「人間(ヒューマン)……」
◆02GOODMe2.とイーターとの契約をドナルドマジックでいち早く感知したアーカードナルドは、追悼するかのように呟いた。
もうアーカードナルドは◆02GOODMe2.に対して雪辱を晴らす気など起きなかったし、
それどころか彼にはほとほと縁がないはずの、「同情」という感情すら湧いていた。
アーカードナルドは目をつぶり、胸の前で十字を切ると気持ちをすっぱりと◆02GOODMe2.から離した。
それどころかドナルドマジックでの追尾すら切り離した。
その後、◆02GOODMe2.がどうなるか。
アーカードナルドなりの思いやりだったのだろう。
こうして、仕切り直しを終えたアーカードナルドは
柊かがみ(七期)を起こすことにした。
「さて。ドナルドマジック☆」
アーカードナルドがドナルドマジックを使うと、辺りがゲロは一気に消えた。
それまで辺りを埋め尽くしていた腐臭も、フローレンスな香りへと変わった。
ゲロまみれだったかがみ(七期)も、シャワーを浴びた直後のように綺麗になった。もちろん全裸。
ピンクの照明がくるくる回る個室が出現し、ハート型の大きなベッドの上にかがみ(七期)は置かれた。
さすがのアーカードナルドもゲロまみれは嫌なのだったのだろう。
決して書き手のほとばしるリビドーのためではない。
そしてアーカードナルドは契約を行おうとかがみ(七期)の太股に手を這わせ……
「む、これは」
かがみの体温が異様に低い事が気が付いた。
呼吸はしているのかも分からないほど浅く、脈も細い。
そのためか顔はまるで血が通っていないかのように白い。
「―――解析、開始(トレース、オン)」
原因を調べるため、アーカードナルドはかがみの体に魔力を通して解析をする。
能力をパクってるとかはこの際気にしないで。
ほら、ハンバーガーとかポテトとか投影魔術じゃね?
今の柊かがみ(七期)を構成するのは、◆02GOODMe2.とは違い、体も魂も100%柊かがみ(七期)の物に違いない。
実はかがみ(七期)は、イーターに捕食された後、その体をそのまま再構築され内部で
「柊かがみ」の魂の増幅炉になっていた。
そのためかがみ(イーター)はかがみ(七期)を捕食した際に急激に巨大化したのだ。
ただし、構築されたかがみ(七期)は完全ではなかった。
部品としては100%柊かがみ(七期)の物を使っているのだが、
柊かがみ(七期)の100%全ての部品が使われた訳ではない。
柊かがみ(イーター)の中で、柊かがみ(七期)が意識を持たないように。
何かの拍子に柊かがみ(イーター)の体の主導を、柊かがみ(七期)が奪えないように。
柊かがみ(七期)はその一部を奪われていた。
故に、その生命を保護していたイーターから切り離されたかがみ(七期)は死にかけていた。
アーカードナルドは、解析の結果その事実に到達した。
そして彼は。
「処女か。嬉しいなぁ~~☆(CV.中田譲治)」
頬を釣り上げ、邪悪に微笑んだ。
◇ ◇ ◇ ◇
「う、ここは……」
「女の子」が目を覚ますと、そこはピンクの照明がクルクル回り、
ガラス張りの壁で囲まれたバスルームがあり、
プラズマテレビの大画面で男と女がプロレスごっこをしながら奇妙な声をあげてる不思議な空間だった。
「ここは……」
どこなんだろう。女の子は首を傾げる。
そして目を覚ます前の事を思いだそうとして。
「痛っ!」
急激な頭痛に襲われ、うずくまった。
「目を覚ましたか」
痛みに頭を抱える女の子の前にガラス張りのドアを開けて、男が表れた。
全裸で、前も隠そうとしなていないがなぜか顔だけはピエロのようなメイクがされていた。
「アナタは一体……?」
「俺が、マクドナルドだ」
「マク……ドナルド……?」
マクドナルド。彼女は聞いたことのある言葉だと思った。
しかし今の彼女はそれが何だか思い出せない。
過去の記憶が気体か何かであるかのように、今の彼女にはそれを手繰り寄せる事が出来ない。
「私は一体……どうしちゃったの?」
〇〇〇〇は、自分がどうなったのか思い出せない。自分が何者であるのかも思い出せない。
そして自分の名前すら思い出せない事に気が付いた。
「私は誰なの?」
「思い出せないか、元人間(ヒューマン)」
「ヒュー……マン?にんげん?」
そう、彼女は人間。人間というのは思い出せた。人間というのが何かも彼女は思い出す事が出来た。
しかし、彼女は納得は出来ない。
「元って、何?私は、人間よ。確かに人間。うん、人間」
元、人間。それは彼女が人間では無いことを意味する。
しかし、彼女は自分が人間だと思った。
