どうも、サーヴァント・アングラーこと、アーチャーだ。
全くもってややこしいことこの上ないが、事実なのだから仕方がない。
真名をホイホイ名乗るわけには行かないしな。
さて、あれから少し移動して近くの海沿いに着いたわけだが……
釣り以前に確認したいことがある。
それは自分についた新しいクラススキルについてだ。
たしか、水辺に行くと能力が飛躍的に上昇するとあったような……
「なあアーチャー、何でお台場に来てん?」
「クラス別能力の確認だ。それに、前回があの混沌程度だったからな。別にここでも釣れるだろう。」
身体を少し動かしてみる。いつも通りの鍛練の動作でだ。
……おや、やけに動作が軽い。干将莫耶の重さがまるでプラスチックのおもちゃクラスの重さに感じる。
続いて跳躍してみる。極めて軽く飛んだはずだが、軽く10mの高さまで跳んだ。
思いっきり跳躍して見ると少なく見積もっても50mくらいなら楽勝で届くだろう。
優も突然の私の身体能力の向上に驚いているようだ。
「凄いやないか!! これなら生き残れるんちゃうか!?」
「いや、この身体能力は海の近くにいた時のみ発揮されるようだ。範囲は精々海から500m、
相手にどのようなサーヴァントが居るか知らないが、この範囲外から狙い打つ能力を持つものならば此方から撃って出なければならんだろう。」
もっとも、此方も元はアーチャーだ。相手が狙える距離よりも遠くから狙い打つ自信はある。
さて、次は海流を見てみるとしよう。
おお、水流がベクトルとなって現れるのか。
おまけに何かにぶつかっている時はそれを避けるように矢印が出る。
「さて、優。早速の大物のようだぞ? 海の流れが巨大な影を作っている。水深10mの位置だ。」
「何やと!? おっしゃ、ほな行くでー!!」
優はそう言うなり豪快に飛び込んで行った。
さあ、私も釣りの準備をしよう。
……と、その前にだ。覗き見をしている不貞の輩を排除しなければな。
あらかじめ投影しておき、外套の中に隠していた黒鍵を手に取り、投げ放つ。
弓を出さなかったのは、いつでも弓を出せるというのも手札としては使えると踏んだからだ。
投げ放った黒鍵は一羽の鴉を目掛けて飛んでいった。
だが、黒鍵が当たる寸前、突然の海風により軌道が逸れ、鴉は逃げ去った。
……まあ、良い。相手の情報収集の方法の一部を掴んだだけ良しとしよう。
「居ったで~!! 久々の大物や~!!」
さて、今は目の前の大物を取るとしよう。
優と共に現れたのはクラーケン3匹。巨大な烏賊だ。
相手は此方を見るなり襲い掛かってきた。
ふむ、肩慣らしには丁度良いか。干将莫耶だけで何処までやれるか試して見るとしよう。
優の所には1匹、私の所には2匹。理想的な形だ。
クラーケンが攻撃を連続で繰り出してくる。普通の獲物が1度攻撃してくるペースで2度攻撃してくるからなかなかの速さだ。
……だが、今の私にはそれでも遅い。干将莫耶で弾くまでも無く易々と避け、懐に入る。
そして、クラーケンの頭目掛けて攻撃を放った。
すると、私が予想していたよりも容易くクラーケンが真っ二つになった。
これは……干将莫耶の切れ味が上がっている? 魔力の増加に伴い剣の能力が強化されたということだろうか?
