「ははは、おれさいきょー! っていうかきょーじん! むてき!」
合体してからというもの、三倍
キョン(仮)は超ハイテンションだ。
見ているこっちが恥ずかしい。こんなのが自分だと思うと頭が痛い。
「ほとばしる熱いパトスで神話にならんばかりの勢いを止められるものがいようか、いやいまい、神だろうが仏だろうが俺だろうが無理!」
普段あまりやる気のないあたしでも、三倍だとこうなるんだな~。
いや、イカン、あまりの事に脳が付いていかず冷静になっている場合じゃない。
「おい、あたし、いや、俺? か? いくら三倍って」
「ど、れ、に、し、よ、う、か、な ♪」
普通の男子高校生じゃたかが、って聞け!
「おい、アンタ!」
「ん、なんだい?」
サンバルキョン(仮)が指差したの屈強そうな三度笠の男。
何をする気だコイツ。自分の事だから予想できて怖い。外れてくれ、マジで。
「ふ、運が無かったな。 ちょっと腕試しに付き合ってもらう」
やっぱりかー! 無理だってマジで!
なんかその人一見普通っぽいけどよく見ると筋肉とかめっちゃすごいし!
あたしだけでも……いや、自分置いて逃げるってどうなのよあたし?
「やるっていうならこっちもやぶさかじゃねえな」
やる気ですか!? そりゃそーですよねー!?
「ははは、どうやら俺はすこし強くなりすぎてしまったようだな」
ちょっと、戦ってもない内に何言い出してんのあたし!? いいやあたしじゃないけど!
「アンタ、頭大丈夫か?」
そーですよねー! 誰だってそう思いますよねー!
「ふ、俺の三倍の頭脳を持つ俺に大丈夫? とは自惚れがすぎるぞ。泣いて謝れ」
「やなこった」
どうする、どうするアタシ!?逃げる? 駄目。闘う? 論外。こうなったら……!
「こ、殺しちゃ駄目だからな! 目突き、金的は反則! いいな!?」
ああ、何やってんだあたし。結局あたしもこの馬鹿と同じ人間なんだよな。
「両者、コーナーに下がって……」
コーナーってどこだよ。下がるなよ、お前ら。
「 フ ァ イ ッ ! 」
「調子こいてました、スンマセン」
案の定、三倍馬鹿(仮)はボコボコにされた。
頭が冷えて我に返ったらしく、今は正座して反省している。
「なるほどなぁ。三人の自分が合体した、か」
三度笠のお兄さんは
シレンさんというらしい。
律儀に壊さず殺さず滅多打ちにしてくれた所を見るに、悪い人ではなさそうだ。
「あたしからも謝らせてもらいます。すみません、アタシが調子に乗って」
「気にする事はないさ」
喧嘩を売られたというのに本当に気にしていないようで、素敵な笑顔で返してくれた。
三度笠に白地に水色縞模様のマントと格好は怪しいが、よく見るとなかなか精悍な顔立ちの色男だ。
強いし、頭も回りそうである。この人に付いていけばもしかして助かるのではないだろうか?
決して惚れたからついていく訳ではない。
「しかし、まさかキョンに襲われるとはね。つくづくオイラぁ縁があるようだ」
「え、知っているんですか?俺の事」
「ま、別の世界でちこっとな」
もしかして、この人は平行世界の自分と何かあったのだろうか。
宇宙人とか超能力がいるんだから、平行世界を歩く風来坊が
いても何もおかしくはない。
見ると、シレンさんはデイパックを何かごそごそやっていた。
「ま、それは置いといて、だ」
そしてシレンさんはデイパックから杖と壷を取り出すと、キョン三郎の肩に手をかけた。
「な、なんですか?」
「三倍じゃあ役に立たないかもしれないが、百倍ならどうだ? 千倍なら? わくわくしねえか? 」
え? 何を言ってるんですかこの人?
「は、はぁ」
「ま、とりあえずやってみようぜ」
まさしくそれは悪夢だった。
シレンさんがキョンスリー(仮)に何かの杖を振ると、四番サードキョン(仮)は二人に増えた。
続けて二度三度と杖を振ると、さらに三人、四人と増えて言った。
聞けばシレンさんの振った杖は分裂の杖というらしく、モンスターを増やす効果があるらしい。
あたしは平行世界の自分がモンスター扱いである事に疑問を覚えた。
シレンさん曰わく、あたしは別世界でさ「召喚スイッチから出てきた」り
「ポケットモンスター」だったりしたらしく、モンスター扱いされているそうだ。
泣いていいよな?
