ぼとり。ごろごろごろ。
半蔵の目の前を生首が転がった。
野比玉子の体と頭を繋げていた場所からは生温かい血が間欠泉のように吹き出し、
半蔵の卸したての黒装束ビチャビチャと音を立てながら濡らしていった。
やがて玉子の物であっただろう体はグラリと半蔵に依りかかり、そこで半蔵はようやく、
ああ、この女は死んだのだな、と気が付いた。
そして、ややもして死体がくず落ちるとその影から新たな人間が現れた。
目鼻立ちに輪郭、部分部分が各々丸みを帯たどこか均整の取れた顔に、
短く切り揃えられた赤み掛った髪。
小さな体駆に一目で分かる幼さを備え、殺害者はそこにいた。
継ぎ目の無い、体をスッポリと覆うツルリとした表膜の見慣れない着物に身を包み、
三尺程はあろう長大な、白っぽいぎざぎざとした植物の葉を思わせる刃を持った剣を右手に、
血にまみれたヌラリとした風体で、少年は死体を見下ろしていた。
半蔵は少年の顔にべたりと付いた糊のようにねばついた血から、玉子の血中のコレステロールの多さ、
また、中年女性にありがちな運動不足とバランスの悪い間食により貯まった皮下脂肪を想像し、
あの醜女、過齢で新陳代謝が低下していたのだな、と悟った。
「駄目じゃないか。ひいおばあちゃんが主催者じゃおじいちゃんが有利だろ?」
少年は言った。刃に付いた血を拭いながら微かに笑いを含んだおどけた声で。続けて。
「半蔵、今から君が主催者だ」
そう言い放った。
主催者になど毛頭なるつもりなど無かった半蔵だが、何故かこの少年には逆らってはいけない気がした。
少年の名は、セワシと言った。
【東京都国会議事堂 3日目:18時】
【
野比セワシ@
ドラえもん】
[状態]:健康
[装備]:八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
[道具]:不明
[思考]:不明
【服部半蔵@歴史】
[状態]:主催者
[装備]:???
[道具]:不明
[思考]
1:主催者をやる
2:セワシには逆らわない
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
最終更新:2007年01月11日 12:45