丘の上、麓より彼方まで続く町を見下ろしながら、ルカ・ブライトはそれなりに上機嫌であった。
因縁浅からぬ都市同盟との大戦争のさなか、突如召喚されたこの世界には
彼の好む生贄のブタが、腐るほど山ほど存在していたからだ。
「ふは!!ふははははははははははははは!!!!」
そしてこの、新しい能力、全てを焼き尽くし悉くを消し去る、全能の神として下界を裁く太陽の力。
「――――燃え尽きろ!!!!!」
かつ、と晴天から、光の柱が降り注ぐ。
ある者はルカを見、またあるものはルカの存在すら知らぬまま、建築物の中でそれごと白く消し炭と化す。
爆発。
「ふははははは!!!見ろ!!ブタどもの脂がまるで松明のようだ!!!!!!」
惜しむらくは、彼らに苦痛を感じる暇さえ与えられぬということ、
そして、今が夜ではないため、たとえば昨夜隣の町でやってのけたような
夜闇に咲く何百何千の人松明という、あの絶景が望めぬことが、残念といえば残念だったが
「……むう」
ふと、そう考えてしまうと、中途半端に興が冷めた。
神として無辜の人々を一方的に裁くのも悪くはないが、やはり少々、生々しさと手ごたえに欠けるのだ。
どうせ昼間ということで昨夜ほどの愉悦が得られぬのであれば、
今はむしろ、この腰に佩いている剣で、いつものように、直接人を斬り殺したい。
「――――紋章師!!!!」
背後、恐る恐るとついて来ている直属の軍。白狼軍と呼ばれるそれに従軍している紋章師を呼ぶ。
「は、はい!!!!」
隊列から、転がるように出てくる彼に
「外せ!!!!!」
と命じる。
何を、などとたわけたことは聞いてこない。
ルカの額で輝いていた『太陽の紋章』が、古代シンダル文明の遺産という白い胸像に、しばしの後、慎重に移された。
本来なら、別に使わぬからといっていちいち付けたり外したりする必要も無い筈のものだが
(……どうにもなにか、付けっぱなしにしておくと精神を汚染されるような感覚がある)
素晴らしい玩具だが、そこだけが少し気に入らない。
「―――よし!!! 我が軍、我が同胞に告げる!!!! 今よりこの町を我らのものとする!!!!!!」
剣を抜き、日光にかかげ、どこか『引いて』いた白狼軍に、いつものように宣告。
「何一つとして遠慮は赦さん!!!!!!!!
――――――――――――― 奪 え !!!!!!!!!!」
一拍の間の後、大歓呼が応じ。
それを満足げに笑ったルカ・ブライトは、自らも軍の先頭に立ち、丘下の町へ向かい、怒涛のごとく走り出した。
しかしこの町には、三つの『悪魔』が存在していたのだ。
ささいな切欠から始まった、周囲全てを巻き込む恐るべき戦いは、いまだに続いていた。
「――――どうした。もう終わりかヒューマン? 私を失望させてくれるな」
一人目の悪魔が挑発していた。いや―――闇夜に跋扈する吸血鬼と呼ぶべきか。
「挑発するにせよ言葉は選べ……この亡者どもが…… う せ ろ ッッッ!!!!!!!」
二人目の悪魔が激昂していた。いや―――人ならぬ鬼と呼ぶべきか。
天地を思うがまま切り取るような回し蹴りに、吸血鬼に従う亡者の群が、また幾十人と一度に活動を停止する。
「素晴らしい……これだから人間は……素晴らしい」
そのまま肉の壁を突破して、振りかぶられた鬼の拳を避ける気は全くないのか、
迎え入れるよう両手を広げた
アーカードの表情が、しかしぴくりと拳ではないものに反応する。
「――――?」
勇次郎も同様だった。拳を制動し、闘争の結界、自分以外、生きる者は何も無くなってしまったこの区画の外
いまだなんとか日常の平穏を守っている筈の外の世界に、なにか、今までになかった悲鳴と喧騒が生まれていることを、敏感に感じ取る。
「―――――まさかッッッ!?」
「……いや、他には考えられまい」
闘うこととは最高のコミュニケーション。それを置いても、二人は一瞬で通じ合う。
「チイイイッッッ!!!!」
「愉しみにかまけすぎたか」
そう。今この世界に、無辜の人々をこれほどまでに騒がせ、絶望させるものなどひとつしかない。
ただ、それと闘う為にこそ、自分たちは手を結んだというのに、
「バ……バカかてめェェェッッ!!!!!!」
「……囀るな、ヒューマン。今はまず、何を置いても駆けつけるべきだ」
闘う為に。
自分たちが同盟を組んですら、勝利できるかわからぬ
即ち、それが三つ目の『悪魔』、ノロ・ウィルス。
ああ、何故だろう。何故こんなことになってしまったんだろう。
思えばあの日からだ。あの日から全てがおかしくなったのだ。
文化庁がメディア芸術と認めたから、あ、めでぃあたーい、なんて。
ああ、CMを見返す度に顔から火が出る。穴があったら入りたい。いや、死にたい。いっそ殺してくれ。
「楽太郎生きろ」と言ってくれる優しい人たちも居るには居たが、これは端くれとはいえ笑いに携わる者としての矜持の問題なのだ。
だというのに何故、今日の今日まで生き恥をさらしてきたのか。
わからない。わからないけど思う。
今でも思う。
今、こうして、死に直面していてなお思う。
生きたい。死にたくない。やっぱり死ぬのなんていやだ。
あれだけネタにしていて、歌丸より先に死ぬなんて!!!