記憶は無いが、確かに自分は人間である。そう感じていたのだ。
「いいや、今の貴様は人間ではない。コイツを見てくれ。どう思う?」
「あ……」
アーカードナルド軽く指を振ると、彼の右手にはハンバーガーが乗っていた。
「それ、は……」
女の子の目はハンバーガーに釘付けになった。
(食べたい)
彼女の口から一筋の涎が垂れる。
(食べたい食べたい)
彼女の喉が、お腹が、それを求めて渇いていく。
(食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい……)
女の子の頭から記憶への不安は消え、食欲一色で埋め尽くされていた。
女の子がハンバーガーに手を伸ばす。
アーカードナルドはそれにあわせて手を後ろに引く。
「それ……!」
ハンバーガーに伸ばした手が空を切り、女の子はアーカードナルドを睨みつけた。
アーカードナルドはそれを見て嬉しそうに顔を歪ませる。
「食べたいか」
アーカードナルドの質問に答える前に女の子はアーカードナルドに飛びかかった。
「よこしなさ……うっ!」
しかし、あっというまに手を抑えられ、ベッドの上に組み伏せられる。
「そうか、食べたいか。俺のマスターになるならば食べさせてやってもいい」
「なる!マスターでもなんでもなるから!だから、それっ!」
「そうか……」
「アーカードナルドは嬉しくなるとついやっちゃうんだ☆(CV.中田譲治)」
アーカードナルドは右手を女の子に近づけ…
―――WARNING―――
これより先は音声だけでお楽しみください!
「いきなり――あ、ちょっとそこは!」
「何、あ――ああああッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
「う……うううんんん……やめ、流し込まないで……」
「………もう、ダメぇ…」
「んんんなああああああっ……も、もぉっ…もぉっ……もぉっ………だ、ダメっ!」
「らめぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!!」
――どびゅうううううううううううううっ! ぶびゅうううううううううううううう!
ぶびゅうううううううううううううっ! どびゅっ! どびゅっ!
どびゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううっ!!
聞き苦しい音声があったことは申し訳ありませんでした。
何があったかはお察しください。
◇ ◇ ◇ ◇
「おいひいのぉ!アーカードナルドの白いマックシェイクおいひいのぉ!」
ピンクの部屋でアーカードナルドの上で激しく〈検閲削除〉する女の子。
その顔は弛みきり、目の焦点もあっておらず、口や鼻からだらだらと体液を流していた。
アーカードナルドは女の子との魔力のパスの繋がった事を確認すると女の子の口にメガマックをねじこんだ。
(パスの繋げ方はFate/stay night Fateルート参照)
「らめえぇぇぇぇぇぇ!!ひゅごひぃぃぃぃぃぃ!!!」
アーカードナルドは一息にメガマックを飲み込む女の子を見つめ、満足そうに顔を歪めた。
彼女が失った部分を補う為にアーカードナルドは彼女の血を吸い、吸マック鬼化させたのだ。
そして記憶が失われてしまっていたが故に彼女は吸マック衝動が抑えられず、
ハンバーガーを口にし、完全な吸マック鬼になってしまった。
そう、熱心なマクドナルド教徒に。
災難は続くよどこまでも。
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃ!!チキンナゲットおいひいにょおおおお!!」
しかし、とんだ災難とはいえ、今の彼女は幸せなのかもしれない。
【一日目・一日目・午後6時/金星・秋葉原・ピンクの照明の個室】
【柊かがみ(七期)@らき☆すた】(マスター)
【状態】記憶喪失、吸マック鬼化、アーカードナルド(クラス・不明)と契約、全裸
【装備】無し
【道具】無し
【思考】
1:らめえ!マクドナルドのハンバーガーおいひいのお!
※吸マック鬼がどんな性質の生物かは不明です。
とりあえずマクドナルドのファーストフーズが大好きなようです。
【アーカードナルド@ヘルシングとかマクドナルドとかそこらへん】(クラス・不明)
【状態】吸血道化師、絶好調、柊かがみと契約
【装備】なし
【道具】なし
【宝具】不明
【思考】
1:マクドナルドのマクドナルドによるマクドナルドの為の闘争
最終更新:2009年07月10日 00:30