「・・・さて、どう動くべきか・・・。」
自分達でつくりあげた工房にて青崎橙子は考えていた。
「・・・。」
それは『どのようにして、目立たずに黒桐幹也とそのマスターを回収するか』である。
「・・・何考えてんのよ。」
その様子を見て橙子の妹である蒼崎青子は尋ねた。
「ああ、さっき使い魔を通して見た奴等のことだ。」
その時、ちょうどストレス発散の為に運動して来た孫悟空が戻ってきた。
「あいつは使える。いや、あいつがいなくてはこの戦いの主催者を倒すことができない。」
一見、黒桐幹也を過剰評価しているようだが違う。
確かに幹也は戦闘力はこの聖杯戦争の中ではもっとも小さい。
だが、それ以上にあの『モノを探す能力』は大きい。
主催者の情報も掴めなていないこの状況で幹也の探索能力は大いに役立つだろう。
ここから動けない蒼崎姉妹達にとっては彼はまさに喉から手が出るほど欲しいのである。
そして、
「あいつは私の身内だ。教えることなど何一つないが、あいつを死なせる訳にはいかない。」
橙色の人形師は少年を回収したい一番の理由を呟いた。
「問題は移動だな。」
使い魔を使えば、幹也達とコンタクトを取ることはいつでもできる。
だがまだ問題はある。
それはどの様に幹也達のところに行くか。。
悟空を隠す以上、ここから出れない以上こちらから向こうに行くのは難しい。
悟空を置いて行くとしても、こちらのクラスが『キャスター』である以上無闇に出歩くわけには行かない。
幹也達の周りには多数のサーヴァントがいるらしい。
もしセイバーやランサー辺りと遭遇しようものならば殺される危険性すらある。
よって普通に迎えに行くのは下策。
「そういえば青子。」
そんな時、悟空は青子にある質問をした。
「おめぇも何か支給されたんだろ?なに支給されたんだ?」
「そういえばまだ確認していなかったわね。」
この戦いが始まって早々、いきなり殺しあう仲である姉のサーヴァントにされ、襲撃者を撃退したり、秘密裏に自分のサーヴァントを召喚したりしてすっかり忘れていたのだ。
「さて、何が入ってるかしら。」
青子が支給品が入っているデイパックを漁ると一枚のマントが出てきた。
「?これは・・・」
説明によるとそれは透明マントというらしい。
これで覆った物は目に見えなくなるので、頭からすっぽりかぶって全身を覆えば、透明人間として行動できる。
ただしあくまでも、完全に被らないといけないらしく、体の一部が見えてしまうらしい。
「・・・でもこれじゃあ・・・」
このマントを被りながら幹也達の場所に行かなくてはならない。
そんなことは論外である。
「・・・まて。孫、お前は確か瞬間移動ができるらしいな。」
「ああ。でもオラがそいつの場所をわかんねぇとつかえなぇぞ。」
「分かっているさ。お前は一応サーヴァントだ。私の使い魔から出ている魔力は察知できるだろ?」
橙子の使い魔は今、
様子見のために幹也の近くにいる。つまり橙子の使い魔の魔力を感じる場所は幹也達のいる場所である。
「なるほどな。つまりオラがその幹也ちゅうやつらの迎いにいけばいいんだな。」
「青子の支給品のマントを被ってな。よし、じゃあやるぞ。」
「あの、幹也さん。さっきから変な鳥がいるんですが。」
「うん。僕も気になっていた。なんだろうね。」
幹也達は新聞をつくっていた。
すると、何故か一匹の鳥が近づいてきたのだ。
「何だろう。この鳥、どこかで見たことがある気がする。少し調べてみるよ。」
そういうと幹也はその鳥にケーブルを刺した。
(やあ。久しぶりだな、黒桐。)
「と、橙子さん!?」
「え!?橙子さんって、キャスターのマスターの人ですか!?」
幹也達は橙子達のことを知っていた。
聖杯戦争の情報を新聞で伝えているのである。
もちろんキャスター達の事も調べていた。
(そうそう。ああ、そうか。今は黒桐としか話せないんだったな。)
「ところで、橙子さん。僕達に何の用ですか。」
(決まっているだろう。黒桐、私達はこの聖杯戦争の主催者を殺したい。お前達はどう何だ。)
「僕は・・・生きて式と会いたい。文さんは?」
橙子と会話できない文に黒桐が尋ねる。
「私は・・・生きて幻想郷のみんなと元の世界に帰りたいです。」
(なら、お前達もこの戦いの主催者を倒したいんだな。だったら手を組まないか?)
「・・・一つだけ、条件があります。文さんの新聞の発行を認めるのなら組みます。文さんはどうですか。」
「私もそれでいいです。ただ、元の世界の仲間探しを認めてくれるのならいいです。」
(後者は別に問題ない。ただ前者は目立たない方法で発行してくれ。)
幹也が橙子の言葉を文に伝える。そして文は頷いた。
(よし。黒桐、そこの鳥を抱き、自分のマスターの手を繋げ。道具を忘れるなよ。)
そして幹也達は手を繋ぐと後ろから見えない誰かが触ってきて・・・
「元気そうで何よりだ。大丈夫だったか?」
「はい。かなりびっくりしましたけど。」
工房の中に人影が五人。
二人はマスターで、三人はサーヴァント。
この聖杯戦争で主催者に反逆しようとする者達。
「おかえり、黒桐。」
「ただいま帰りました、橙子さん。」
最初の会話は何処にでもある当たり前の会話だった。
【一日目・午前16時20分/日本・工房内】
【射命丸文@東方project】(マスター)
【状態】健康 、若干の筋肉痛
【装備】手帳@現実
【道具】不明
【思考】 基本:真実を新聞にして客観的に皆に伝える
1:どうしよう……
2:この聖杯戦争を生き延びる
3:元の世界に皆で帰る方法を探す
【黒桐幹也@空の境界】(クラス・サーチャー)
【状態】健康
【装備】エーテライト
【道具】不明
【宝具】不明
【思考】
1:式やその他の知り合いを捜す
2:文を手伝う
3:橙子達も手伝う
【蒼崎橙子@空の境界】(マスター)
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、人形の入ったホイポイカプセル、人形創りの道具、煙草(この二つは支給品ではありません。)
【思考】
基本: 主催者を殺し、その後に青子を殺す(それまでは取り合えず協力し合う)
1:この聖杯戦争について調べるがチャンスが来るまで動かない
2:式たちも一応探す(ただしあくまでついで)
【蒼崎青子@月姫】(マスター) (クラス・キャスター)
【状態】健康
【装備】透明マント
【道具】支給品一式
【思考】
基本: 主催者を殺し、その後に橙子を殺す(それまでは取り合えず協力し合う)
1:この聖杯戦争について調べるがチャンスが来るまで動かない
2:とりあえず襲ってき奴は軽く蹴散らす
※橙子の令呪は効きません(意地)。
孫悟空のマスターです。
【孫悟空@ドラゴンボールZ】(クラス・ヒーロー)
【状態】健康、首輪無し
【装備】無し
【道具】無し
【思考】
基本: 主催者を倒し、元の世界に戻る。
1:青子と橙子を手伝う。
2:サーヴァントは腹へらねぇのかぁ。
※主催者に存在を気づかれていないようです。そのため首輪と支給品はありません。
この世界の人間ではないので宝具は持っておりません。
参戦時期は本編終了後です。
最終更新:2009年07月12日 10:14