三遊亭楽太郎はそこまで考え、ふと顔を上げた。『順番』はもう、すぐそこにまで迫っていた。
今更ながら、カチカチと歯が鳴る。
と、次に『順番』がきた、どうも外国人らしい女性が、しかし何故か流暢な日本語で必死に訴える。
「お、お願いです! 助けてください!! 娘が! 娘が警察に捕まってしまったんです!! 今すぐ私が行ってあげないと……」
『処刑役』の男。どうやら、突如この町に攻め込んできた、
この場所、駅前広場を今も囲む、この白い軍隊を率いている男らしいが
――――指揮官が何故首切り役人を兼業しているのかは知らない――――
白い鎧を纏った、その黒々としたオーラを放つ男は、そんな訴えにも、ただ笑う。
「………っ」
息を呑む。
ああ、ここからでもわかる。
その邪悪な笑みを見た途端。
絶望がわかってしまう。
あの男は一顧だにしない。むしろ、それを聞いたからこそ嬉々として人を殺すだろう。
しかし、そこで、意外なことが。
「――――そんなに助かりたいか?」
優しくは無い。だが興味の色がそこにはあった。
「――――はいっ!! はいっ!! 見逃していただけるなら何でもいたします!!」
それに縋る。こくこくと必死で何度も頷く女性。
すると、男は言い放つ。
「ならばブタの真似をしろ」
「…………」
誰かが息を呑んだ。
女性の瞳孔が揺れる。
葛藤。
駅前広場。周囲を囲む白い鎧の兵士群。黄泉平坂へと至る道を並ばさせられている、なんの罪なき町の人々。
しかし彼らは今ひとしく平等に、視線を中央、女性と男のいるこの場所へと注いでいるのだ。
……ゆっくりと、女性の膝が折れた。
手に、アスファルトの上にわだかまる小さな砂利が食い込む痛み。
ある意味特等席にいる楽太郎にはわかる。女性は、無理に笑って見せ、涙ぐんでいた。
そして
「……ブー、ブーブー、ブーブー」
人の誇りは、踏みにじられた。
楽太郎は、それを醜いとは思わなかった。
そこにあるのは、生き汚い人間が獣に堕ちてまで願う保身の姿ではなく
ただ、母の愛だと理解できたから。
(……死のう)
不思議とそれで、覚悟が決まった。
自分には、無い。
そこまでして生きねばならない、なにほどのものも、自分は持っていない。
むしろ、代●木アニメーション学園のことを考えれば、
この処刑は恥を濯ぐための切腹を手助けしてくれる、親切な介錯のようなものではないか。
気高き母の姿に、真逆の答えを見出しながら
吹っ切れた楽太郎の前で、しかし悲劇は終わらない。
「―――――なかなか面白かったぞ!!!!」
過去形。這い回る女性への、精神的拷問がようやく終わったのだ。
「じゃ、じゃあ……」
「ああ……だが ブ タ は 死 ね !!!!!!!!!!!」
ザン。と
希望に手をかけたその瞬間の表情のままで、女性の首だけが嬉しげに宙を飛んだ。
凍る。永遠のような駅前広場の空間。たまらぬ愉悦に身を震わせながら、ルカ・ブライトの笑い声だけが木霊する。
いや、違う。
「う……」
休火山の怒り。
「うぉ……」
冷めて見え、熱きマグマは確実に、そこに息づいていた。
「うおおぉおぉぉおぉぉぉぉおぉおおおぉおぉおぉおおおおぉおおッッッ!!!!!!!」
一瞬。ほんの一瞬、ルカですらもが気おされる鬼気が、生贄の列からはみ出た、その男より発散されていた。
「――――コ・ロすッッ!!!!!アンタを殺すッ!!!!!コ・ロすッッッ!!!!!!!!!」
しかし、いかに殺気と覚悟で水増ししようとも、男の突進の動きは、あからさまに素人のそれ。
ならば恐れる必要は無い。悠然と剣を抜き、一太刀で仕留めようと無造作に腕を下げるルカに
ド ゴ ォ ァ ア ア ァ ア ア ア ア ア ン ン ッ !!!!!!!!!!!
