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「……そうか5/、君も死んだのか」
 先程感じた仲間の死。
 それを追悼すべく、そう言葉が発せられた。
 声の主の名は1/、生存している6/レプリカの中で唯一思考を未だに書かれていなかった者である。
 彼は先程から次々と仲間が死んでいくのを感じていた。
 当初12人居た6/レプリカも今や1/、7/、10/、12/の四人のみ。

(僕もそろそろ死ぬべきかもな……)
 1/は6/への羨望や嫉妬がない訳ではなかった。
 本物になりたいという気持ちは全てに6/レプリカにある。
 だが、その為に人を殺す気にはなれなかった。
 それ故に偽者たる自分は死ぬべきだろうか、と悩んでいたのだが、

(それにしたって何時までもここで休んでいる訳にはいかないよなぁ)
 1/は今、マグマの中で休んでいた。
 彼の支給品はエヴァンゲリオン弐号機。
 それも新劇場版では登場しなかった、あのデブ体格のマグマ内でも活動できる仕様の。
 丁度近くにマグマがあったのでそれで隠れていたのだ。

(よし、とにかく秋葉原に行こう。僕らのオリジナルである6/に会えれば何か掴めるかもしれない……)
 そう思ってエヴァ弐号機を操作し、マグマから出る。
 瞬間、

「あのー」
1/は声を掛けられた。
 気になって声のした方向を振り返る。

「私のこと、覚えてます?」



 そこには見知らぬ少女が空を飛んでいた。
 別に彼女に翼が生えている訳でもなく、支給品などを使っている様子もなかった。


「あの……どちら様ですか?」
 本当に知らない人だったので1/は困惑しながら返答する。
 すると少女はため息をつき、今にも泣きそうな表情になった。

「え、あの……」
「うぅぅぅぅ、どうせ私のことなんか覚えていませんよね。6/レプリカの中で生まれるのがちょっと遅かったせいで他のみんなと連絡もできないですしぃ。
 12/さんには0/さんと一緒に忘れられましたし、1/さんは私だけを……うぅぅ」
「え……あ」
 1/は言われて思い出す。
 確かロワ開始直前にもう一人レプリカいたという話を聞いた……気がしなくもないかもかもしれない、のか?

「え、あのすいません。素で忘れていました」
「いいです。もぉ」

 次の瞬間、1/を衝撃が襲った。

「ぐぁぁぁぁ」
「誰一人私を覚えたない世界なんて壊れてしまえばいいんですぉ!」

 彼女の名は13/。
 最後に作られたレプリカだけあってそのスペックは全レプリカ中最高。
 6、/13人分の力を持ち、空だって飛べるのだ。
 そんな彼女にとってエヴァ、それも噛ませ犬の弐号機など敵ではなかった。


「さよなら、1/さん」 
 完全に破壊されたエヴァ弐号機に対し、半泣きになりながらそう別れを告げた。

【6時30分/金星・東京湾】
【13/@現実?】
【状態】健康
【装備】
【道具】 支給品一式。
【思考】
1:自分を忘れている者を全て殺す。

【1/@現実? 死亡確認】
最終更新:2009年07月12日 10:16