「どうしよう……」
澪は途方に暮れていた。光秀が自分を置き去りにしてどこかに消えてしまったからだ。
その時、一人の小柄な中年男が澪に声を掛けた。
「お嬢さん、どうなさいましたか」
「え……きゃあっ!」
澪は振り向いた瞬間、思わず叫んだ。
それもそのはず、男は眼鏡を掛けている他は全裸で、しかも拳銃を握っていたのだ。
(光秀…助けて……!)
澪は令呪を使った。が、何も起こらなかった。
(嘘……なんで来ないのっ?!)
光秀が
イチローとの死闘の末に敗れたことなど澪が知る由もなかった。
「や、やだ……」
「お嬢さん、ここは危険てすから――」
「やだ!」
「どうか落ち着いて――」「やだ!」
「私の話を――」
「やだ!」
「人の話を聞きなさいッ!!!!!」
それまでとは人が変わったような全裸男の一喝に、澪は驚いて黙ってしまった。
「申し遅れました。私は
杉下右京、警視庁組織犯罪対策部特命係係長です」
そう言いながら右京は澪に警察手帳を見せた。
「え……刑事さん? でも、その恰好は……」
「この恰好は日本では珍しいでしょうが、英国ではこれがスタンダードなのです」
右京の言葉は間違いではなかった。ジェームズ・ボンドが日本から強制帰国された後の
イギリスでは、ボンドのSINGOO病がウイルスのように国中に感染拡大し、今や
イギリスではフルチンで歩き回るのが紳士の嗜みになってしまったのだ。
英国かぶれの右京はさっそくその紳士の嗜みを取り入れたわけである。
澪はイマイチ納得がいかなかったが、
「ここは危険です。警視庁に案内しますよ。そこで紅茶でもご馳走しましょう」紅茶、の一言で澪は右京についていく決心をした
【15時30分/東京】
【秋山澪@けいおん!】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式その他不明
【思考】1:とりあえず右京についていく
【杉下右京@相棒】
【状態】健康、全裸
【装備】ニューナンブ
【道具】支給品一式、警察手帳
【思考】1:信長を逮捕する
2:善良な市民を警視庁で保護する
▽
「「「「「SINGOOOOO! SINGOOOOO!」」」」
一方イギリスでは、全てのイギリス人男性がSINGOO病に侵されつつあった。
これがCHAOS(ケイオス)というものだ。
【15時30分/イギリス】
【ジェームズ・ボンド@007シリーズ】
【状態】全裸、健康 (洗脳済み)
【装備】ワルサーP99@007シリーズ
【道具】無し(攻略本は没収された)
【思考】1:SINGOOOOO! SINGOOOOO!
2:全裸を否定する奴は殺す
※ジェームズ・ボンドはイギリスに強制送還されました
最終更新:2009年07月05日 00:11