今度は、すこし遠くからの轟音。
「――――何事だッ!!!!!!」
途端、突進してくる、紫の東方衣装を纏った男から目を切り吼えるルカ。
油断ではない。失策でもない。
ただ
ゴ シ カ ァ ア ン ッ !!!!!!!!!!
そもそもがこの程度の攻撃、避けるまでもなかっただけのこと。
殴りかかった拳を手甲に防がれ、逆に拳を痛めて怯んだ紫服の男が、数人、駆け寄ってきた白狼軍に取り押さえられる。
「――――その男は後でいい!!!!! 先ほどの音はなんだ!!!!!!!!!」
叱責され、一人の兵士が膝をつく。
「も、申し訳ありません!!」
そんなことより
「――――報告!!!!!!!!」
「ハハッ!! 何者か――――人のような異形のような、所属不明の軍勢に、部隊、側面を突かれましたっ!!!」
「数は!!!!!」
「不明です!!!!!」
判断は、一瞬で下された。
「――――白狼軍を引かせろ!!!!!!! 敵軍をこの場に誘い込む!!!!!!! ――――紋章師!!!!!!!!!」
再び呼びつけられた紋章師が、つんのめるように現れる。
「―――ハハッ!!!」
「太陽の紋章で全てを焼き払う!!!!!!!! ――――急げ!!!!!!!!!!」
「ハハッ!!!
「――――し、しかし!!! どちらにしろ時間は稼がなければなりません!!!! 殿の部隊を少なくとも――――」
「必要ない」
急に声音のトーンを落としたルカに、そしてその内容に、具申した部下がけげんそうな顔をする。
ルカが、笑った。
「『壁』ならそこにいくらでもあるではないか」
何故だ!!!!! 何故だ!!!!! 何故だッッッ!!!!!!!
ティッシュを押し付けるたび、噴出す血飛沫、生まれる肉塊。
『地上最強の生物』として、かなわぬことなど生まれてこの方何一つとしてなかった男、
範馬勇次郎は
初の挫折に両膝をつき、両の拳を槌として、アスファルトの大地に、ちいさくクレーターを穿っていた。
「惨めだな。ヒューマン」
顔をあげ、傍らを見やればアーカードの蔑むような瞳。
「見ろ。『私』は既に七人もの人間にティッシュを配り終わったぞ」
振り返れば、たしかにその通り。
茫然自失の体でティッシュを持ち、死屍累々の中に、ただ立ちすくむ、数人の男が見えた。
「ッッッッ!!!!!!!!」
そして、そのどれもが勇次郎がティッシュを渡した者たちではありえない。
どうにも現代人らしからぬ、白い揃いの鎧を備え、町の中心を貫く大通りにいた者たちは意外と『つかえ』
その鎧による防御力と力量で、『死の河』による『ティッシュ配り』程度になら、なんとか耐えることができた者たちもいたようなのだ、
しかし
「貴様とて、『自らの手』では上手くいった試しなどなかろうがッッッ!!!!」
「…………。負け惜しみか」
アーカード本人や、勇次郎の『ティッシュ配り』は、いまだ、一度も成功してはいなかった。
「グヌヌヌヌッ!!!!」
「…………」
空気が歪み、瘴気がはばかる。さきほどの悲劇が、拡大再生産されようとした、その時
「た、助けてくれー!!!」
「ヒィー」
「もういやだ!!もういやだ!!!」
いつの間にか人気のなくなっていた大通りを、勇次郎たちとは逆の方向から、怒涛のように群集が押し寄せてきた。
「「!!!!!!!!!!!」」
アーカードと勇次郎には、それが、彼らに助けを求める、ノロウィルス患者に見える。
に、しか見えない。
「……俺に、協力できるかい」
「現在(いま)のノロウィルスに対する思い。その一点だけはお前と同じだ」
沈黙の帳がすこしだけ下り、それから、何度目かの、仲直りの握手を交わした二人。
それぞれの
思いを胸に秘め
今ここに――――
チ ー ム 再 結 成 !!!!!!
