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「冗談じゃねぇ、これ以上厄介事に巻き込まれてたまるか」
サーシェスはリボンズを放置して長野県を離れる事にした。
弱い者イジメは大好きだが強い者とはあまり戦いたくない彼は、山梨県を迂回しつつ
より殺人を楽しむために人が多く集まる東京へアルケーガンダムを飛ばした。


「見えました、あれが警視庁です」とパトカーの中で右京(全裸)は澪に告げた。
マーダーに遭遇しないよう裏道を通ってきたため、やや時間がかかってしまった。
澪が安堵のため息をついたのも束の間、突然何者かが警視庁に攻撃を放ち
警視庁は爆発、炎上した。
「警視庁が!」「紅茶が!」
警視庁の中の人より紅茶のほうが大切な澪であった。
「ひゃははははは! 燃えろ、燃えろッ!」
空に浮かぶ一機のロボット、あれが警視庁を破壊した張本人のようだ。
「あのモビルスーツは――」
「知っているのか? 右京!」
「アリー・アル・サーシェス、中東の悪名高いテロリストです。まさかこんな形で
 お目にかかるとは思いませんでした」
右京の天才的頭脳には全世界の犯罪者データベースかインプットされていた。
「右京、どうする?」
右京はパトカーを180度ターンさせ、来た道を引き返した。途中で狭い路地に入ると
無造作に放置されたイナバ物置の前で澪を降ろした。
「澪さんは物置の中に隠れてください。僕は警察官としてあの男を見過ごせません」
「でも……」
「大丈夫、必ず迎えに来ますから」
そう言って右京は澪のもとを去り、再び警視庁(跡)の前にパトカーを停めた。

「おらおらァ~~!」
サーシェスは警視庁の隣の警察庁までも破壊していた。
右京はアルケーガンダムに向かってメガホンで呼びかけた。
「アリー・アル・サーシェス、殺人及び国家反逆罪の容疑であなたを逮捕します」
「あぁ? 俺を逮捕(笑)だと? やれるもんならやってみろや」
「あなたは何故そこまで平然と人を殺せるのですか」
「さぁな。俺はただ、人間のプリミティブな殺人衝動に殉じてるだけよ」
「そんなくだらない理由で、これまでどれだけの人々の命を奪ってきたのですか」
「おめぇは今まで食ったパンの数を覚えてんのか?」よその漫画の台詞を平然とパクるサーシェス。さすが悪党。
「人の命を何だと思ってるんですか!!! 恥を知りなさいッ!!!!!」
「フルチンの変態に言われてもな……。まぁいい、おめぇも殺されてェらしいな」
モビルスーツ対パトカー、絶望的な戦力差の戦いが幕を開けた。
右京はパトカーのダッシュボードからライフルのような武器を取り出した。
熱線銃――鉄筋コンクリートのビルを一瞬で煙にする威力を持つ未来の銃である。
「行けよ、ファング!」
アルケーのファンネルもどきが次々と右京のパトカーに襲い掛かった。
それらの攻撃を、右京は巧みなハンドル捌きで全てかわした。
ダブルオーすら翻弄するアルケーの攻撃を右京が何とかかわせているのは
右京が天才的頭脳によってサーシェスの攻撃パターンを見抜いているからである。
「なかなか当たりませんねぇ」
一方の右京も、パトカーの側窓ごしにアルケーを撃つものの全てかわされていた。
射撃が苦手な右京にとって、高速で飛び回るアルケーに当てるのは至難だった。互いに攻撃こそ当たらないものの、徐々に右京の疲労がピークに達しつつあった。

「一旦、体勢を立て直したほうが良さそうですねぇ」
右京のパトカーはアルケーから全力で撤退した。
「ところがぎっちょん!」アルケーは回り込み、右京のパトカーの前に仁王立ちした。
「へへへ……そう簡単に逃げれると思うなよ」
「逃げられないのはあなたの方かも知れませんよ。足元をご覧なさい」
「何っ!?」
いつの間にかアルケーの左足に、やけにガタイのいい男が縋り付いていた。
「右京さん!」と、その男は叫んだ。
「亀山くん、君は日本を離れていたのではなかったのですか」
「細かい事はいいじゃないすか! それより早く、こいつを……」
亀山が怪力で足を押さえているため、アルケーは移動することができなかった。
「くそっ! 何たコイツ!? 離しやがれっ!!」狼狽するサーシェス。
亀山が作ってくれたこの隙を右京は逃さなかった。
「狙い撃ちます!」
右京の熱線銃の放った一発が、アルケーの胸に命中した。
アルケーは爆発四散し、道路のアスファルトには大きなクレーターができた。
右京はパトカーを降り、爆発のダメージで瀕死の亀山に駆け寄った。
「亀山くん、しっかりしなさい、亀山くん」
「右京さん……なんで裸なんすか……」
「細かい事はいいでしょう。それより、あまり喋ってはいけません」
「右京さん……お、俺はもう……ゴホッ」
「君が引退した後も『相棒』の視聴率は安泰でした。安心して眠ってください」
「そ、そうすか……、うれしいような、悲しい……よう、な……」
それが亀山薫の最後の言葉だった。


右京はイナバ物置の引き戸を開けた。
「澪さん、終わりましたよ。あなたのお友達を探しに行きましょう」
しかし澪はぐったりしていて、すぐには立ち上がらなかった。
「右京……私、何だか疲れちゃって……」
すると右京は、近くの自販機で買ってきた『午後の紅茶』の缶を澪に見せた。
「紅茶通の僕としては、できれば自分でいれた紅茶を差し上げたかったのですが」
澪は目をぱあっと輝かせ、すくに立ち上がった。

【午後5時30分/東京都千代田区】

【秋山澪@けいおん!】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式その他不明
【思考】1:仲間を探す

杉下右京@相棒】
【状態】健康、全裸
【装備】熱線銃@ドラえもん、ニューナンブ
【道具】支給品一式、警察手帳、メガホン、パトカー
【思考】1:信長を逮捕する
2:澪の仲間を探す


【夜神総一郎@DEATH NOTE 死亡確認】
【正木俊介@特警ウインスペクター 死亡確認】
【室井慎次@踊る大捜査線 死亡確認】
【十津川省三@十津川警部シリーズ 死亡確認】
【剣持勇@金田一少年の事件簿 死亡確認】
【ドルフィン刑事@こち亀 死亡確認】
【橘純一@アマガミ 死亡確認】
【ハードボイルド教師刑事GO森田@学校へ行こう! 死亡確認】
死因:ファング
【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00 死亡確認】
死因:熱線銃
【亀山薫@相棒 死亡確認】
死因:アルケーの爆発に巻き込まれた。
最終更新:2009年07月08日 00:30