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世界各地で順調に進行する殺し合い。
そして、同時に日本を舞台に繰り広げられる聖杯戦争。

「ふん。なかなか悪くない進み方じゃが……さて、そろそろ梃入れが必要かのう」
安土城にて、各地の様子を監視していた織田信長が満足げな顔でつぶやく。
「元親殿はおるか?」
「はい、ここに」
信長の声に応じて、背後に控えていた群雄の中から一人の男が前に歩み出る。
「元親殿よ、そなたにはこれより戦場に出て参加者どもをかき回していただきたい」
(ふん……本来なら対等な立場のはずなのに、すっかり家臣扱いか……ま、俺は戦さえ出来ればそれでいいんだがな)
長宗我部元親は不満を隠したまま、
「承諾いたしましょう」
と告げると、他の諸将たちに見送られて城の外へと出て行った。

「しかし殿、あまりいたずらに混乱を拡大させるというのも……」
心配そうな顔で慎重論を口にする明智光秀を手で制して信長は告げる。
「この城は小泉に守らせておるし、福田をはじめ世界各地にジョーカーも配置しておる。
不測の事態は心配しておらんが……やはり、より面白くなったほうが見物であろう?」



【1・バーサーカー】

「赤鬼どん、そういつまでも泣いていてはいかんであるぞ」
呆れたように言う浦島太郎の言にも耳を貸さず、めそめそと泣き続ける赤鬼。
「うう……お、おら、こんなことしたくなかっただ……うう……人殺しなんて……
人として最低のことだべ……」
いやお前人じゃなくて鬼だろ、と突っ込みたい気分を抑えてため息をつく浦島太郎。
『狂化』が収まってからというもの、ずっとこの調子だ。
この鬼は『鬼』としてはあまりにも優しすぎる。
ゆえに、バーサーカーのクラスであるにも関わらず常時狂化状態でいることが出来ず、
狂化が解けたらこの様だ。
(このままでは勝ち残ることは叶いそうにないが……)
浦島太郎の目的はあくまで優勝だ。それによって失った時間を取り戻し、もう一度父親と母親に会う。
赤鬼などはそのための駒にしか過ぎない。
他に優秀なサーヴァントがいればそちらに乗り換えることも考えたほうがいいかもしれない。

「あ……」
「どうした、バーサーカー?」
「あ、あっちのほうから沢山のサーヴァントの気配がするだ!!」
そう言って彼方の空の下を指差す赤鬼。
「まことであるか? ならばライバルを一網打尽にするチャンス!! 行くであるぞ、バーサーカー!!」
そのマスターの言葉に頷く赤鬼だったが、内心で震えていた。
(おら、もう戦いなんかしたくないだよ……)


【一日目・午前6時30分/日本】
【赤鬼@泣いた赤鬼】 (クラス・バーサーカー)
[状態]健康
[装備]なし
[道具]きびだんご(桃太郎から奪った)
[宝具]不明
[思考]基本:マスターに従う

【浦島太郎@童話】 (マスター)
[状態]健康
[装備]釣竿、亀
[道具]支給品一式
[思考]基本:優勝して、自分の失われた時間を取り戻す

【2・アーチャー&ライダー】

「えーりん、相手にしては……」
ライダーのマスター、ルカの挑発に乗るまいと自らのサーヴァントを牽制する輝夜だったが、
「もう遅いようですね、姫様」
えーりんはそう言って背後を振り返る。そこには、赤い弓兵が夜明けの空を背に立っていた。
「以外ですね、あなたたちは釣り以外には興味が無いものとばかり」
「確かにな。だが、自分と同じクラスのサーヴァントと戦うことなど、通常の聖杯戦争ではまずありえないからな。
せっかくだから首を突っ込んでみるのも悪くはあるまい、とな」
演技だ、とえーりんは確信した。
この英霊は、そんなことで戯れに戦闘を起こすような男ではない。きっと何か真の狙いがあるはずだ。
「アーチャー、と呼ぶのは紛らわしいですね。エミヤ、とお呼びしてよろしいでしょうか?」
「―――良かろう」
弓兵同士が、暁の空の中で向かい合う。

「やれやれ、まさかもう一人サーヴァントが出てくるなんてね」
三人目の気配を感じてより警戒を強めるメタナイトと、やはりどこか楽しそうに微笑むルカ。
「こうなれば、もうここはあいつらが潰し合うままに任せて、さっさとミクを追ってもいいわねえ」
豊満な胸をしたボーカロイドは、口元に手を当てて今後の行動を思案していた。