繋がりは数秒。
再び並びを揃えると、二人は、波のような人々の群に、向かい、ゆっくりと歩き出す……。
さて、上手く肉の壁――――この町の住人たちを、
向かってきたアーカードと勇次郎にぶつけ、時間稼ぎをすることには成功したルカたち白狼軍ではあったが
こちらはこちらで予想外の敵に、それ以上の身動きを封じられてしまっていた。
「うぅ…お、おのれ…こ、こんな…ところで……この俺が…まける…のか? くそっ!!
これが…恐怖だというのか!! 俺は死をおそれているのか!!
バカバカしい、くだらぬ感情だ」
ぶつぶつと、日の差し込まぬ裏路地にしゃがんだルカが呟いている。
「うっ……」
げぼげぼげぼ。
嘔吐した吐瀉物が川となり、傾斜にしたがってすこし離れた場所に溜まっていた糞便と混じる。
うう、とよろめき壁に手をつくルカ。大通りからの入り口には、心配そうな兵士が顔を覗かせている。
「うう……わが…聖なる戦いの…ジャマをするな……クズどもが……うっ!!!!」 」
再び慌てたように下穿きを脱ぐと、暗闇の奥にひっこみ、例のなんともいえぬ音ともに腸内のそれを噴出す。
まさに大瀑布。
そう。ルカほどの強豪をして、この世の悪魔、ノロの魔の手から逃れることはできなかったのだ。
「ぐぐぐぐっ……」
冷や汗、脂汗などかいたのはいつぶりのことだろう。まさかこの世界に、これほどの業病が巣食っていたとは、誤算だった。いずれ『肉の壁』も突破されるだろう。そして白
狼軍も。貴重な手駒を失ってしまう。いや、そもそも敵軍の規模はいまだ正確にはわかっていないのだから逆に殲滅できる可能性もあるのだが。しかし一人でも二人でも手駒
を失うのは惜しい。なにせ補給が効かぬのだ。もとより、自分ひとりならどうとでもなる。自分を殺せる者などいないのだから。この太陽の化身たる。いや違う。自分の強さ
とはそんなものではない。覇の力。全てを虐げ殺すただそれだけの為に神が与えた。何をバカな。神など居ない。よしんばいたとしてこの自分より優れているなど。だがこの
病。これでは自分ひとりで全てのブタどもを殺すことができない。だから手駒はまだ要る。しかしその為にはまずこの業病を。ぬ、か、紙がない。そうかさっき使い切ってし
まったのだった。部下に紙のおかわりを持ってこさせねば。いや、部下は全滅してしまったんだったか?あれ?まだ生きてたっけ?
(うう……)
思考が、定まらない。
頭が熱病にうかされたようにぼうっとする。霞む視界に――――――
「なっ……!!!!!!!!!」
ド ガ キ イ ィ イ イ イ ン ン ッ ッ !!!!!!!!!!!!!!!!
それは奇跡か。咄嗟に傍らに置いていた剣の腹で受ける。
驚きと衝撃で、朦朧としていたさっきまでより幾分ましになった視界の中
拳を突き出した修羅のような男が自分から殴りかかってきたくせ、驚いたような顔でこちらを見ていた。
「何……者……」
いや、違う。この男、殴りかかってきたのではない。
これは――――
「使え」
やがて、ニヤリ、と鬼のように笑った男が拳を引くと、剣と拳の間に挟まれていたポケットティッシュが、ぽとりと寂しく地面に落ちた。
「ノロウィルス……そのようなものが」
「応よ」
再び広場。出すもの出してしまい多少げっそりとはしているものの何とか調子を取り戻したルカと
はじめてポケットティッシュを手渡す?ことに成功しいささか以上に上機嫌な範馬勇次郎
そして何を考えているかよくわからない赤コートの男、アーカードもが招かれたこの場所で
他の人間は基本生きた心地のしない、恐怖の三者会談が行われていた。
『ノロウイルス撲滅キャンペーン。牡蠣はしっかり加熱しよう』
ポケットティッシュに描かれているその文字を、ルカがしげしげとためつすがめつす。
そういえば、略奪した食料を馬鹿食いした時にそんなものも……
「不覚……」
ギリ、と奥歯を噛むルカを、アーカードが慰める。
「気を落とすな。我らとて一度はノロをあなどり体を暖かくすることを怠ったため同じ憂き目にあったのだ」
「ああ、あればっかりはしょうがねェ」
野営用の椅子に座った三人が、思い出すように眼を瞑り。何の偶然か、深く、同時に頷いた。
「……それで貴様らはこのノロなる業病と闘うため、今も活動しているというわけか……」
「そういうことだ」
「ヘッ」
アーカードがまっすぐにルカを見つめながら首肯し、勇次郎はすこし照れ臭そうにそっぽを向く。
