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は、これはまた面白そうなものが始まったな。」

此処はとある路地裏。
そこには1人の学生服を着た男が立っていた。

「このバッグの中が俺の物になるのか? ……ああ、これは良いや。あの短刀じゃないが、これならば十分に扱える。」

男が取り出したものは1本のナイフ。
そしてその他のものは不要と見たのかその場に放り出した。

「さて、折角公正明大に殺しあえるんだ。楽しまないと損だよな。」

男はナイフを片手に辺りを適当にうろついた。
すると、近くの公園で1人の10歳くらいの少女を見つけた。
少女は誰かを捜しているようだった。

「やれやれ、子供か。あれが相手じゃ面白くない。他をあたるか……ん?」

男が振り向くと、少女がじっと自分を見つめているのがわかった。

「ちょっと、そこのあんた。うちのじじい見なかった?」

男は1つ溜息を吐いて答えた。

「知らないな。……しかし、アンタ随分軽率なことをするんだな。今、世界中で殺し合いをしてるんだぜ? 俺がアンタを殺すかもしれないとは思わなかったのか?」

すると少女は、

「ふん、このリルム様がそう簡単にやられるわけ無いじゃない!! リルムはみんなと世界を救ったこともあるんだから!!」

と、元気に答えた。

それを聞いた男はニヤリと笑って、

「へぇ……そんな事を言うって事はよっぽど自信があるんだな。クク、興が乗った。なあ、アンタ俺と殺しあわないか? 世界を救った力を見せて欲しいんだが?」

そう言ってナイフを取り出した。リルムと名乗った少女もそれを見て自分の鞄から筆を取り出す。

「何よ、あんたリルムとやる気なの? いいもん、いいもん、だったらあんたをけちょんけちょんにしてやるもん!!」
「は、上等。それじゃ、始めようか。」

先に仕掛けたのは男の方だ。まずは単純に真正面から切りかかった。
リルムはそれを難なく躱す。

「ファイア!!」
「ッ!! ちっ!!」

男が止まった所にリルムが魔法を打ち込む。それを男は間一髪で避ける。
そして、両者は一旦距離を置いて立ち止まった。

「成程ね。アンタ、その手の人間と言うわけか。……なら、思う存分殺しあえそうだ。」
「大したこと無いくせに何言ってるの? あんたなんかに負けるリルム様じゃないもん!!」
「は、舐められたもんだ。それじゃ、行くぜ?」

次の瞬間、男はリルムの視界から消え失せた。
リルムが咄嗟にしゃがむと今まで頭があった位置をナイフが通り過ぎていった。
リルムは周りを伺っているが、男の姿を見る事が出来ない。

「どうした? 俺なんて大したこと無いんじゃなかったのか? 俺は此処だぜ?」

すると、リルムは男の声がしたほうに向けて即座に魔法を放った。

「スロウ!!」
「ぐっ!?」

スロウの魔法を避け切れなかった男が相手の死角に入りきれずに見つかる。
そして次の瞬間に見たものは、

「な!?」

そこにいたのは自分自身だった。その目の前の自分は男に向かって無数の斬撃を放った。
男は同じ技で応戦するが、速度が落ちているため何発か喰らっている。
そして、相手になっていた自分が消えた瞬間、急に自分の体が動かなくなった。

「ふっふっふ……あたしの勝ちだね。」

その男の目の前に、付け髭をつけたリルムが現れた。
男が動けなくなったのはリルムが「あやつる」を使って相手の行動を乗っ取ったからだった。

「やれやれ……俺も腑甲斐の無いものだ。まさか殺し合いの最初の相手、それもこんな子供に負けるとはね。」
「子供扱いしないで!!」
「わかったわかった。で、俺をどうするんだ? 別に殺すというんなら構わないが?」
「殺さないよ~だ。あんたにはジジイを捜すのを手伝ってもらうよ。全く、あのジジイ世話が焼けるんだから!!」
「はぁ……良いぜ、敗者は大人しく勝者に従うとしよう。……しかし下手だね、どうも。」
「よ~ぅし、それじゃあ、ジジイ捜しにしゅっぱ~つ!! ところであんた何ていうの、キザ男。」
「……七夜志貴だ。」

ニヤニヤ笑いながら男……七夜志貴が答える。

「……何で笑ってるのよ?」
「いや、リルムの顔で付け髭を付けているって言うのがどうにもね。」
「うるさ~い!! ほら、キリキリ歩く!!」

無理やり七夜を歩かせるリルム。

「待て。刃向かったりしないからそろそろ術を解いてくれないか?」
「だ~め♪ リルムの事を馬鹿にしたんだからこれはお仕置きなんだもんね~!!」
「……救われないな……俺も。」

こうしてこの2人のジジイ捜しが始まった。
因みに七夜が放り出した支給品はリルムによってしっかり回収された。

【午前5時45分/アメリカ・ニューヨーク】

【リルム・アローニィ@FF6】
【状態】健康
【装備】チョコボの筆、団長の髭
【道具】不明(2人分)
【思考】
1:ジジイ(ストラゴス)を捜す

【七夜志貴@MELTY BLOOD Actress Again】
【状態】やや疲労、若干の負傷
【装備】アサシンダガー@DQ
【道具】捨てた
【思考】
1:リルムに従ってジジイを捜す ※ジジイが誰の事を指すかは把握してません
2:殺し合いを楽しむ
3:白レンも一応捜す
最終更新:2009年05月20日 00:20