向こうを見ると、優がクラーケンの眼を一突きして、クラーケンを討ち取ったのが見えた。
それに安堵していると、クラーケンが突然飛びついてきて、締め上げてきた。
「くっ、しまった!!」
「アーチャー!? 今助けたる!!」
しかし、締め上げてるにしては少し弱いような気がするな。
腕に力を込めてみる。ぐっ、これは……簡単ではないが、振りほどけるかもしれん。
「ぐ……おおおおおおおおお!!!!」
歯を食いしばり、全力を出す。
すると、クラーケンの脚を押しのける事が出来た。そして、再び締めに掛かろうとする脚を身体を回転させて斬りおとした。
「おりゃああああああ!!!!」
そして怯んだところを、優が銛で眉間を一突きして討ち取った。
ふむ、優も相手の急所を的確に突くと言う事を覚えたらしい。随分な成長だ。
「大丈夫何か、アーチャー!?」
「ああ、御覧の通り、私は無事だ。流石に発動条件が厳しいだけの事はある。素晴らしい効果だ。」
「そうか、そりゃええな!! ほな、久々に行くでーーー!!」
「「クラーケン、獲ったどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」」
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【午前8時00分/お台場】
【濱口優@現実】 (マスター)
【状態】疲労、パワー全開 、アーチャーのマスター
【装備】改造巨大銛、ゴーグル、ウェットスーツ
【道具】木の実5種(それぞれ少量) 、魔石リヴァイアサン@FF6
【思考】基本:アーチャーと共に世界中の魚を獲る
1:ウラーラーラーラーラーラー!!!!!!!
2:獲ったどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
【アーチャー@Fate/stay night】 (クラス:アングラー)
【状態】やけっぱち精神崩壊、凛のうっかり伝染
【装備】釣竿、最新式リール、釣り針、頑丈な釣り糸、三つ編みにしたピアノ線
【道具】釣りミミズ×6、釣りバッタ×5、釣りホタル×17、釣りカエル×9、ガルタイト、ノート
【宝具】無限の剣製
【思考】基本:濱口優と共に世界中の魚を釣る
1:ウラーラーラーラーラーラー!!!!!!!
2:そろそろゴールしてm(ry
3:新聞屋についても手が空いたら調べる
【クラーケン×3@DQ 水揚確認】
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「あ、一羽帰ってきましたね。さてと、この小型カメラの映像を……」
そう言いつつ、鴉の脚から小型カメラを取り外すのは射命丸文。
此処は先程の一番高いビルから少し移動したところにある雑居ビルの屋上である。
此処に拠点を移したのは文の提案であり、幹也の提案でもある。
まず、幹也が文の「カラスを使役できる能力」に眼をつけ、文がカラスの居る場所への移動を提案したのだった。
小型カメラは途中の電器屋より失敬したものである。
文が小型カメラの映像を見ようとすると、
「これは……なんだろう? リングの中に糸?」
支給品をチェックしていた幹也から声が上がった。
「この先端の形……これほど細くて鋭利ならば恐らく刺さったとしても痛みは無さそうですね。糸の材質は……何か特殊な素材ですね。
これは何かに刺すもので、リングには付けている本人に接続できるようになっている、と言うことは……」
文は、幹也の持っている道具を見た。正直に言って、何か糸がしまってあるブレスレットにしか見えない。
しかし、幹也はほんの僅かな情報だけで、その道具が何であるのかその場で特定しようとしている。
文は、これがこのサーヴァントの特性【情報処理】なのだと思い当たった。
「文さん、少し良いですか?」
「はい、何でしょうか?」
「少しだけこれを付けさせてください。僕の考えが正しければ、これの使い方はこうです。」
幹也はそう言うと、糸の先端を文の頭に刺した。
文がこれを付けてどうするのかと聞こうとすると、
「今、どうするのか聞こうとしましたね。それから、少しで良いんで僕を殴ってみてくれますか? ちょっとしたテストです。」
そう言って、幹也は目を閉じた。
文は、訳が分からないまま幹也に殴りかかった。しかし、何度やっても眼を閉じているはずの幹也に躱される一方だった。