【午前6時30分/日本】

【八意永琳@東方project】 (クラス・アーチャー)
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】不明
【思考】
1:マスター(輝夜)に絶対の忠誠
2:エミヤを倒す

【蓬莱山輝夜@東方project】 (マスター)
【状態】健康
【装備】ジャージ@現実
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:カオスロワ、聖杯戦争の優勝を目指す。

【濱口優@現実】(マスター)
【状態】疲労、パワー全開
【装備】改造巨大銛、ゴーグル、ウェットスーツ
【道具】木の実5種(それぞれ少量)
【思考】基本:アーチャーと共に世界中の魚を獲る
1:とりあえず傍観

【アーチャー@Fate/stay night】 (クラス・アーチャー)
【状態】やけっぱち精神崩壊、凛のうっかり伝染
【装備】釣竿、最新式リール、釣り針、頑丈な釣り糸、三つ編みにしたピアノ線
【道具】ミミズ×6、釣りバッタ×5、釣りホタル×17、釣りカエル×9、ガルタイト、ノート
【宝具】無限の剣製
【思考】基本:濱口優と共に世界中の魚を釣る  
1:えーりんを倒す

【巡音ルカ@ボーカロイド】 (マスター)
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】
1:アーチャーたちの戦闘に介入するか、ミクを探す

【メタナイト@星のカービィ】 (クラス・ライダー)
【状態】健康
【装備】剣(詳細不明)
【道具】支給品一式
【宝具】不明
【思考】
1:マスターに従い、敵を討つ

【3・???】

同刻、埼玉県。
グリマスはかがみの断続的な攻撃に晒されて酷い手傷を負っていた。
なんとか反撃の隙を見出そうとするが、もはや自由に動くことさえ出来なかった。
次の攻撃で間違いなく終わる。
(ドナルド……みんな……すまねえ……)
そんなグリマスに微笑みながら近寄る下着姿のかがみ。
「さあ、あんたはどんな味がするのかしら?」
その姿は淫靡を通り過ぎ、醜悪ですらあった。
「さあて、そろそろ味あわせてもらおうかしら? 何しろ私は、『イーター』――“飽食者”のサーヴァントなんだから」
そんな自らのサーヴァントの姿を、遠くで苦虫を噛み潰したような顔で見つめる少女がいた。
(あんなのが……別の世界の私、だなんてね)
彼女こそが、もともとこの世界にいた「柊かがみ」。もちろん前回までのカオスロワの記憶などはない。
サーヴァントであるかがみと違って、善良な普通の女子高生である。
そのかがみが目を背けたくなるような戦闘は、最も醜悪なシーンによって終わろうとしていた。
目の前で、グリマスを性的な意味で、そして食事的な意味で『貪る』自分と同じ姿をした少女。
こんなものを見せられて、平気でいられるわけがない。
が、かがみ(マスター)は必死に耐えていた。
(この別世界の私と組めば、つかさやこなたを助けることが出来る。そうよ、私はそう教えられて……)
妹や友人たちを救う。その目的がなければ、こんな戦いに耐えることなど出来なかった。

「ふうー、ご馳走様でした!!」
やがてグリマスを完全に平らげてしまったかがみ(サーヴァント)がかがみ(マスター)の元に歩み寄ってきた。
「……やめて。それ以上私に近寄らないで」
「何よ冷たいわねえ、同じ『柊かがみ』同士仲良くしましょうよ!!」
冗談ではない。あんなふうにかわいいマスコットキャラを殺せる奴なんかと、どうして仲良くしないといけないのか。
ましてやこんなのが平行世界の自分だなんて……
「ところで、あっちのほうになんか他のサーヴァントが一杯集まってる気配があるのよ。早速行ってみない?」
と、東京のほうを指差して言った。

と、その時、突如
「ビリビリ」
という下着が破れる音とともに、かがみ(サーヴァント)の体格が瞬く間に相撲取り並みに巨大化した。
「ちょ、何よこれー!!」
色気もクソもない全裸姿になったかがみ(サーヴァント)。
これこそが、グリマスが自分の身をもってイーターのサーヴァントことかがみにかけた渾身の反撃、「肥満の呪い」だった。

