している間、一緒にいた仲間のことを。


「千秋ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」


男の絶叫が耳を刺す。
振り向くと全身傷だらけの少女を男が抱えて叫んでいた。




☆ ☆ ☆



「千秋ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」

俺はこれほどかという叫び声を放つ。
同時に式と宗助の視線がこちらに駆け寄って来るのがわかる。

「大丈夫か!?」

宗助が珍しく荒げた声を出して問った。
何処からか取り出した救急箱で千秋の手当てを始めている。

「千秋は俺を庇って・・・・・・」
「理解した・・・・・・治療を続ける」
「もう手遅れだよ・・・・・・」

俺は弱弱しい声で答える。
千秋はネオグランゾンから放たれた重力波から俺を庇って倒れてしまったのだ。
自身を重力のフィールドから遮る障壁として俺の命を救ってくれた。
だけどたとえマムクートの龍とは言え、彼女も幼い子供、あれをまともに喰らって無事でいられるはずがない。
もう手遅れなのだ。

「確立は0だと判断したわけではな・・・・・・ッ!」

どうやら気づいたようだ。
千秋の口元から大量の血液が流れていることを。
そして俺がわかりやすく置いてやった、毒入りヤクルトのケースがあったことを。
だから言ったろ? もう手遅れだよ。


「説明を要求する、返答次第では・・・・・・」
「撃つってのか?」

マシンガンを眉間に突きつけられるが俺は動じない。
動じる必要もない。
着ぐるみごしでも宗助のやつが怒っているのがわかる。
俺が見たかったのはこれなのだ。
大切な者が奪われた喪失感、そしてその不条理を向けたやつに対する怒り。

「存命したければ返答しろ」
「ああいいぜ、俺はこいつを殺した。 元々そのために入ったんだ」
「ほう・・・・・・元からスパイだったというわけだ」

そんなに怒っちゃかわいいマスコットの着ぐるみが台無しだぜ。
さてそろそろぶっちゃけてしまってもいいだろう。

「それはちょっと違うな。 俺は奪いたかったんだ、みんなから全てをな。
そこで黒幕に一番近いお前らを潰そうと決めた。
最強の対主催は最高の希望だからな。 それを潰せば・・・・・・後はわかるだろう」
「奪うだと? 俺達は一人ではない。 地上にはマス夫殿達だってまだいる」
「ああ、いるならば俺はまだネタバレする時じゃねえよな?」
「なんだと!?」

俺は地下の基地を出るときある細工をしてきたのだ。
まず時限爆弾。
3分後に爆発するあれをどのタイミングで使ったのだろうか。
基地にいるときに使うとまず疑われるのは新参の俺だ。

簡単なんだよ
出発直前にマス夫が腹を壊したのは覚えているだろうか?
俺はあのとき、台所にあった卵に腐りかけた卵を仕掛けておいた。
そんなもん食ったら確実に腹を壊してトイレに駆け込むだろう。
そこで時限爆弾の出番だ。
あらかじめトイレに仕掛けておいたそれを、マス夫がトイレに入っているうちに爆発させる。
トイレの所要時間は数分ではあるまい。 俺がnice boat号に乗った瞬間に作動させてしまえば、
出発直後にはお陀仏ってわけさ。

「そんなものが仕掛けてあったとはな・・・・・・」
「おっとこれだけじゃないぜ」

実はというとトイレの時限爆弾というのはおまけだ。
誰が卵に当たるかわかったもんじゃない。
たまたまマス夫に当たったから作戦を変更する必要はなかった。
そして俺はそもそも時限爆弾の起爆スイッチを持っていない。

本来は俺が凛と冬馬に預けた人形、水銀灯に全て任せる計画。
トイレに誘い込んで時限爆弾に巻き込むのだ。
そのために水銀灯のいた部屋にさりげなく起動スイッチを置いてきたのだ。
今頃はあの基地にいた連中は全員逝っているだろうさ。

「というわけだ。 理解してくれたかな?」
「ハハハ、ハッハッハッハッハ!! 中々面白いものを見せてくれるではないか!」

どうやら俺の作戦は冥王にも高く評価されたらしい。
今だけはこの癪に障る高笑いも胸のわだかたまりを吹き飛ばすほど心地よいものに聴こえてくる。


「迂闊だった・・・・・・やつがこのような行動に出るなど想定してなかった俺のミスだ・・・・・・」
「落ち着け、お前だけのミスじゃない」

項垂れる宗助の肩を叩く式。
彼女の表情は苦虫をかみ殺したような宗助のそれとは全く非なるものだ。
その視線は両腕を失ってもなお悠然と構えるネオグランゾンをしっかり捉えている。
まるで倒れる千秋など意にも介さない、そんな顔をして。

