「――で、マスター。僕は何をすればいいのかな?」
「
イチローよ、貴様に命じるのは、テラカオスバトルロワイアルに参加しているサーヴァントとマスターから儂と貴様を除いた約40名、その抹殺だ」
「……質問がいくつかあるかな。その命令だと、光秀君も抹殺の対象に含まれてしまうんだけど」
「構わん。――所詮奴は本来の歴史で儂を殺した狼籍者よ。暫くは適当に働かせ、利用価値が無くなり次第、殺すがいい」
「じゃあ次の質問だ。マスターは先程元親君を戦場に出陣させたけど、その時はマスターとサーヴァントを殺すなと命じている。
けど、今回は僕にマスターとサーヴァントを殺せと命じた。この違いはなんだい?」
「簡単な事よ。一介の武将でしかない元親では、サーヴァント相手は荷が重い。
サーヴァントには貴様らサーヴァントを、他の参加者には我が手駒をぶつけるまでのこと」
「成程ねえ……三つ目、いいかな? 僕以外のマスターの部下を、教えてほしいんだ。
マスターの部下まで誤殺なんてミスは、僕らしくないからね」
「ふむ……元親と光秀に、小泉や福田屋、その他にも数万人が世界中に散らばっておるが、気にせずともよい。
あの程度の部下ならば、いくら死んだところで影響は無い。
――おお、そうじゃ」
「うん?」
「部下では無いが……皆殺しを望むように洗脳と改造を施したマーダーを数名、会場に解き放っておる」
「それは、ドナルド・マクドナルドのことかい?」
「察しのいい奴よ……いかにも、ドナルド・マクドナルドもその一人。奴らはただ、殺戮のみを目的としておる。
儂の命令すら効果は無いであろうから、貴様も気を付けるがいい」
「じゃあ、四つ目。最後の質問だ」
「何を尋ねる」
「マスターの性格……というかキャラだね。それが、テラカオスバトルロワイアルの開始以来、一定していないのは何故だい?」
「………………」
「召喚される前から、この世界の様子は観察していたんだけどね。
どうもマスターは、このテラカオスバトルロワイアルの舞台に登場する度に、キャラが大きくぶれる気がするんだ。
開幕宣言時、長政君粛清時、元親君出陣時、光秀君出陣時、僕の召喚時、そして今、僕との会話の様子。
これらを見比べてみると、マスターが明らかにそれまでと別人のように感じる場面がいくつもある。
でも、僕の一流の選球眼に狂いが無ければ、入れ替わりなどは一度も無かった。全てのマスターは、たしかに同一人物だった。
にも関わらず、別人のような違和感を感じる場面がある――これは、どういうことだい?」
「ククク……つくづくイチロー殿は、察しがいいのう……」
「もしかして――マスターから感じる、『人間というよりも、むしろ僕達に近い』気配に、何か関係があるのかな?」
「………………」
「もしかしてマスターも僕達と同じように、何者かに召喚され――」
「イチロー殿」
「……なんだい?」
「困るのう、最後と言いつつ、そんなにいくつも質問されては……悪いが、儂には他にもすることがある。
イチロー殿には悪いが、その話はイチロー殿が仕事を終えた後、ということで如何か?」
「……アハハ、
ごめんごめん。つい、話が長引いちゃったみたいで」
「何、構わんよ。ではマスターとサーヴァントの抹殺、宜しく頼むぞイチロー殿――いや、【打者】バッターよ」
「……うん、じゃあ行ってくるよ」
【イチロー@現実?】
【状態】健康
【装備】
【道具】
【宝具】バット
【思考】
1:マスターに従い、サーヴァントとマスターを殺害する
2:
織田信長に対して、いくらかの疑念
※規格外ゆえにサーチャーの調査関連のスキルを無効化しています。
最終更新:2009年05月26日 00:28