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ここは上海。
普段の活気が消え失せ、不気味に静まりかえったこの地を、二つの二頭身の人影が歩いていた。

「ふあ……。眠いです……。私、いつも10時には寝てるのに……。
 殺し合いだか何だか知りませんけど、こんな夜遅くに始めるなんて非常識です!
 なんか気が付いたら長門さんとかいないしー!」
「静かにしなさい! 殺し合いに乗ってる人間がうろついてるかもしれないのに、そこら辺で寝るわけにもいかないでしょ!
 まずは安全な拠点を確保しないと!」

寝ぼけ眼の少女……あちゃくらさんの手を取りながら、もう一人の少女……あしゃくらさんは歩を進め続ける。

「まったく、外見は私に似てるのに、中身は全然駄目なんだから……」
「むぅ、聞き捨てなりませんね、その言葉。私だって昼間なら、あなたなんかよりずっと優秀なんですよ!」
「なんですって! 黙って聞いていればいい気になって! 取り消してください!」

歩きながら、口論を行う二人。結果として前方不注意となり、進行方向にいた人物にぶつかってしまう。

「あっ、すいませ……ひっ!」

素直に謝ろうとして、あしゃくらさんは凍り付く。彼女のぶつかった相手が、全身に返り血を浴びた仮面ライダーだったからだ。
その足下には、太った中年男が顔面を蒼白にして横たわっている。おそらくは、この仮面ライダーにやられたのだろう。

「なんだお前らは……。鬱陶しいんだよ!」

苛立った声で呟くと、ライダーは問答無用で剣を振り下ろす。奇跡的にその一撃を回避した二人は、一目散にライダーから逃げ出した。
だが、歩幅の狭い二人がどんなに頑張ってもさほど距離は稼げない。瞬く間に追いついたライダーは、再び剣を振るう。
だがその瞬間、あしゃくらたちの姿がライダーの前から消えた。

「何ッ!?」

思わず、驚愕の声をあげるライダー。そのまま振り下ろされた剣は、空を切りアスファルトに突き刺さる。

「舐めた真似しやがって……! イライラするぜ!」

感情のままにわめきながら、仮面ライダー王蛇は逃げた獲物を探すべく歩き出した。



「うん、あいつはもう行ったみたいだよ」

すぐ近くの路地裏。そこから顔を出したパイナップルヘアの少女は、王蛇が去ったのを確認すると足下の二人に呼びかけた。

「いやー、間一髪だったねえ。この引き寄せの杖とやらを持った私がたまたま通りかからなかったら、どうなってたか」
「私たちもあのおじさんのように、血の海に沈められていたでしょうね……」

少女の言葉に、顔を引きつらせながら答えるあちゃくらさん。あしゃくらさんは、その横でガタガタと震えている。

「そういえば、自己紹介がまだだったね。私は朝倉和美っていうんだ。君たちは?」
「私はあしゃくら。こっちはあちゃくらです」
「そっかー。よろしくね。ところで君たち、私と一緒に来ない?
 私はこのバトルロワイアルを止める方法を調べてるんだけど、仲間は多い方がいいでしょう?」
「そうですね、よろしくお願いします」
「私も異存はありません。よろしくお願いします」
「うんうん、よろしく」

朝倉は二人と、順に握手を交わす。

「よし、それじゃあバトルロワイアル破壊のため、三人で頑張ろう!」
「その前に……眠いです……」
「あー、こんなところで寝ちゃ駄目だよー!」

三人の前途は、どうにも多難なようである。


【午前0時30分/中国・上海】

【浅倉威@仮面ライダー龍騎】
【状態】イライラ、仮面ライダー王蛇
【装備】王蛇のデッキ@仮面ライダー龍騎
【道具】支給品一式
【思考】
1:イライラするので皆殺し
2:逃げた連中を見つけて殺す


【あしゃくらさん@にょろーん ちゅるやさん】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:キョンくんのためにも、バトルロワイアルを止める

【あちゃくらりょうこ@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】
【状態】ものすごく眠い
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
0:寝たい
1:バトルロワイアルを止める
2:長門と合流を目指す

【朝倉和美@魔法先生ネギま!】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、引き寄せの杖[2]@トルネコの大冒険
【思考】
1:バトルロワイアルを止める方法を見つけ出す

【アサクラ@機動戦士ガンダム 死亡】
死因:斬殺
最終更新:2009年05月16日 00:18