「……どうなっているんですか、黒桐さん?」
「これは、相手に刺すことで刺した相手の思考や知識が読める
みたいなんです。恐らくは、思考する時に出る電気信号を使用者の脳に送って、
そのまま相手の思考を読めるようになっているのでしょう。次にもう1つ実験したい事があります。」
「何の実験ですか?」
すると、突然文がその場で凄い勢いで飛び跳ねだした。そして、その次にこれまた凄い速度で屈伸運動を始めた。
「あ、あやややや!? か、体が勝手に動いてます!? どうなってるんですか!?」
「う~ん、これは相手を操ることも出来るみたいだね。っと、
ごめんよ、今外すから。」
幹也が頭からケーブルを外すと、文はその場に座りこんだ。
先程の運動に相当な無理があったためだ。
「大丈夫かい? 座りこんじゃってるけど、どうかしたの?」
「今の運動なんですが、体への負荷が洒落になってないです。何て言うか、限界を超えた運動でしたよ?」
すると、幹也は少し考え込んで、
「……そっか。これは人の身体能力の限界を無視することが出来るのか。」
「どういうことですか?」
「あのね、人間の体って言うのは普段は本気を出していないんだ。本当に大事な時に故障していたりすると駄目だからね。
丁度リミッターが掛かっている状態なんだ。それで、これはそのリミッターを外して、本気で身体を動かす事が出来るようになるみたいだ。」
「それじゃあ、この疲れは?」
「誰だって、本気を出した後は疲れるでしょ? つまり、それはそう言う状態だって事だね。多分、これは僕自身にも使えると思う。けど、余りしょっちゅうは使えないね。」
そして、幹也は次にカラスにケーブルを刺した。
「うん、人間以外でも思考や知識が読めるみたいだ。……危なかったね。怖かっただろう?」
そう言って幹也はカラスの頭を撫でた。
「何が、あったんですか?」
「アングラーにばれたみたいだ。だけど、彼らは今は気にしなくても大丈夫なんじゃないかな? 彼らの能力を考えれば秋葉原に来る確率は低いと思うよ。」
「それで、他に情報はありますか?」
「海辺で彼らと戦うって言うのは余程の自身がない限りは無理だと思う。もっとも、僕は戦うことすらままならないけどね。
それから、皆が集まってきてるけど、今の状態だと僕達が戦うことは此方から仕掛けない限りは無いと思う。皆それぞれ交戦中みたいだしね。」
「秋葉原からの移動は出来そうですか?」
「……多分無理だと思う。此処からだと、どのルートでも危険人物に当たる。今は此処でじっとしてるのが一番だと思うよ?
皆の交戦位置から言って、ユダがランサー、チャレンジャー、バッターにもうすぐ接触、ブッチギルンジャーがライダーと接触って言う確率が高いかな?」
「そうですか。ではしばらく静観、と言う方針で宜しいんですね?」
「はい。貴方のカラスからの情報のお陰でこっちも大体の予測がつくようになりました。また動きがあったら言いますね。」
そして、幹也はポツリとこんな質問を文にした。
「……文さん。貴方はこんな状況でも新聞を書き続けるんですか? 自分が何時死ぬかも分からないんですよ?」
その質問に文は笑って答えた。
「当然です。こんな時だからこそ、新聞を書いて、皆に実態を知ってもらいたいんです。それに、私の新聞を心待ちにしてくださる人も居ますから。」
その答えに幹也も笑って返した。
「そっか。それじゃあ、僕も頑張んないとね。次の記事はどうするの?」
「そうですね……あ、何かお尻を叩かれていた人たちに接触した人が居るみたいですから……」
そう言って、2人は新聞の編集作業に掛かった。
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【一日目・午前8時00分/日本・秋葉原】
【射命丸文@東方project】(マスター)
【状態】健康 、若干の筋肉痛
【装備】手帳@現実
【道具】不明
【思考】 基本:真実を新聞にして客観的に皆に伝える
1:どうしよう……
2:この聖杯戦争を生き延びる
3:元の世界に皆で帰る方法を探す
【黒桐幹也@空の境界】(クラス・サーチャー)
【状態】健康
【装備】エーテライト
【道具】不明
【宝具】不明
【思考】
1:式やその他の知り合いを捜す
2:文を手伝う
最終更新:2009年05月31日 00:19