そこにいたのは二人の戦士。自らに喧嘩を売ったものを、それがたとえ細菌の類であろうと許さぬ、誇り高き戦士の姿。
そうだ。借りは返さなければならぬ。
復讐は、なされねばならぬ。
血は、血によってしか、購うことはできぬのだ。
「―――――決めたぞ勇次郎!!!!!!!! そしてアーカードよ!!!!!!!!!!!!」
がたんと椅子を跳ね飛ばし、ルカが勢いよく立ち上がる。
「運動参加者を募集していると言ったな!!!!!! おれとこの直下白狼軍一万数千、その運動に加えてもらう、異論はあるまい!!!!!!!!」
黙ったまま、同じく立ち上がる、勇次郎、そしてアーカード。
三人の間で力強い握手が交わされ―――――――
そして数時間後、秋田県某市は太陽の紋章の裁きにより、完全に瓦礫の平原と化した。
この邂逅とノロによりもたらされたのは、生まれてしまった恐怖の軍団。
そして一人の追跡者。
(そうだ。血は、血によってしか購われることは無い)
世界中の誰が許そうと、自分はけして許さない。
世界中の誰が忘れても、自分はけして忘れない。
笑顔に固まる生首と、焼き殺された多くの人々。
(自分は殺されるかもしれない……だけどあの男は……あの男だけはッッ!!!)
幸運だったといっていいのか。
捕らえられていたため、勇次郎とアーカードに対する壁として追い立てられず
また、その後の混乱に乗じて、一人逃げ出すことのできたこの男。
自分が死ぬとする。
空いた席には誰が座るのだろう?
山田だろうか。それだけはいやだなぁ。
でも、こん平の時のことを考えれば、そんなに心配することもないかと、すぐに気付いた三遊亭楽太郎は、ひそかにかの軍団の後を追う。
【秋田県 3日目:15時】
【ノロウイルス撲滅同盟軍】
【アーカード@ヘルシング】
[状態]: 拘束制御術式完全開放、吸血鬼の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤 ポケティ@勇次郎製
[道具]: 支給品一式
[思考]1:これだから人間は素晴らしい。
2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者は吸血鬼に)
3:撲滅運動参加者を募る
【範馬勇次郎@範馬刃牙】
[状態]: 範馬の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤、暖かいコート@安藤 ポケティ@勇次郎製
[道具]: 支給品一式、首輪
[思考]1:どうだアーカード!!!!!!!
2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者には拳で教える【殺す】)
3:撲滅運動参加者を募る
【ルカ・ブライト@幻想水滸伝Ⅱ】
[状態]: 狂皇子の血と太陽の紋章の精神汚染、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: 剣と鎧@幻想水滸伝Ⅱ 白狼軍@幻想水滸伝Ⅱ ポケティ@勇次郎製
[道具]: 支給品一式、首輪、太陽の紋章@幻想水滸伝Ⅴ、黎明の紋章@幻想水滸伝Ⅴ、黄昏の紋章@幻想水滸伝Ⅴ(全て支給品)
[思考]1:ノロウィルスに借りを返す!!!!!!!!
2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者には剣で教える【殺す】)
3:撲滅運動参加者を募る
[共通行動方針]1:北海道~→沖縄~→北海道という感じで動く(全国行脚)
2:新しい町に辿り着く度ノロの恐ろしさを触れ回り、同盟軍の話を真面目に聞く者たちを一時非難させた後
ルカの太陽の紋章で町ごと滅菌消毒、次へ行く
3:町の復興の手助け? 知らん!!!!!!!!
4:病人には優しく
[備考]:三人はノロウイルス?に犯されています。通常のNVとは違い低確率で接触感染が起きます。空気感染も起きないとは限りません。
感染するとどうなるかは不明。白狼軍は正気?です。ノロウィルスなどに興味はありませんがルカが怖いので嫌々ついてってます。
【三遊亭楽太郎@現実】
[状態]: 腹黒い心を持ちながら激しい怒りと羞恥とあと死の恐怖により正気を失った落語戦士。
[装備]: 笑点の服(紫)
[道具]: 支給品一式、首輪
[思考]1:あいつ絶対許せない闘うよ!!!
【ジョリーンのママ@ストーンオーシャン 秋田県某市の住人約半数 死亡確認】
最終更新:2007年01月09日 12:25