「さて第3ラウンドといったところか。 こりゃ乱戦になりそうだ」
「乱戦? 何を言って・・・・・・」

式の言葉に語弊を感じたのか、木原マサキはレーザーを見て確認してみる。
今ここにいるのは・・・・・・


「新新生SOS団、全軍突撃ぃぃぃぃぃぃ!!!」

☆ ☆ ☆




『俺はアカギ、赤木しげる。 このバトルロワイアルの参加者全てに伝えたいことがある』

赤木しげると言う男の声が洞窟内に響き渡る。

「何を余所見しているアーカード?」
「少し休戦しようではないか神父。 どうやら面白いモノが聴けそうだ」


『先に言っておくがこれは定時放送などではない。 もっと重要な話だ。』

「そこの兵士、休戦を持ち込みたい」
「休戦だと? 貴様らのような蛆虫に・・・・・・」
「はいはいわかりましたわかりました。 それよりも今は放送に集中しましょうよ」
「グゥレイトだぜ!」
「「「お前は黙ってろ」」」

洞窟だけではない。 たとえばイギリスという国があったところ。


『お前達は何故、殺し合いをしている?』

「アルェー?(・3・)主催がそんなこと言うのっておかしくない?」
「この門倉、流石にここまで矛盾したことをおっしゃった人は始めてでございます」
「そんなことよりもティータイムだ」
「アバ茶もあるぞ」
「十六夜さん、どちらがよりメイドらしく茶を配れるか勝負しません?」
「雪辱を晴らすというの? 面白い、また泥を塗ってあげるわ」

たとえばとある喫茶店。


『おかしなことを聞いているのかも知れない。
だがよく考えて欲しい。 お前達は他人に強要されたぐらいで人を殺してしまうのか?
そこから打開するための方法に向き合おうともしないのか?』

「考えているさ! 僕はこの駄洒落で人を笑わせようとしている!」
「人と人が笑い合える世界、それがワシ達の望みじゃ!」

たとえばヨーロッパの一国。

『殺さなきゃ生き残れない。 確かにそのようなこともあるだろう。
しかしだからって全員殺す必要もないよな?』

「ああそうさアカギくん。
襲ってきた相手を殺すぐらいならいいけど、まさか全ての人間が敵ってわけじゃないよね。
バトルロワイアル打倒を目指している人間なんて結構いるものさ」
『そうだな相棒。 喜んで人を殺そうとする人間なんてそんなにいないんだ』
「君いつ復活したの・・・・・・まあ確かに味方は増やした方がいいね。
そして主催をあんまり信用しないことさ。 やつらが願いを叶えてくれる保証なんてどこにもない」
『でも今相棒がやろうとしていることは主催を乗っ取(ry』
「爆☆殺♪」
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

たとえば日本近辺。


『殺し合いを拒絶する人間なんてこの世に溢れかえっている。
なのにそうだと信じようともせず銃を向けて襲い掛かる。
ククク・・・・・・それこそ狂気ッ!』

「バッカもぉぉぉぉぉん!!! そんな当たり前のこと分かり切っているんじゃ!」
「アカギめ、何かといえばこのような説教で我らを説くつもりか?」

たとえば少女と化した魔法老人。


『主催というものはその狂気が見たくて仕方ないのさ。
だから殺し合いを仕組み、悲劇を嘲笑う。
・・・・・・もっとも中には牙を向かれることを望む狂人もいるがな』

「狂人ってそりゃおまいだろJKwwwwwww」
「赤木しげる、中々面白い男よ・・・・・・」

たとえば黒竜を駆る拳王。


『そしてこのバトルロワイアルにて黒幕面して傍観しているやつがいる。
その名が木原マサキ』

「そいつがクライシスのボスだな!?
己、木原マサキめ!許ざんっ!」

たとえばブラジル平原。

『中には察している者もいるようだが、首輪の機能は既に停止させた。
後はお前達の成すべきことを考えろ』

「オメガモンさん、もしかしたら千秋ちゃんって・・・・・・」
「ああみくるさん。 既に主催のところに行っているのかもしれない」
「そうだな。 お前ももういい加減俺の貯金使い果たしたろ?」
「うん、講談社も童夢もアスリードも買収したから後は」
「もっと熱くなれよぉぉぉぉぉ!!!」
ディアボロモン! お前ももっと熱くなれ!」
「有希が変になってしまったぁぁぁ燃えてきたぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「お前も伝染しているぞ」
「細かいところはどうでもいいのよシレン。 新新生SOS団出撃ぃぃぃぃぃぃ!!!」

たとえば珍奇な集団。
バラバラだった彼らの心が一つになる。




「ケロロ、人というものは面白いな」
「は、左様でありますか?」

ケロロ小隊が巣食う洞窟にてネウロは、主催本部のコンピュータにハッキングを行ったのだ。
魔人、脳噛ネウロがケラケラ笑いながらモニターを指差す。
するとどうだろう。
教師と女子高生が数々の人々を囲って何かをやっていた。
モニターの中では教師がナイフを持っている男性を叱りつけている。
一方女子高生はというと、怪我人や飢餓に苦しむ子供を介抱している。

「以前はやるべきことを見出せず、ひたすら逃げ回っていただけなのに、
あの放送だけでこうまで行動が変わるとは」
「そうでありますか?
元々あの先生は殺し合いをしている若者を正すつもりでいましたし・・・・・・」
「そうかケロロ、ならばこれはどうだ?」

またもスクリーンが切り替わる。
最終更新:2009年05月04日 09:05