その内そこらあたりはキョンさん(もうコイツはあたしであると認めたくない)で埋め尽くされた。
次にシレンさんは合成の壷とかいう壷に、次々とキョンさんを詰めていった。
人間が小さな壷にニュルニュルと詰められていく光景は、激しく気持ち悪かった。
シレンさん曰わく、この壷は同種のアイテムを合体させる壷で、チートで容量が無限になっているらしい。
今度はアイテム扱いか。
なんでもシレンさんはハルヒをアイテム扱いで店から……もういい。
キョンさんの数が減ってきたら分裂の杖。
増えてきたら合成の壷。これを繰り返すこと三時間。そして……。
「これくらいでいいですよね?」
「ああ、上等だ」
最初は悪夢だったが、その内どうでもよくなってきて、最後には楽しくなって参加していた。
なんか越えてはいけない一線を越えた気がしたが、楽しかったからいいよな。
うん、いいんだあたし。笑ってもいい。
「じゃあ、割りますよ?」
「おう、やれ」
もはや何人のキョンを詰めたかは分からない。
覗いても中にいるキョンは常に一人。
なんでもそういう仕組みだそうだ。
「へへ、ドキドキするな」
「そ、そうですね!」
二人で壷を持ち上げる。三時間分の努力の結晶を拝む時がきた。緊張で心臓が爆発しそうだ。
やばい、なんか超楽しい。
「さあいくぜ」
「はい!」
「せ~の……」
「「イッカァ~~~~~~~ン!!」」
パリン。パンドラの箱は開けられた。そして。そして、そして……。
「はぁはぁ、ポニーテール、ポニーテール……はぁはぁ」
そしてあたしは押し倒された。ちょっとまて。これはヤバい。
もしかしてポニーテール萌がいきすぎてポニテ見ただけで発情するようになってしまったんですか?
「お、落ち着いて、キョンさん!」
「はぁはぁ、はぁはぁ、ポニーテール、ポニーテイルぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
なにおっ勃ててやがる、平行世界の自分ですよ?
っていうかちょっとあり得ない大きさじゃないですか、それ。
何人分デスカ?
「スゲェ、合体スゲェ。まじヤベェ。チートすぎる」
シレンさん、見てないで助けてください! 若い女の子の貞操の危機ですよ!
「ああ、すまねえ」
あ、やった! こっちの意図に気が付いてくれた?
「見られてたら恥ずかしいよな。俺としたことが」
ちっがーーーーーう!!! ここ全年齢板だよ? 分かってますよね!?
近親姦どころか自分姦だよ!?
「ほら、くれてやるよ。こいつはすごいぞ? 三日三晩くらいならこれでへっちゃらだ」
余計な気を使わないでください、マジで! なんですかその腕輪と怪しげな草!?
「回復の腕輪とハラヘラズの腕輪を合成したものだ。ついでに復活の草を数個」
いや、知らないですから!
「あとはお若い二人に任せて……ふふふ、避妊はしっかりしろよ?」
シレンさぁーーーん!! なんですかその嫌な笑顔!?
いや、草食ってないでマジ!!
って
空 に 飛 ん で っ た w w w w w
「はあはあはあ、うっ! はあはあ……」
ああ、もう駄目だ。
抵抗しようにも力じゃ勝てそうにないし。
なんか異常な力通りこして触った感じでびくともしないのが分かる。
あたしって0じゃなかったんだな。
つーか何倍になればこうなるんだよ。
何もしてないのにアレの先から何か垂れてるし。
「ぽに~~てぃるぅぅ~~~!!!」
とうとうキョンさんは全裸になった。
あたしはパンツだけ脱がされ、衣類は乱れたかんじにされた。
自分のしゅ味だけに、共かんしてしまうあたしがいやだ。
ていうかやめてそんな
「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
【午前10時00分/日本】
【キョン子@性転換ハルヒ】
【状態】キョン子の喪失
【装備】ハラヘラズ効果合成の回復の腕輪
【道具】復活の草、他
【思考】
1:アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
【アンリミテッドキョン@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】キョンの発情
【装備】なし
【道具】不明
【思考】1:ウホッ、いいポニテ!
※肉体的なスペックは現在超サイヤ人4ゴジータ程度
【午前10時00分/どこか】
【シレン@風来のシレンシリーズ】
[状態]:LV99 HP999/999 力99/99 満腹度200/200
[装備]:秘剣カブラステギ(金、三)、ラセン風魔の盾(金、と)、
罠師の腕輪、転ばぬ先の杖
[道具]:荷物一式(所持品、支給品不明)
[思考]基本:ハルヒと合流してまたチートしてもらう
1:若さとはいいものだな
2:襲い掛かってくる連中は退治する
最終更新:2009年06月10日 00:27