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メロスはその朝、鉄道に乗って十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、その日の午前、
陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。
メロスの十六の妹も、きょうは兄の代りに羊の番をしていた。
のらくらと歩いて来る兄の、早い帰りの姿を見つけて驚いた。
そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。
「なんでも無い。」
メロスは無理に笑おうと努めた。
「市に用事を残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」
妹は顔をしかめた。
「うれしいか。綺麗な衣裳も買って来た。さあ、これから行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」
メロスは、また、ぶらぶらと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾り、祝宴の席を調え、
やることもなくなったので床の準備をし、寝言を言うくらいの浅い昼寝に落ちてしまった。


眼が覚めたのは昼飯時だった。
部屋の扉を慎ましやかに叩く音に気が付き、目を覚ましたのだ。
「お兄ちゃん、起きてる?」
メロスはまだ眠たかったが、よく知っている声だったので、起き上がった。
幼さの残る、舌っ足らずな、村の間でもゆりしーのようだと評判の声だ。
「起きている」
メロスはそう応えると、部屋の扉を開け、妹を招き入れた。
「ごめんね、眠ってたのに。今日の事、謝っておきたくって」
メロスは困惑した。妹は、利発でよく気が利く、メロスの自慢の妹だ
その妹が謝る事などメロスには皆目見当も付かぬ。
たまらず、メロスは妹に聞いた。
「何のことか」
「お昼ご飯作ってあげられなくてゴメンね。どうしても外せない用事があって」
メロスは安堵した。
「気にする事はない」
朝早くに家は出たが、途中、朝マックをし、吉野家に寄り、腹をこしらえ、セリヌンティウスの為の牛鮭定食を買った。
一眠りしたとは言え、別段腹は空いていない。
「気にするよ。お兄ちゃん、私の作るご飯いつも楽しみにしてくれたでしょ?」
メロスは妹の作る料理が好きだ。
確かに残念な気持ちは有った。しかし、メロスはそれ以上に妹の悲しむ顔を見たくなかった。
故に、メロスは妹に慰めの声を掛けようとして――気が付いてしまった。
妹の体に、血の、独特の臭みが染み付いているのに。
それは、昼の料理の為に家畜を屠殺したためではない事に。
それは、家畜の血の臭みとは別の、人間の血の臭みである事に。
結婚式が決まり、昼食にはいつもメロスと顔を合わせていた婚約者が、今に限っていない事に。

メロスは恐怖した。



【1日目 正午/メロスの村】
【メロス@走れメロス】
【状態】疑惑、恐怖
【装備】短刀@走れメロス
【道具】支給品一式
【思考】
基本:3日後の日没までに妹の結婚式を行い王の下に戻る
1:まさか……?
2:結婚式を開き王様の所へ戻る
3:セリヌンティウスが心配

【野々原 渚@ヤンデレの妹に愛されて夜も眠れないCD】
【状態】健康
【装備】文化包丁@現実
【道具】支給品一式
【思考】
1:お兄ちゃん(メロス)を自分のものにする

【婚約者@走れメロス 死亡確認】
最終更新:2009年06月09日 00:30