【午前6時30分/日本・埼玉】
【柊かがみ@らき☆すた】 (クラス・イーター)
【状態】でぶみん、全裸
【装備】無し
【道具】無し
【宝具】変態的性欲
【思考】
1:いつも通り、本能に従う。

【柊かがみ@らき☆すた】 (マスター)
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:つかさやこなたを守るために戦いに身を投じる
2:これがもう一人の私とは……

【グリマス@マクドナルド  死亡確認】

【4・セイバー】

一方その頃、アキバのマクドナルドでは6/、ミク、ハルヒ、ひよりの四人がテーブルを囲んでいた。
「へーえ、聖杯戦争ね!? 面白そうじゃない!!」
早速首を突っ込む気満々のハルヒ。なおもちろん6/とミクも無理やりSOS団に入れられた。
「それで、あんたたちはこれからどうやって勝ち残るつもりなの?」
「んー、とりあえず俺が考えたのは……」
「あ、マスター、やっぱりちゃんと作戦とか考えててくれたんですね!!」
ミクが期待に満ちた眼差しで6/を見る。
「うん。まずミクはセイバーなんだから、相手もまずミクが剣をメインの武器として接近戦を仕掛けてくると思ってるはずだ。
だがミクがボーカロイドだと知っていれば、歌を攻撃手段として使うであろうことも予想するのは難しくない」
「はい、確かに」
「そこでそれを逆手に取るために、ミクはあえて武器を持たず、かといって歌も歌わず、丸腰で敵に体当たりしていくってのはどうだ?」
「なるほど、それは意外性があっていいわね!! 敵もきっとびっくりするわ!!」
「いや、私が一番びっくりなんですけど!!」
即座に賛同するハルヒと突っ込むミク。
「仕方ないな……じゃあミク、お前自爆とかしても平気なほうか?」
「平気なわけないじゃないですか!!」
「なんだ、ダメなのか……」
「ったく、ボーカロイドとか言ってる割には役に立たないわねえ」
(あれ? なんで私が悪いみたいな流れに……)
釈然としない気持ちで、ドリンクの氷をがりがりと齧るミク。

「あっ、じゃあこんなのはどうッスか?」
勢い良く手を上げるひより。しかし、彼女がそのアイデアを披露することは無かった。
音もなく振るわれた剣によって、彼女の首が胴を離れて宙を舞ったからだ。
「なっ―――」
驚くハルヒと6/、そしてネギを構えて立ち上がるミク。
首を失くしたひよりの背後で刀を血振るいしていたのは、いかにも武将といった服装の美青年だった。
「よお。ちょっとばかし、俺と遊ぼうや?」
「あ、あなたは――」
「長宗我部元親。かつて四国を手中に収めた、鬼と呼ばれた男よ」
「サーヴァント……ではないようですね」
「ああ、そんなん俺には関係ねえ。信長殿にはお前らを引っ掻き回せと言われているが……
正直、俺は自分が戦えればそれでいいからな。それに、一応マスターとサーヴァントは殺すなとも言われている。
もっとも、てめえが俺を満足させられなかったらその限りじゃあなくなるがな」
間もなく完全な夜明けを迎えそうな空の下、マクドナルドの中でミクと元親は剣を構えて向き合った。

【午前6時30分/日本・秋葉原】
【◆6/WWxs9O1s氏@書き手】(マスター)
【状態】健康 SOS団臨時団員
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:なんか来ちゃった……
2:死にたくない
※6期までの6/氏とは別人です

初音ミク@ボーカロイド】(クラス・セイバー)
【状態】健康 SOS団臨時団員
【装備】伝説の首領パッチソード@ボボボーボ・ボーボボ
【道具】支給品一式
【宝具】電子の歌声
【思考】
1:マスターに従う

涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】健康(性的な意味で)
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品、大量のハルヒ×キョン同人誌
【思考】
1(建前):SOS団のメンバーを再結集させ、平行世界について調べる
1(本音):キョンを見つけて○○とか××とかする
2:なによこいつ!!

【長宗我部元親@戦国時代】
【状態】健康
【装備】日本刀
【道具】なし
【思考】
1:戦いを楽しむ
2:気が向いたら信長の指示通り、参加者をひっかきまわす

【田村ひより@らき☆すた  死亡確認】
最終更新:2009年05月23日 00:19